麻里邑圭人

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2021年05月01日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月1日

潮谷験「スイッチ 悪意の実験」読了。数人の学生達に持ちかけられたのは「純粋な悪」の存在を証明する実験のアルバイト。参加者のスマホには幸せな家族を破滅させるスイッチがインストールされ、押しても押さなくても高額の報酬が手に入る。そして、その一件こそが後の悲劇の引き金になることに――。

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posted at 15:35:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月1日

第63回メフィスト賞受賞作。まず率直に言うと本作はあらすじとタイトルでかなり損をしている。一見すると一昔前の携帯小説で流行ったデスゲーム物のように思えるが、その実態は宗教ミステリにして、スイッチを押した者が誰なのかを巡る極めてロジカルなフーダニット本格ミステリだった。

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posted at 15:35:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月1日

しかもただのフーダニット物ではなく、なぜスイッチを押したのかというホワイダニット物としてもよく出来ており、それを突き詰めることで作者がなぜこのシチュエーションを用いたのかという理由が見えてくる点が実に秀逸。ある意味○○殺人物の変形と見ることもできるだろう。

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posted at 15:36:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月1日

加えて主人公が過去のトラウマをどう克服するかという点も本作の読みどころの一つで、それが前述した宗教ミステリと密接に結び付いている点も○。一部のキャラや展開がやや漫画的すぎて浮いているのが気になるものの、それを差し引いても今年度の国内本格における収穫の一つと言ってもいい秀作である。

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posted at 15:36:42

2021年05月02日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月2日

何となく「幻夢戦記レダ」を観ていた。ストーリーよりもやりたいことを詰め込んだという感じで、初代スターウォーズとかナウシカとかマクロスが好きな人ならハマるかもしれない。ヒロインの陽子は可愛いが、陽子が想いを寄せる男キャラが今見ると非常にダサいのがアレ(あと鷺巣詩郎の音楽が良かった)

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posted at 11:06:12

2021年05月03日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月3日

「JUNK HEAD」観了。シュールなギャグとグロテスクな表現を織り混ぜながら緻密な世界観で魅せてくれる実に手がかかったSFストップモーションアニメ。どちらかというと可愛さとは対極のデザインであるにも拘わらず次第にキャラが可愛く思えてくる不思議(お気に入りはニコと3バカ)。

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posted at 19:56:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月3日

最初は頼りなかった主人公が最終的にカッコよく見えてくる点も○だが、その一方で物語としては明らかに終わっていないので些か消化不良感は否めないかもしれない。しかしながら構想的には三部作ということなので、大変かもしれないが二作目はできるだけ早く見せてほしいと思う。

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posted at 19:57:15

2021年05月05日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月5日

エラリー・クイーン「フランス白粉の秘密」読了。ニューヨークの五番街、その一角を占めるフレンチ百貨店では新型家具の展示が行われていた。群衆を前に係が壁収納ベッドのボタンを押すと、中から飛び出したのはなんとフレンチ社長夫人の射殺死体だった。更に被害者の娘は前夜に失踪を遂げていた。

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posted at 00:53:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月5日

国名シリーズの二作目。扱っている殺人事件は一件のみながら丁寧に捜査を描き、手がかりを一つ一つ洗い出していくのが好印象で、しかもある程度捜査が進展したところでこれまでの纏めもしてくれる親切設計が嬉しい。

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posted at 00:54:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月5日

そしてその結果、判明した犯人の条件を使って容疑者を絞り込んでいく終盤の展開が本作最大の見せ場であり一人一人容疑者が消えていく過程は実にスリリング。とはいえ最後の決め手となるものがやや強引な気がしなくもないが、それまでの流れで一応の説得力を持たせているので許容範囲といった所だろう。

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posted at 00:55:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月5日

加えて事件の動機であるもう一つの犯罪に関してもよく練られており、オーソドックスな犯人当てを楽しみたい読者にとっては打ってつけの佳作である。

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posted at 00:56:37

2021年05月08日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月8日

エラリー・クイーン「アメリカ銃の秘密」読了。ニューヨークのスポーツの殿堂で行なわれたロデオ。一斉に銃声が轟いた瞬間、ロデオのスターであるバック・ホーンの体が馬上でぐらりとかしぎトラックに滑り落ちた。捜査はすぐに開始されたが必死の捜索にも拘わらずなぜか凶器の拳銃は発見されなかった。

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posted at 16:41:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月8日

国名シリーズの六作目。本作はクイーン作品にしては珍しい衆人環視の中で起きた不可能犯罪を扱っており、これまで通りの犯人当てに加えて、不可解な狙撃の手段と凶器の拳銃の消失という二つの謎が物語を牽引してくれる。

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posted at 16:41:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月8日

そして当然のことながらその二つの謎を解くことによって犯人が導き出されるようになっているのだが、本作が巧妙なのはその二つの謎の中にさりげなくミスディレクションが仕掛けられている点であり、そのおかげで終盤におけるエラリイのある一言に愕然とさせられる読者は決して少なくないだろう。

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posted at 16:42:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月8日

加えて最後に明かされる動機の一部に想像の余地を持たせているのも○。自分が読んだ早川文庫の解説では本作について「フランス白粉」や「ギリシャ棺」といったシリーズの重量級作品と比べると些か部が悪いと書かれているが、個人的には「フランス白粉」よりも捻られた仕掛けが好印象な秀作である。

