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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2017年01月06日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月6日

天藤真「鈍い球音」読了。日本シリーズを目前にした「東京球団」の名物監督が、東京タワーの展望台からトレードマークの虎髭だけを残して突如消失してしまった。更に「東京球団」の代理監督までもがさっきまで着ていた服を残して宿舎から蒸発してしまい――。

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posted at 21:50:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月6日

日本シリーズの最中に起きる謎の消失劇とそれに絡んだ黒い噂をユーモアたっぷりに描いた作品。ミステリとしてみると終盤における幾つもある謎をたった一つの事実から解き明かす趣向は面白いが、その真相自体にはあまり意外性はなく、むしろ別にそこまでやらなくてもいいのでは?と思ってしまうのが難。

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posted at 21:51:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月6日

とはいえ、そういったミステリ要素が物語を盛り上げているのは事実だし、何より波乱に満ちた日本シリーズの行方が読んでいて実に楽しい。ミステリ部分だけを目的に読むと物足りないかもしれないが、個性的なキャラたちとミステリ要素で味付けされた野球小説として読むなら充分快作と言っていいだろう。

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posted at 21:52:08

2017年01月07日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月7日

「傷物語Ⅲ 冷血篇」観了。三部作完結。正直バトルに入るまでは異常にテンポが悪いのが気になったが、バトルに入ってからは吸血鬼ならではのスプラッターシーン満載でなかなか楽しかった(所々ヘルシングっぽさアリ)。オチに関してもちゃんとタイトルの意味を回収していたのは○。

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posted at 23:18:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月7日

「ポッピンQ」観了。悩みを抱えた少女たちが異世界の危機を救うことで自信を取り戻す話。異世界召喚、ダンス、能力バトルなど昨今流行りの要素を取り込み何とか形にしてはいるものの、やはり詰め込み過ぎて消化不良になってしまっている感が否めない。加えて続編ありきのあのラストは賛否分かれそう。

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posted at 23:19:54

2017年01月10日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月10日

石持浅海「殺し屋、やってます。」読了。ビジネスとして殺しを請け負う男・富澤。仕事は危うげなくこなすが標的の奇妙な行動が気になる。いつも真夜中の公園で水筒の中身を捨てる女。独身なのに紙おむつを買う男。母親同伴で殺しの依頼にくる男。吸血鬼に襲われたかのような殺し方を指定する理由――。

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posted at 22:07:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月10日

殺し屋が日常の謎を解く、一風変わった全七編収録の連作ミステリ。以前作者はテロリストが日常の謎を解く連作ミステリを書いているが、本作もまたその延長線上にある作品と言える。また殺し屋が主人公であるにも拘わらず、普通のサラリーマン小説を読んでいるのと変わらないのが何ともこの作者らしい。

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posted at 22:07:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月10日

但しミステリ的にみると設定の割りにそれほど突き抜けておらず、収録作のほとんどが途中である程度真相が読めてしまうのが難。強いてベストを挙げるなら依頼人が吸血鬼に襲われたかのような殺し方を指定してくる理由に迫る「吸血鬼が狙っている」で、ホワイから描き出される被害者の人物像が○。

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posted at 22:08:17

2017年01月12日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月12日

山崎京「死刑囚捜査官 芥川介の事件簿」1巻読了。死刑囚が探偵役を務める倒叙ミステリ連作。収録された二つの事件はどちらも状況設定(廃墟の撮影とダイビング)を巧く活かした決め手を用意しているのが好印象で、正統派の倒叙ミステリが好きな人にこそお勧めしたい作品である。

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posted at 09:19:34

2017年01月21日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月21日

有馬頼義「殺すな」読了。近所に住む酒に弱いはずの植木屋が何故か朝から酒を飲んでいる。気になって笛木刑事が調べてみると植木屋が出入りしている鹿村家の娘が幼稚園を一週間休んでいたことが分かった。一方、高山検事の許には鹿村家の娘が誘拐されていたことを告げる投書が――。

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posted at 18:56:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月21日

