麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年08月12日(月)
「サマー・オブ・84」観了。少年四人が連続殺人犯に迫るジュブナイル・スラッシャー映画。タイトルに象徴される80年代の雰囲気作りや物語後半のホラー的演出に関しては○だが、肝心のオチが胸糞というにはあまりにも普通すぎて拍子抜け。トラウマ作品を謳うならもっと突き抜けてほしかった。
タグ:
posted at 21:25:39
2019年08月11日(日)
「ゴーストランドの惨劇」観了。タイトルやラヴクラフトの扱いにやや違和感があったものの基本的には後味の悪い内容をゴシック的に美しく残酷に演出した秀作だった。ちなみに今年観た某映画に似た部分があるがメインの仕掛けだったあちらと違ってあくまで演出の一環として使っている点に巧さを感じた。
タグ:
posted at 23:55:14
2019年08月10日(土)
加えてラストで明かされるある事実と趣向は実にクイーンらしさを感じさせるし、きちんとそれまでに描かれた人物像が活かされているので不自然さがほとんどないのは好印象。読み終わった時に隅々まで計算されたプロットに唸らされること請け合いの傑作である。
タグ:
posted at 19:42:16
しかしながらこのミッシング・リンクを巡る展開こそがなかなかの曲者であり、そこに込められた意図を見破ったと思いきや、思わぬところに仕掛けられていた伏線とシンプルかつ強烈なロジックが浮き彫りにする事件の構図に打ちのめされることになるだろう。
タグ:
posted at 19:42:08
ハリウッドを舞台にした長編ミステリ。基本的に本作は序盤に宝石商のヒルが謎めいた死を遂げたという話が出て以降は全く人が死ぬことはなく、興味の中心はもっぱら脅迫者が次々と送ってくる品々に関するミッシング・リンクになるので人によっては少々肩透かしを覚えるかもしれない。
タグ:
posted at 19:41:32
エラリー・クイーン「悪の起源」読了。玄関先に送られてきた犬の死体と脅迫状が宝石商のヒルを怯えさせ、弱った心臓にトドメを刺した。更に共同経営者のプライアムもまた意味不明の脅迫と災厄に見舞われる。姿なき脅迫者の狙いは? そしてプライアムが頑として語ろうとしない彼らの秘密とは?
タグ:
posted at 19:41:18
2019年08月09日(金)
ミステリとしてみると相変わらずネタは小粒ながら前半二編よりも後半二編の方が作者が得意とするギャグの中に伏線を隠す技巧が冴えていたように思う。ただ欲を言えばそこから先の展開――推理による犯人特定まできっちり決めてほしかった。
タグ:
posted at 19:26:04
これまで数多くの私立探偵を主人公にしてきた作者の新シリーズ一作目。探偵のキャラ造形こそ東川作品ではよくあるものだが、その一方で相棒となるエリート刑事のキャラとその関係性はこれまでの東川作品ではあまり見られなかったタイプなのが興味深い。
タグ:
posted at 19:25:48
東川篤哉「伊勢佐木町探偵ブルース」読了。伊勢佐木町の私立探偵・桂木圭一。 ある日彼の母親が再婚したが相手はなんと神奈川県警本部長で、しかもその息子は伊勢佐木署のイケ好かないエリート刑事だった。成り行きで義兄弟となった私立探偵探偵とエリート刑事のコンビが四つの事件の謎を解き明かす。
タグ:
posted at 19:25:33
2019年08月08日(木)
また前作にもあった連作としての仕掛けも健在で、個人的には前作より巧さを感じると共に、この手の作品にありがちな続編の可能性を一切匂わせない潔さが○。時に登場する料理と日常の謎のこじつけが強引に感じるきらいもあるが、そこはご愛敬。全編手堅い出来の良作である。
タグ:
posted at 20:04:52
旨い酒と時短レシピの絶品グルメに纏わる日常の謎連作の二作目。前作からかなり間があいているのもあって、どうなることかと思いきや、蓋を開けてみれば全編思わずお腹が減るグルメ描写もさることながら、何よりさりげない論理のアクロバットと伏線の結び付きがいい。
タグ:
posted at 20:04:42
石持浅海「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」読了。双子が一日ずれるワケ、二年の未婚期間の秘密、受験の本当の成功とは何か、悪口上手なママの離婚……大学時代からの飲み仲間たちが宅飲みしながら日常の謎を解き明かす七編収録。
タグ:
posted at 20:04:33
2019年08月04日(日)
とはいえメインの事件が起こるのが全体の三分の二を過ぎてからという構成には難があるし、脅迫状を巡る展開も「ハートの4」と比べるとイマイチ緊迫感に欠けるものの、特殊な舞台設定だからこそ際立つ人間ドラマがなかなか味わい深い佳作である。ちなみに訳者あとがきにややネタバレがあるので要注意。
タグ:
posted at 18:45:07
むしろ本作の最大の見所は犯人が殺害を決意するに至った動機であり、その手掛かりが意外なところから齎される点もさることながら、それに気付かせまいとする巧みなキャラ設定と伏線が実に秀逸。
タグ:
posted at 18:44:29
クイーンにしては珍しい、完璧な密室での不可能犯罪を扱った作品。これでもかとばかりに演出された密室の謎は非常に魅力的だが、そこに期待しすぎると些か肩透かしを覚えることになるかもしれない。
タグ:
posted at 18:44:18
エラリー・クイーン「帝王死す」読了。第二次大戦当時の機密島を買い取り、私設の陸海空軍を持つペンディゴ帝国に君臨する軍需工業界の怪物キング・ベンディゴ。彼の許に舞い込んだ脅迫状の調査を求められ、ニューヨークから島へと拉致されたクイーン父子は、やがて不可解な密室事件に遭遇する。
タグ:
posted at 18:43:55