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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2018年09月02日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月2日

「テラー・トレイン」観了。走る列車という密室空間で六人の医学生たちが仮装をした殺人鬼に次々と血祭りにあげられていく話。殺人鬼に襲われるスリルとサスペンスに加えて、あのデビッド・カッパーフィールドが出演していることもあって華麗なマジックも楽しめるという至れり尽くせりぶりが実にいい。

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posted at 23:50:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月2日

それでいてミステリとしても映像作品ならではの仕掛けで終盤にあっと驚かせてくれる。一応ノンストップ・ホラーという触れ込みだが、ミステリファンにも大いに楽しめる作品である。

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posted at 23:51:14

2018年09月04日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月4日

香吹茂之「山比見村の殺人 第三回」読了。今回は村の歴史について触れているが思った以上にセックス村という設定にきちんとした理由付けがされていたことに感心。一方、名探偵の方もお馴染みの時空間把握推理法を駆使して村の秘密に迫っていく。やはりこの作者はミステリの見せ方を心得ていると思う。 pic.twitter.com/eV5uGULH0R

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posted at 23:29:23

2018年09月05日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月5日

早坂吝「メーラーデーモンの戦慄」読了。メーラーデーモンを名乗る者から「一週間後、お前は死ぬ」というメールが届いた後、殺害される連続殺人が発生。「お客様」を殺された上木らいちは捜査を開始する。一方、休職中の藍川刑事は宿泊先の「青の館」で訳ありの客たちと事件の推理をすることに――。

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posted at 22:33:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月5日

援交探偵・上木らいちシリーズの五作目。本作はストーリー的には前作「双蛇密室」の続編に当たるが、粗筋にもある通り「青の館」を始め、これまでのシリーズに出てきたキャラクター(作者含む)や舞台が再登場しており、ある意味シリーズの集大成とも言える内容となっている。

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posted at 22:34:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月5日

また本作はノベルスで200頁弱と長編としては短めながら劇場型犯罪、読者への挑戦状、メタ、叙述、黒後家、暗号、操り、意外な動機と様々な要素が盛り込まれており、それらを破綻しないギリギリのバランスで成立させているのが凄い。

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posted at 22:35:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月5日

それでいて終盤ではシリーズではお馴染みのエロジックとエロミスディレクション(!)で読者をこれでもかと翻弄してくれるのが実に心憎い。シリーズ読者にはこれ以上ないご褒美であると共に、読者を騙すためならここまでやるという作者の執念に思わず戦慄を禁じ得ない傑作である。

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posted at 22:36:11

2018年09月07日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

有栖川有栖「インド倶楽部の謎」読了。全ての運命が予言され記されているというアガスティアの葉。その神秘に触れるイベントに立ち会った者が相次いで殺された。まるでその死が予言がされていたように。臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖は謎に包まれた例会と連続殺人の関係に迫っていく。

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posted at 01:07:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

国名シリーズの九作目に当たる長編ミステリ。本作はあらすじだけ見るとどこか神秘的な雰囲気を感じさせるが、実際読んでみると物語自体は意外にも地に足がついた極めて現実的な展開であり、そのギャップに戸惑う人も中にはいるかもしれない。

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posted at 01:07:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

しかしながら本作はその展開こそが絶妙なミスディレクションになっていると同時に通常のロジック型本格では有り得ない犯人の絞り込みを可能としているのが面白い。また見方によっては前作「モロッコ水晶の謎」の発展形として見ることもでき、そういった点でも興味深い佳作である。

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posted at 01:08:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

陸秋槎「元年春之祭」読了。前漢時代の中国。かつて国の祭祀を担った名家、観一族は春の祭儀を準備していた。その折、当主の妹が何者かに殺されてしまう。しかも現場に通じる道には人の目があったというのにその犯人はどこかに消えてしまったのだ。連続する事件と四年前の前当主一家惨殺との関係は?

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posted at 17:21:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

三津田信三と麻耶雄嵩の影響を受けたという作者の長編デビュー作に当たる中国歴史ミステリ。率直に言えば本作の評価は非常に難しい。お世辞にも読みやすいとは到底言えないし、物語的にも読ませる内容とはとても言い難い。正直途中で挫折する読者もいることだろう。

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posted at 17:22:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

しかしながらこの時代でしかできないホワイダニットはなかなか見るべきものがあるし二度にわたる読者への挑戦やあとがきから窺える作者の本格ミステリに対する情熱はかつての新本格を思わせて個人的には非常に好感が持てる。傑作とは言えないが、人によって何かしら琴線に触れるものがある作品である。

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posted at 17:22:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

大山誠一郎「アリバイ崩し承ります」読了。美谷時計店の奇妙な貼り紙「アリバイ崩し承ります」。「時計にまつわるご依頼は何でも承る」という店主の美谷時乃は捜査一課の新米刑事が持ち込む数々の難事件のアリバイを鮮やかに崩してみせる。「時を戻すことができました。――アリバイは、崩れました」

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posted at 20:59:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

時計店の女店主がアリバイに纏わる七つの事件を解き明かす安楽椅子探偵物の連作ミステリ。アリバイと一言で言ってもシチュエーションは結構多岐に渡っており(中には作者の某作と全く同じものもあるが、それはご愛敬)第1話から発想力に定評がある作者のセンスが遺憾なく発揮されているのがいい。