高山検事と笛木刑事のコンビが活躍するシリーズの最終作。小さな謎の積み重ねがやがて大きな事件へと繋がっていく構成には巧さを感じるものの、ミステリとしてみると意外性はほとんどないばかりか、犯人が後から唐突に出てきたりするのが非常にいただけない。

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posted at 18:59:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月21日

どちらかといえばミステリ部分ではなく事件を通して描き出される登場人物たちのさりげないドラマを楽しんだ方が吉かもしれない。

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posted at 18:59:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月21日

風見潤「赤い鳥居荘幽霊事件」読了。大学時代に幾つもの事件を解決してきた麻衣子は親友の美奈子と共に京都に探偵事務所を開設。その記念すべき初仕事は恋人を乗せた車がトンネルに入ったまま消失するという不可解な事件だった。更に同時期にトンネル近くの神社の鳥居が消失していたことが分かり――。

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posted at 18:59:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月21日

幽霊事件シリーズ改め京都探偵局シリーズの一作目。序盤で提示されるトンネルで起きた車の消失と神社の鳥居の消失という二つの謎も魅力的だが、作者はそれだけではなく更に密室状態の居間から一千万相当のワイングラスが消失するという三つ目の謎と連続殺人を盛り込み、物語を一気に加速させてみせる。

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posted at 19:00:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月21日

尤も真相に関していえば際立ったトリックこそないものの、伏線は丁寧だし、何よりエピローグ直前における探偵役の「すべてわかりました」という台詞に象徴されるフェアプレイ精神が実に心地いい(あと犯人が三つ目の消失を起こした理由が○)。いい意味で捻りのないパズラーが楽しめる良作である。

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posted at 19:01:16

2017年01月22日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月22日

栗本薫「猫目石」読了。SF作家にして名探偵の栗本薫は逗留先の軽井沢で出会った人気アイドル・朝吹麻衣子にすっかり心を奪われてしまう。その夜、女流作家・藤波武子女史の別荘に泊まることになった薫は奇妙な連続殺人に巻き込まれることになるが、そこにはもう一人の名探偵・伊集院大介もいた。

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posted at 18:12:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月22日

栗本作品を代表する二大名探偵が競演をする、上下巻にわたる大作。本格ミステリとしてみるとトウモロコシ畑で溺死していた浮浪者や凶器のない密室殺人など魅力的な謎が幾つか盛り込まれてはいるけれど、そういった部分やまともな犯人当てを期待すると正直手掛かりが不足気味でアンフェア感が否めない。

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posted at 18:13:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月22日

むしろ本作の読み所は西澤保彦を彷彿させるドロドロの構図と探偵役の一人である薫と麻衣子の切ない恋愛模様であり、二人の仲が進展すればするほど悲劇性が際立つ構成が実に見事。加えて結末も「お前は赤川次郎か」と言いたくなる残酷さで、読む者に忘れ難い苦さを植え付ける恋愛ミステリの秀作である。

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posted at 18:13:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月22日

風見潤「天神さま幽霊事件」読了。京都の北野天満宮と川越の三芳野神社でそれぞれ発見された他殺体には不可解なメッセージが書かれた短冊が置かれていた。遺留品以外、接点の全く見出だせない二つの事件の壁を名探偵・水谷麻衣子は崩せるのか?

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posted at 18:14:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月22日

京都探偵局シリーズの二作目。事件の展開がシンプルなため、ある程度ミステリを読み慣れている読者であれば早い段階で真相の一部に気付くかもしれないが、実はそれこそが作者の仕掛けた罠なのだから油断ならない。些かあっさり気味の感もあるがシンプル故に捻りが巧く決まった良作と言っていいだろう。

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posted at 18:15:27

2017年01月23日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月23日

風見潤「吸血の塔幽霊事件」読了。富士山麓の沼地に建つ「ポエナリ城」と名付けられた館。そこに遺言状作成のため集められた四人の相続者の中から偽者を探し出してほしい――そんな依頼を受けて館へやって来た京都探偵局の面々を待っていたのは奇怪な連続殺人だった。現場に残されるコウモリの意味は?

