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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年05月09日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月9日

金田一少年の宿敵である地獄の傀儡師こと天才犯罪者・高遠遙一の高校時代を描いたスピンオフ作品。ミステリとしてみると事件の状況から大まかなトリックの見当がついてしまうのが難だが金田一少年の方では決して見られないダークな解決は○。その辺を本家と比較して読むとより一層楽しめる作品である。

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posted at 09:49:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月9日

天樹征丸/さとうふみや「高遠少年の事件簿」読了。天才マジシャンを母に持つ高校生・高遠遙一は偶然入部したマジック部で連続殺人に巻き込まれる。部長の藤枝つばきの生首が密室から消失し数時間後に同じ場所から発見された事件を皮切りに次々と部員が殺されていく。死神マジシャンの正体は誰なのか?

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posted at 09:48:57

2014年05月04日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月4日

このミスディレクションが強烈なのは単に作者の作り出す人間ドラマと密接に結び付いているからであり、しかも悲恋を強調するある要素が、後半に思わぬ形で構図の反転に一役買っていたりするので油断ならない。また本作は仕掛け面で綱渡りスレスレの芸当をやってのけている点でも見逃せない作品である。

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posted at 22:59:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月4日

傑作。読めば読むほど謎が錯綜していく本作は、ある意味ホワットダニット物とみることができるだろう。そして終盤、事件の構図が明らかになった瞬間、読者は初めて作者の巧みなミスディレクションにずっと欺かれていたことに気付かされる。

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posted at 22:59:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月4日

笹沢左保「悪魔岬」読了。オーシャン電機工業会長・小此木鋼一の次女である美紗は不倫の恋を清算するために三条雄介と心中を計ったが、不運にも一人だけ生き残った。美紗の元婚約者の松平は心中事件に疑問を持ち、三条の妻・八千代と共に真相を追うが、その美紗もまた三条の命日に不審な死を遂げる。

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posted at 22:58:33

2014年05月03日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月3日

また第6話「知らなすぎた女」は婚約したばかりのカップルに対する悪質な悪戯が後に起こる首飾り盗難事件の絶妙な隠れ蓑になっている点が素晴らしい。本作は軽い見た目に反して、きっちり本格をやっているしたたかな短編集である。

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posted at 23:11:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月3日

全七編中、最初の二編は大した出来ではないものの、第3話「取られた鳥」以降は見るべきものが多く、例えば第3話「取られた鳥」と第5話「カーテンの影」はこの形式だからこそ成立する構図が実に秀逸。

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posted at 23:11:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月3日

ヒッチコックの映画を題材にした、私立探偵ミステリ。収録作は全て奇妙な状況が何故発生したのかというホワイダニットに重点が置かれており、これは本作に限らず作者が度々扱う趣向でもある。

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posted at 23:10:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月3日

海渡英祐「トラブル・ハニムーン」読了。「トラブル・コンサルタントSRB」に持ち込まれるヒッチコック映画的事件の数々。ペンダント盗難が思わぬ事件に繋がる「取られた鳥」、訳あり物件に住む人妻への嫌がらせ「赤い恐怖」、夫の不審な行動調査に隠された意外な真相「カーテンの影」など七編収録。

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posted at 23:09:07

2014年05月02日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月2日

尤も解説の城平京はそれを全体のバランスを重視した結果であると好意的に捉えていたが、個人的にはミステリとしてもファンタジーとしても中途半端なように感じてしまった。ともあれ、この作風をどう捉えるかで評価が分かれる作品である。

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posted at 23:33:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月2日

だがミステリとして読むと個々のネタはあっさり気味で、異世界設定もそれほど活かされていないのが物足りない。また構図の反転にしても記号的なキャラにしてしまったが故に衝撃があまりなく、加えて一人称が整理されていないのでイマイチ分かりづらい。

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posted at 23:32:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月2日

本来ファンタジーというと世界観を作り上げなければいけない都合上、描写に力を入れがちだが、本作はそれらを徹底的に省き、ひたすら展開の速さに注力している点がまず異色。言うなれば本作はミステリの文脈で書かれた作品であり、事実本作にはミステリではお馴染みの手法が幾つも盛り込まれている。

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posted at 23:32:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月2日

瀬尾こると「ロマネスク」読了。故郷の神殿から盗まれた秘宝を探す旅を続けるバジリスクは蛮族に襲われていたシエナを助けたのが縁で砂漠の国ケ・イキョーに滞在することになる。そこで彼は老臣エゼカイオに見込まれ、怪物が徘徊する迷宮で重臣を殺害した犯人捜しを依頼されるが……。

