麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年05月16日(火)
作者五年ぶりの新作は古典落語に作者ならではの捻りを入れた連作短編集。魅捨理(ミステリ)と銘打っているだけに一応不可解な謎を扱っているものの幾つか謎のパターンが被っており、しかもまともな解決は一つもないので正直ミステリ仕立てにしたことに意味があるのかというと些か疑問が残る。
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山口雅也「落語魅捨理全集 坊主の愉しみ」読了。猫の皿」「品川心中」「時そば」「あたま山」「花見の仇討」「そば清」「粗忽の使者」「らくだ」「田能久」などなど。名作古典落語をベースに当代一の謎(リドル)マスター山口雅也が描く、愉快痛快奇天烈な江戸噺七編を収録。
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2017年05月14日(日)
「スプリット」観了。実質けものフレンズだった(爆)……という冗談はさておき、本作でもヴィジットの時のようなギャグとホラーの絶妙なバランスは健在で、緊迫した駆け引きの合間に何度も笑わせてもらったw ミステリ的なサプライズとは違ったものの、予想を裏切る展開が楽しい映画だった。
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2017年05月12日(金)
山崎京「死刑囚捜査官 芥川介の事件簿」2巻読了。今回の容疑者は天才化学少年と美少女ピアニストの二人。但し今回は1巻の時に比べて大分粗が多く特に前者は逆トリックに、後者はダイイング・メッセージにどうしても引っ掛かる点があるのが気になる。あと有名作とはいえネタバレはやめてもらいたい。
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2017年05月11日(木)
幽霊事件シリーズの一作。不可解な連続死に密室を絡めた本作はネタとしてはよくあるものながら、丁寧なロジックでそれを解き明かしてみせる点に好感が持てる。その一方でホラー的演出に関してはページ数の短さ故に物足りなさが否めないものの、ツボそのものは押さえた作品である。
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風見潤「京人形幽霊事件」読了。日下千尋の妹・百合子が久々に高校時代の仲良しグループ八人と遊んだ夜、メンバーの一人が事故死を遂げ百合子の家に腕の取れた人形が投げ込まれる。それを機にメンバーを襲う連続不審死は塚を荒らしてしまったたたりなのか?そして仲間の悲劇になぞらえた人形の意味は?
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謎としては死体のある部屋で何者かが二ヶ月以上モモンガの世話をしていた「証人ただいま滑空中」が最も面白いが、肝心の真相がやや拍子抜け。むしろ個人的ベストは密室状態の家から猫が盗まれる「密室のニャー」で、手垢のついた真相でもある事実と組み合わせることで新鮮な驚きを演出しているのは○。
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楓ヶ丘動物園シリーズの四作目は作者得意の連作形式。収録作はいずれも動物に纏わる知識を絡めて謎を解くこのシリーズならではの手法が活かされているが、テーマ的に見ると動物園から微妙にずれてしまった印象がある。
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似鳥鶏「モモンガの件はおまかせを」読了。フクロウモモンガが逃げたと思しき古いアパートにはミイラ化した死体が。一体誰が何の目的で死体のある部屋でモモンガの世話をしていたのか? モモンガが事件の鍵を握る「証人ただいま滑空中」含む全四話収録。
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2017年05月09日(火)
ドラマ化もされた幽霊事件シリーズの一作。何故犯人が死体の腕を切ったのかという点に関してはある程度読めるものの、茶室での消失劇と組み合わせることで真相を見えにくくしているのは○。また何気にキャラ設定を活かした動機も巧く、更に後半では暗号まで盛り込まれるサービス精神旺盛な作品である。
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風見潤「冬の京都幽霊事件」読了。京都・嵯峨野に初雪が降った日、密室状態の茶室に人の片腕が突如出現し、少し目を離した隙に消失する奇妙な事件が発生した。誰かのイタズラか? それとも……。謎が深まる中、遂に腕のない死体が発見されたとの知らせが……。
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2017年05月04日(木)
一方、下巻はアクションサスペンス物らしいテンポの良い展開で魅せつつも、さりげなく殺人事件を巡るロジックとアリバイトリックを盛り込み、名探偵の活躍の場をきっちり用意している点が○。上下巻のボリュームに相応しく、見所が多い力作である。
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上巻は何故犯人が現場にある複数のグラスを割ったのかという謎にアリバイの壁を絡めることで事件をより不可解なものに演出してみせる手腕もさることながら、何気ない事実から導き出される単純ながらも効果的な仕掛けと序盤から仕組まれていたミスディレクションが秀逸。
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幽霊事件シリーズの一作。シリーズ初の上下巻である本作は、上巻がリゾート会社社長殺しをメインとした本格ミステリ、下巻が製薬会社の新薬を巡るスパイ事件をメインとしたアクションサスペンスとなっており、それぞれ違った趣向が楽しめるようになっている。