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posted at 21:29:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月23日

京都探偵局シリーズの三作目は吸血鬼に纏わる館を舞台にしたクローズド・サークル物。際立ったトリックこそないものの、コウモリの死体の使い方と状況設定を逆手にとったミスディレクションが○。一部手掛かりがあからさま過ぎるのが気になるが、それさえ目を瞑れば良質なパズラーと言える作品である。

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posted at 21:30:02

2017年01月25日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月25日

風見潤「東京ミッドナイト幽霊事件」読了。三ヶ月前に八ヶ岳の別荘で息子を殺した犯人を見付けてほしいという依頼を受けて依頼者である東京の女学院経営者を訪ねた京都探偵局の面々は事件現場とそっくりに造られた家に監禁されてしまう。更に知り合いの醍醐玲子まで別の場所で人質にされてしまい……。

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posted at 22:04:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月25日

京都探偵局シリーズの五作目。西村京太郎の「七人の証人」を彷彿とさせる事件現場となった別荘そっくりに造られた建物で行われる推理劇や、誘拐された玲子パートと同時平行する構成にはワクワクする反面、それをやる必然性に乏しいのが難。

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posted at 22:05:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月25日

加えて後半の被害者が残した暗号を解く展開もそれほど効果的とは言い難い。とはいえ何故、犯人が現場の窓を閉めたのかという点に拘ったパズラー部分は相変わらず丁寧に作られているので、そこだけを目当てに読む分には楽しめる作品である。

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posted at 22:05:35

2017年01月27日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月27日

有栖川有栖「狩人の悪夢」読了。ミステリ作家の有栖川有栖はホラー作家・白布施正都の家「夢守荘」にある「眠ると必ず悪夢を見る部屋」に泊まることになる。そして翌日、急逝した白布施のアシスタントが住んでいた「貘ハウス」と呼ばれる家で、喉に矢が刺さった右手首のない女の死体が発見されて……。

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posted at 02:05:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月27日

火村物の長編にしては珍しい、いかにも本格らしいガジェットが盛り込まれた作品。それでいて犯人当てとしては論理的ながら何とも捻くれた切断の理由で読者を煙に巻こうとしているのが面白い。ただその反面、動機の伏線と五章最後の展開が少々強引だが、それを差し引いても概ね良作と言える作品である。

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posted at 02:06:25

2017年01月28日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月28日

井上雅彦「くらら 怪物船團」読了。原因不明の事故で沈没したクルーザーに恋人が乗っていたという情報を聞いて結城が駆けつけた港町には異様な現象が起こりつつあった。奇妙な漂着物を拾った者たちに怪異が憑依し、伝説の殺人鬼が復活する。そして謎の少女・クララの正体とは……?

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posted at 18:14:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月28日

基本的には作者の好きなものを詰め込んだホラー作品であり、不穏な雰囲気を漂わせながら複数視点で描かれる様々な出来事がやがて大破局に繋がる王道展開自体は嫌いではないものの、いかんせんキャラが多すぎて一人一人の掘り下げが甘いためか、イマイチ物語に乗れなかったのが残念。

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posted at 18:15:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月28日

加えて終盤で明かされる意外な真相も駆け足かつ伏線不足の感が否めず、あまり効果を上げられていないように思える。設定自体は好みだっただけに非情に勿体ない作品である。

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posted at 18:16:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月28日

風見潤「オニ伝説幽霊事件」読了。今は亡き画家にかけられた疑惑の真相を追って巨大迷路を持つ城のようなホテルを訪れた麻衣子は、そこで連続殺人に巻き込まれる。更に犯人によってホテルに閉じ込めれた状況の中で立て続けに死体が消失、それから数時間後に死体の一つが全く別の場所で見付かって……。

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posted at 18:17:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月28日

京都探偵局シリーズの一作。複数視点から事件が描かれる構成自体はシリーズの他作品にもあったが、本作の場合、それにきちんと必然性があるのがいい。しかもそれがある一発ネタから逆算して作られたものだというのだから堪らない。

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posted at 18:17:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年1月28日

また読了後、作者がこの仕掛けを成立させるために色々苦心していることが分かるのもポイント高し。一部強引な点もなくはないが、ここまでやってくれたなら申し分ない佳作である。

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posted at 18:17:53

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