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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年04月19日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月19日

京極夏彦「今昔百鬼拾遺 鬼」読了。昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え、解明に乗り出す。

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posted at 21:03:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月19日

京極堂の妹・中禅寺敦子と「絡新婦の理」に出てきた呉美由紀の二人が事件の謎を解き明かす、百鬼夜行シリーズの番外編的新シリーズ第一弾。文庫本にして259頁という京極作品とは思えないコンパクトサイズの本作だが、ノリとして近いのは探偵・榎木津礼二郎が活躍する「百器徒然袋」連作だろう。

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posted at 21:03:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月19日

但し榎木津の「百器徒然袋」と比べるとどうしても事件の内容とキャラに物足りなさを覚えてしまうが、ライトなものを好む読者にアピールするにはむしろこれくらいがちょうどいいのかもしれない。その一方で従来のファンにとってはコンパクトかつ濃すぎない百鬼夜行シリーズという点が新鮮な作品である。

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posted at 21:03:41

2019年04月20日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月20日

辻真先「焼跡の二十面相」読了。1945年8月15日、日本敗戦。明智小五郎は応召して不在。「二十面相ふたたび現る」の報に小林少年がひとり、立ちあがる。二十面相の犯行予告は四谷重工業の社長・四谷剛太郎に向けられたものだった。世紀の大怪盗と軍需産業の首魁。騙しあいの果て、勝つのはどっちだ。

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posted at 16:20:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月20日

終戦間もない東京を舞台にした江戸川乱歩の少年探偵団物のパスティーシュ長編。特筆すべきは本作の舞台設定にちゃんと必然性がある点であり、それを活かした趣向――密室殺人に秘宝の消失、暗号、逆トリックなどで次々と魅せてくれる。

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posted at 16:20:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月20日

中でも圧巻なのは終盤のどんでん返しと共に披露される二組の夢の共演でありそれにサービス精神旺盛の作者らしい大風呂敷も加わり乱歩ファンは勿論のこと、ミステリファンであれば思わず胸が熱くなるに違いない。本作はミステリーランドで出ていても不思議ではない大人から子供まで楽しめる傑作である。

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posted at 16:21:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月20日

「名探偵コナン 紺青の拳」観了。約二時間でよく纏めたなと感心させられる作品。コナン映画初の海外を舞台にした意味はしっかりとあるしキャラの特徴を活かしたトリックとアクション、それにどんでん返しとラブロマンスも盛り込まれているので満足度はかなり高い。あと園子を初めて可愛いと思えた。←

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posted at 16:21:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月20日

「劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」観了。黄前相談所は今日も大繁盛。基本的にはTVシリーズの延長線上で、ひと癖ある新一年生たちによる程よいギスギスと秀一や麗奈とのイチャイチャ、そして圧巻のコンクールでの演奏シーンを経て迎える青春の苦味を大いに堪能した。

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posted at 20:36:14

2019年04月21日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月21日

葉真中顕「Blue」読了。平成という時代が始まる日に生まれ、終わり日に死んだ一人の男がいた。名は青、母親は彼をブルーと呼んだ。平成15年に迷宮入りした青梅教員一家惨殺事件。平成が終わる直前に起きた多摩ニュータウンカップル殺人事件。二つの事件の真実が一つの時代の中で繋がっていく――。

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posted at 20:17:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月21日

この作者らしい社会性の強いクライムノベル。本作には平成という時代を振り返る年代記という側面もあり、平成を生きた読者からすると懐かしい一方で、バブル崩壊、就職氷河期、児童虐待、子供の貧困、モンスターペアレント、外国人労働者といった、その時代が生んだ病理も事件を通して鋭く描いている。

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posted at 20:18:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月21日

また十五年の時を経て二つの事件が繋がっていく中で絡み合っていく因縁が秀逸であり、作者が得意とするミステリ的仕掛けがそれをより一層際立たせているのもいい(個人的には第一部の終盤で判明するさりげない意外性も○)。本作は新元号に変わる今だからこそ感じ入るものがある秀作である。

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posted at 20:18:12

2019年04月23日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月23日

Katana Zeroクリア。敵味方共に一撃必殺のゲーム性ながら、すぐに復活できるのでストレスなくトライ&エラーの繰り返しができるし、お手軽にスタイリッシュアクションが決められる。何よりセンスのある演出と謎めいたストーリーでついつい先が気になってやってしまうのが良い。個人的には続編希望。

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posted at 07:37:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月23日