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posted at 16:42:29

2021年05月13日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月13日

エラリー・クイーン「ローマ帽子の秘密」読了。新作劇“ピストル騒動”上演中のローマ劇場の客席で弁護士のモンティ・フィールドが毒殺された。現場から被害者のシルクハットが消えていたことを手がかりにニューヨーク市警のリチャード警視と、推理作家エラリイのクイーン父子が難事件に挑む。

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posted at 09:45:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月13日

国名シリーズの一作目にして作者のデビュー作。現場から消えた帽子に拘ってロジックを展開しようとしている点は好印象である反面、それが却って所々に伏線が不十分に感じる場面を際立たせてしまい、個人的には作者が言うほどフェアだとは思えなかった。

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posted at 09:46:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月13日

また犯人がわざわざ特殊な毒薬を使った理由が後付けなのも引っ掛かるし動機に関する一部の描写にしても当時とは価値観が違うことを考慮しても釈然としない人は少なからずいるに違いない。少なくとも国名シリーズの最初の一冊としてはお勧めしかねる作品である。

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posted at 09:46:35

2021年05月14日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月14日

横溝正史「悪魔の降誕祭」読了。金田一耕助の事務所で起きた殺人。しかも犯人は日めくりカレンダーを使い次の殺人の予告をしていた――。表題作の他、墓荒らしが続発する中、頭蓋骨だけ盗まれる「女怪」、奇妙な依頼に端を発した死体の消失と再び出現した死体が裸だった謎に迫る「霧の山荘」の二編収録。

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posted at 23:47:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月14日

降誕祭パーティーの殺人を予告する悪魔のような犯人を描いた表題作含む三編を収録した中編集。表題作は行き当たりばったりの犯人の行動にやや疑問が残るものの、第二の殺人の不可能状況とその大胆な真相には見るべきものがある。

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posted at 23:48:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月14日

続く「女怪」は殺害方法に関してはそれほど驚きはないかもしれないが、むしろ見所は最後に明かされるある意外な事実であり、それに対する犯人の心情が金田一の苦悩と相俟って忘れ難い印象を残す。だが何といっても本作の一番の目玉はトリを飾る「霧の山荘」だろう。

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posted at 23:48:30

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5月14日

言うなればクイーンの某中編と某長編を合体させたような話で謎が謎を呼ぶ展開もさることながら死体が裸にされていた謎がある仕組まれていた奸計を暴く絶妙な気付きになっている点、そして金田一が犯人に対して仕掛けた常識外れな罠がいい。ベストは「霧の山荘」だが他の二編も味わい深い作品集である。

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posted at 23:48:43

2021年05月17日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月17日

紀蔚然「台北プライベートアイ」読了。劇作家で大学教授でもある呉誠は一念発起して私立探偵の看板を掲げることになる。やがて彼は台北中を震撼させる六張犂連続殺人事件に巻き込まれ警察から犯人と疑われる羽目に――。監視カメラの網の目をかいくぐり、殺人を続ける〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?

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posted at 16:26:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月17日

台北を舞台に変わった経歴の素人探偵と世間を騒がせる殺人鬼が対決するハードボイルド作品。作者の経歴と被るところがある元劇作家で大学教授という設定に関して一見すると奇を衒っただけのように思えるかもしれないが、物語が進むにつれてその設定でなければ描けない事件が展開される点がまず秀逸。

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posted at 16:27:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月17日

そして、それは事件に関わる主人公の内面を掘り下げると同時に犯人の異常性を際立たせるのにも一役買っており、導入部がやや長いことに不満を持ったとしても最後まで読めば、なぜこういう構成なのか納得がいくことだろう。

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posted at 16:27:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月17日

加えて登場人物の一人一人が生き生きと描かれているのも好印象で、台湾の今を活写しつつも時おり宮崎駿や横溝正史といった日本人に馴染みのあるものが出てくるのも面白い。ミステリを読み慣れていると犯人の正体に気付きやすいかもしれないがウイットに富んだ主人公の語りで読ませてくれる秀作である。

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posted at 16:27:57

2021年05月19日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月19日

獅子宮敏彦「豊臣探偵奇譚」読了。夜空に出現する巨大な手、異形の亀甲怪人の襲来、密室で切り裂かれた死骸……少し気弱だが頭脳明晰な少年・豊臣秀保は強く美しい散楽芸の娘・日魅火らの力を借りながら魔性や災厄など超常的に見える事象を解明していく。

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posted at 16:25:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月19日

豊臣秀吉の弟である大和大納言の養子として十三歳で当主となった豊臣秀保が探偵役を務める連作ミステリ。まず本作はハヤカワ文庫JAから刊行されているがなぜコテコテの時代ミステリであるにも拘わらずハヤカワ時代ミステリ文庫から出さなかったのかがやや疑問(帯裏の宣伝は時代ミステリ文庫なのに)。

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posted at 16:26:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月19日

それはさておきミステリとしては作者らしい派手な不可能犯罪が目を惹く反面、冒険活劇や伝奇ネタ、史実の有名人を数多く登場させるなど作者がやりたいことを盛り込みすぎた結果、全体的に駆け足気味でせっかくの見せたいものが淡白に感じてしまうのが難(あと見取り図がなくて分かりづらいのも✕)。

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posted at 16:26:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

5月19日

収録作四編中、良かったものを挙げるなら第二話「亀甲怪人、襲来」で、トリックよりもむしろ冒険活劇部分におけるさりげない描写が後々犯行手段や犯人を示唆する伏線として活きてくる点が○。あと作者の作品にしては珍しいベタなツンデレキャラが出てくるのも興味深い。

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posted at 16:28:30

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