麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2021年03月30日(火)
東川篤哉「新 謎解きはディナーのあとで」読了。無人だったはずの部屋から発見された首吊り死体、密室殺人とダイイング・メッセージ、どこから落ちたか分からない墜落死体、現場に五つの目覚まし時計の謎、煙草を吸っている間に目撃された怪しい男……執事探偵×令嬢刑事のミステリシリーズ、新章始動!
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posted at 12:21:24
2012年に刊行された「謎解きはディナーのあとで3」以来、久々のシリーズ最新作。あの風祭警部の帰還と共に再開された本作は令嬢刑事・宝生麗子と彼女に仕える毒舌執事・影山のコンビが活躍するのは勿論、新たに麗子の後輩である天然キャラの新米刑事・若宮愛里が加わり、更に賑やかになった。
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posted at 12:21:40
今回収録された五編はいずれも手堅い出来ながら特に良かったものを挙げるなら「五つの目覚まし時計」と「煙草二本分のアリバイ」になるだろう。どちらもアリバイを扱った作品だが前者は目覚まし時計に関するある不可解な事実と意外な伏線が結び付くことで反転したロジックによる犯人の絞り込みが秀逸。
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posted at 12:21:54
一方、後者は一見謎という謎が何もないように思わせておいて、そこからある気付きと共に反転する構図もさることながら、さりげなく明かされる動機が犯人逮捕に繋がる点もいい。その他だと「風祭警部の帰還」の、作者が得意とするギャグの中に隠された伏線が後々犯人を追い詰める決め手となる点が○。
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posted at 12:22:08
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