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風見潤「沖縄幽霊事件」読了。夏休みを利用して沖縄へとやって来た麻衣子たち。ところがその矢先にリゾート会社の社長が殺され、近くに飾られていたグラスが幾つも割られる不可解な事件に遭遇。更に麻衣子の弟・孝夫が製薬会社の新薬を巡るスパイ事件に巻き込まれて暴力団に拉致されてしまい――。
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posted at 17:39:32
幽霊事件シリーズの一作。謎が魅力的であればあるほど真相にガッカリする作品というのはよくあるが、本作もまたその一つと言っていいだろう。特にミイラ死体の謎はある設定を聞いた時点で誰もがそれしかないと思うものなのが難。せっかく謎は良いのだからもう少し意外性というものを考えてほしかった。
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風見潤「札幌雪まつり幽霊事件」読了。大阪に住む女子大生の和歌子が久々に遠距離恋愛中の恋人に会うため札幌のマンションを訪ねると、そこにいたのは恋人と同姓同名の別人だった。一方、雪まつり会場にある氷のピラミッドの中からミイラのように全身を包帯で巻かれた他殺体が発見されて……。
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posted at 17:38:27
2017年05月03日(水)
歌舞伎役者・芳沢達也と女子高生・佐伯真琴のコンビが活躍するシリーズの二作目。本作には蜘蛛の糸という変わった小道具が出てくるが、その使い方自体はさして目新しいものではない。しかしながらそれを活かした犯人の絞り込みと、ロジックにより込み入った状況を少しずつ解きほぐしていく手腕は○。
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風見潤「軽井沢の秘密 女子高生真琴の推理レポート②」読了。歌舞伎役者の芳沢達也らと共に軽井沢へやって来た佐伯真琴。滞在一日目の夜、知り合いの中学生が幽霊屋敷で肝試しをすることを知った達也は先回りして歌舞伎で使う蜘蛛の糸で驚かすが、その蜘蛛の糸が翌日、殺人事件の道具に使われて……。
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posted at 16:48:38
雪の密室の真相に関しては正直肩すかし感が否めないものの、作中で語られる三つの出来事を無理なく結び付けた点は○。また犯人の設定も理にかなっており、過剰な期待をしなければそれなりに楽しめる作品である。
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小学館キャンバス文庫から出ていた歌舞伎役者・芳沢達也と女子高生・佐伯真琴のコンビが活躍するシリーズの一作目。同じく少女小説レーベルから出ている作者の幽霊事件シリーズ同様、こちらも不可能犯罪を扱っているが、幽霊事件シリーズと比べるとこちらの方が動機に俗っぽさが感じられる。
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風見潤「京舞妓の秘密 女子高生真琴の推理レポート①」読了。女子高生・佐伯真琴の父で料理評論家の益男が車にはねられた。はねたのは会計士の安西昭次。その安西が十日後、雪の密室で殺され真琴に疑いの目が向けられる。憤然とした真琴は知り合いの歌舞伎役者・芳沢達也と共に事件の調査に乗り出す。
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2017年05月02日(火)
そして焦点となるのはやはり犯人がいつ毒を仕込んだのかであり、それを巡り二転三転するロジックとその結果立ちはだかる矛盾が導き出す毒殺物らしからぬトリックがいい。加えて犯人のもう一つのトリックが後半の盛り上がりに一役買っているのも○で、全体的に少女小説らしさが活かされた良作である。
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posted at 21:51:44
幽霊事件シリーズの一作。前作「秋の安曇野幽霊事件」に引き続き登場する駆け落ちカップルの恋の行方も見所の一つではあるが、ミステリ的にはシリーズ初の毒殺物ということで作者が一体どんな手を使ってくるのかが気になる。
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posted at 21:51:20
風見潤「雪のバレンタインデー幽霊事件」読了。上高地での駆け落ちから四ヶ月。親の反対で恋人との仲を引き裂かれた椿悦子が北海道のスキー場でお見合いをすることになった。麻衣子たちはそれをぶち壊すために北海道へやって来るが、そこで待っていたのは毒入りチョコレートを巡る不可解な事件だった。
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posted at 21:51:01
2017年05月01日(月)
幽霊事件シリーズの一作。テーマがアリバイトリックということでアリバイ講義を盛り込んだり丁寧に状況整理をしてくれたりするのはいいが、それが却ってトリックに容易に気付かせてしまうのが難。むしろそういったミステリ部分より最後の引きもあって駆け落ちカップルの今後が気になる作品である。
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posted at 22:36:02
風見潤「秋の安曇野幽霊事件」読了。醍醐玲子の親友・椿悦子が恋人と駆け落ちを決行したのも束の間、その行く手には殺人事件が。上高地で悦子が何者かに殺されかけたのとほぼ同時刻、数十キロ離れた黒部湖では悦子の父・大介が黒曜石で殴り殺され湖に浮かんでいた。犯人はどんなトリックを使ったのか?
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posted at 22:35:41