大谷羊太郎「伊豆-猪苗代W殺人」読了。仙台に住む小高昌夫は、宝石商を殺害し逃走中の男に婚約者を殺された。一年後、上京した昌夫はまたもや伊豆で宝石商殺人事件に巻き込まれる。二つの事件の裏に隠された謎に敢然と立ち向かう探偵の推理やいかに? 表題作他、四編収録。

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posted at 20:56:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月23日

本格ミステリの表題作とサスペンス四編で構成された短編集。表題作がなかなかの掘り出し物で、いかにも二時間サスペンスなタイトルや冒頭の俗っぽい濡れ場シーンとは裏腹に、練られた構成と盲点をつく意外な真犯人がいい。

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posted at 20:56:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月23日

その他、サスペンス四編はいずれも強烈なオチこそないものの、プロットに捻りがあり先の読めないストーリー展開で楽しませてくれる。埋もれた傑作とまでは言わないが、古書店で見かけたら表題作だけでも読んでみてほしい作品集である。

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posted at 20:57:06

2019年04月27日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月27日

エラリー・クイーン「第八の日」読了。ハリウッドからの帰途、エラリーはネバダ砂漠のとある村落に迷い込んでしまう。そこは聖書さながらの生活を営む人々の共同体だった。あらゆる文明社会から隔絶し、犯罪という概念すら持ち合わせないこの社会でエラリイは奇妙な殺人に出くわすことに――。

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posted at 18:14:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月27日

クイーンのプロットを基に別の作家が書いたと言われている作品。そのせいなのかクイーン作品の中ではかなりの異色作であり、まず本作はミステリではあるものの本格ミステリではない。殺人は起こるしダイイング・メッセージもあるが、従来のクイーン作品に見られる仕掛けやロジックの意外性は一切ない。

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posted at 18:15:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月27日

どちらかというと宗教小説の色が強く、あえてミステリ的意外性を廃したからこそ外の世界からやって来たエラリーの現代社会に根付いた論理が宗教の前では全く太刀打ちできない皮肉な展開が際立っている。特に最終章で明らかになる〈失われた本〉の正体とオチは痛烈の一言に尽きるだろう。

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posted at 18:15:32

2019年04月28日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月28日

河東遊民「傀儡のマトリョーシカ」読了。雑賀がいじめを受けていることを知った阿喰と文芸部員達は犯人を捕まえることに成功するもその犯人はカースト上位に命令されていた。首謀犯と思われる生徒に会いに行くが彼女もまた何者かに脅されていた。終わりのない脅迫の連鎖の中心にいる真犯人は誰なのか?

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posted at 12:53:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月28日

第7回講談社ラノベチャレンジカップ佳作受賞作。内容紹介だけ見ると「絡新婦の理」を彷彿とさせるものがあるが、「絡新婦」と比べると操りの構図はかなり雑といっていいだろう。一応どんでん返しも用意されてはいるが、真犯人の手掛かりがあからさまなのでそれもあまり巧く機能しているとは言い難い。

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posted at 12:53:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月28日

そして何より犯人がそこまでの操りを駆使する理由が弱過ぎるのが致命的だし、加えて主人公の相貌失認設定もほとんど意味があったとは思えない。物語としては一応纏まっているようには見えるものの、明らかにいらない設定や練り込み不足の部分が散見されるのが勿体ない作品である。

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posted at 12:53:24

2019年04月29日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月29日

エラリー・クイーン「恐怖の研究」読了。稀代の連続殺人鬼・切り裂きジャック――この世紀の難事件に名探偵シャーロック・ホームズが挑んだ一部始終の未公開記録が、八十年の時を経てエラリー・クイーンの許に届けられた。名探偵二人が協力して解き明かす、恐るべき切り裂きジャックの正体とは?

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posted at 13:17:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月29日

切り裂きジャックの正体に迫るという趣向とホームズとクイーンという二大名探偵の共演が目を惹く長編ミステリ。本作は物語の殆どがワトスンの遺した未公開記録によって占められるためかクイーン作品の中では珍しく冒険活劇色が強めで、前に読んだ「第八の日」とは違った意味で異色作に仕上がっている。

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posted at 13:17:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月29日

しかしながら終盤で展開される、記録から省かれていた部分から切り裂きジャックの正体に迫っていく論理の綱渡りはなかなか読ませるものがある。但しそこに期待しすぎると、かなりあっさりめなので肩透かしを覚える人もいるかもしれない。

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posted at 14:33:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年4月29日

また明かされるのが切り裂きジャックの正体だけであり、その他の部分が不明なままなのがやや不満が残る。とはいえ、それさえ目を瞑ればパスティーシュの出来としては悪くない作品である。

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posted at 14:33:40

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