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posted at 20:59:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

中でも発想力という点でずば抜けているのがアリバイ探しをテーマにした第4話で、容疑者として疑われる人物のある証言から導かれるトリックにはかなり驚かされた。また作者得意の犯人当てスタイルの第6話はある些細な気付きから事件の構図がガラリと一変する点が実に秀逸。

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posted at 21:00:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月7日

全体的に一筋縄ではいかない内容ながらクオリティは安定しており、アリバイ物が苦手な人にも楽しめる良質な短編集である。

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posted at 21:00:45

2018年09月11日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月11日

光文社文庫編集部編「忍者大戦 赤ノ巻」読了。風魔が、根来衆が、くノ一が持てる技と頭脳で闘い抜く。吉田恭教、小島正樹、鳥飼否宇、黒田研二、鏑木蓮、羽純未雪――六人の本格ミステリ作家による、全編書下ろしの忍者小説アンソロジー第二弾。

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posted at 22:28:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月11日

前作「忍者大戦 黒ノ巻」を読んだ感想で、自分は帯にある「忍者活劇×本格推理」という文句について、あくまで本格ミステリ作家が書いた忍者活劇という意味であると書いたが、今回の第二弾では意外にも(?)これぞ忍者本格ミステリという短編が収録されている。

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posted at 22:29:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月11日

それが小島正樹「虎と風魔と真田昌幸」であり、不可能状況下の毒殺、人間消失、意外な犯人と本格ミステリではお馴染みのネタを盛り込みつつもそれらがきちんと設定を活かした謀略劇と有機的に繋がっているのがいい。

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posted at 22:29:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月11日

特に感心したのは意外な犯人と名敵役を両立させた点と人間消失の使い方であり、史実を踏まえたオチも巧い。バランスの良さと完成度の高さで言えば、小島正樹の最高傑作と言ってもいいかもしれない。

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posted at 22:29:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月11日

その他の収録作で個人的に面白かったのは黒田研二、吉田恭教、鳥飼否宇で、黒田研二は怨讐というテーマの捻った使い方が、吉田恭教は相変わらずのリーダビリティの高さとオチは読めるものの説得力のある理由付けが、鳥飼否宇は戦国本格ミステリの連作「紅城奇譚」と巧く繋げている点が良かった。

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posted at 22:29:54

2018年09月12日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月12日

倉知淳「ドッペルゲンガーの銃」読了。密閉空間に忽然と出現した他殺死体、二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者、痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人……この三つの謎を解くのはキャリア警察官僚の兄か、女子高生ミステリ作家の妹か、それとも……?

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posted at 22:27:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月12日

ポンコツ警察官僚の兄と小説のネタ探しに必死な女子高生ミステリ作家の妹が三つの殺人事件の謎に挑む本格ミステリ中編集。収録作はいずれもオーソドックスな不可能犯罪物であり、それを極めて堅実なロジックで解き明かしていく様は目新しさこそないものの、さながら職人芸を見ているような巧さがある。

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posted at 22:27:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月12日

全編共通しているのは徹底した不可能状況の強調の後のさりげない伏線から導かれる盲点を突く真相であり、個人的には三編目のある日常シーンとバカミス的真相が繋がる瞬間が一番面白かった(もっともミステリとしての切れ味で言えば、犯人のある工作が秀逸な表題作の方が上だが)。

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posted at 22:28:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月12日

ちなみに探偵役についてはちょっと特殊なのでここでは伏せるが、キャラ的にはどことなく同じ版元から出た某作の探偵役を彷彿とさせるのが興味深い。とまれ本作は昨今では珍しい、一切奇をてらうことなく書かれた真っ当な本格ミステリの秀作である。

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posted at 22:28:40

2018年09月13日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月13日

市川憂人「グラスバードは還らない」読了。密売された希少動物を飼っている噂のある不動産王ヒュー・サンドフォードの城・サンドフォードタワーで爆破テロが発生した。一方、ヒューの所有するガラス製造会社の社員とその関係者四人は知らぬ間に拘束、窓のないガラスの迷宮で次々と殺されていく――。

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posted at 22:47:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月13日

デビュー作「ジェリーフィッシュは凍らない」から続くシリーズの三作目。事件と主人公コンビの物語が交互に描かれる構成はいつも通りながら、今回はそれにリアルタイムで進行する高層ビルでの爆破テロというパニックサスペンスが加わり、シリーズ中最もスリリングな内容に仕上がっている。

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posted at 22:47:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月13日

但し前作ではいい意味で詰め込みすぎという印象を受けたのに対し今回は悪い意味で詰め込みすぎており、解決編で明らかに消化不良を起こしている。しかも詰め込んだネタの中には興醒めなものもあり、どうにも玉石混淆な感が否めない。

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posted at 22:47:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月13日

また解決編を読んでいると描写不足、説明不足に感じる所が多々あり、そのせいでいまいちキャラの行動原理がぴんとこず、折角の大ネタも巧く機能しているとは言い難い。ネタを詰め込むなら詰め込むで、それに相応しい物語をきっちり描いてほしかった。

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posted at 22:48:03

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