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posted at 23:31:51

2014年05月01日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月1日

その後もこの作者らしい発想の逆転が活かされた説が展開、最終的な着地点こそミステリ的なカタルシスには乏しいものの本当にこれが真相なのではと思わせる説得力があるのは流石。その反面、現実で起こる事件は完全におまけ扱いで、これならむしろ入れない方がすっきり纏まって良かったような気がする。

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posted at 21:22:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月1日

日本人には馴染み深い『忠臣蔵』をテーマに、様々な資料から意外な真相を導き出す歴史ミステリ。その推理の過程は非常に緻密で、いきなり本題には入らずにまず『忠臣蔵』の元になった歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』を徹底的に分析することで読者の『忠臣蔵』に対する先入観を取り除いてみせる手腕が秀逸。

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posted at 21:21:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月1日

井沢元彦「忠臣蔵 元禄十五年の反逆」読了。劇作家の道家和彦は劇団「ゆうとぴあ」を主宰している親友の久保誠一郎から『忠臣蔵』をテーマにした芝居を書くよう依頼されたのを機に赤穂事件と『忠臣蔵』の真実を探り始める。だがその一方で道家は何者かから命を狙われていた。

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posted at 21:21:23

2014年04月29日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

ミステリとして秀逸なのは第二の事件におけるロジックと第三の事件における意外な伏線、そして終盤で明らかになる構図だろう。蘊蓄部分に硬さが残るのが難だが、それを差し引いても青春ミステリ好きであればこの苦さを味わう価値はあると思う。

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posted at 17:40:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

青春ミステリの秀作。埋蔵金探しはあくまで一要素に過ぎず、メインは芸大生たちが織り成す青春パートにある。そして何より本作が優れているのはその青春部分がミステリとしてもきちんと活かされている点であり、それが最終的に結末の苦さにも繋がっている。

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posted at 17:40:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

森雅裕「画狂人ラプソディ」読了。芸大教授の七裂が研究室で殺害された。奇妙なことに発見同時、現場は水浸しだった。芸大生二人組・亀浦と歌川は事件に「富嶽三十六景」に隠された埋蔵金の謎が関わっていることを知り調査に乗り出すが、その矢先に七裂の娘、奈津子が失踪。やがて第二の事件が……。

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posted at 17:40:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

また本作はヒロインが真相に至るまでの過程が愛人という立場を活かして巧く描かれており、特に終盤、気付きの一つでもあったある愛の形と対比させることで、結末の無常感を際立たせているのが素晴らしい。本作はこの設定ならではのアリバイ崩しが楽しめる良作である。

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posted at 17:39:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

犯行時刻に容疑者が密室に監禁されているシチュエーションというと土屋隆夫の某作を思い出すが、本作にはそれとは全く異なる仕掛けを用いられている。むしろトリックそのものよりもその伏線が秀逸な作品で、真相が明かされた途端、まさかアレがそうだったのかと驚かされることだろう。

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posted at 17:39:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

笹沢左保「愛人岬」読了。古手川香織は不倫相手の水沼雄介との初めての旅行に浮かれていた。だが、その旅行先である天橋立と差ほど離れていない犬ヶ岬で雄介の友人・杉森と評論家・高峰の妻・三千代が相次いで殺害され、雄介に殺人の嫌疑がかけられる。だが犯行時刻、雄介は密室に監禁状態にあった。

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posted at 17:39:21

2014年04月26日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

また動機に関してはキャラの掘り下げが足りないためにイマイチ説得力がないのが残念。とはいえキャラ小説としてはなかなか面白いし、ミステリ読みの琴線に触れる部分もあるので、両方に興味がある人は読んでみてもいいかもしれない。

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posted at 17:10:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

特に感心したのは絵画盗難に加担する理由に迫る二章で、「女には向かない職業」のあるシーンを絶妙な気付きとして活かしている点が秀逸。メインであるシャーロック・ホームズの事件に関しては前例のあるトリックを使っているのが難だが、構図がそれを巧く補っている。

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posted at 17:10:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

一言でいえば、アンダーグラウンド版「ビブリア古書堂」。「さらば愛しき女よ」「女には向かない職業」といった作品に纏わる常連客の謎を主人公の六彦が解き明かしていく。あとがきで作者は本格ミステリを書こうとしたらNGが出たと語っているが、謎解きのプロセスは充分本格の範疇ではあると思う。

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posted at 17:10:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

八重野統摩「犯罪者書館アレクサンドリア~殺人鬼はパピルスの森にいる~」読了。殺し屋を始めとする反社会的な人間だけが利用する犯罪者書館。その店でひょんなことから働くことになった大学生・神田六彦だったが、その一方でシャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって常連客が消され始めていた。

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posted at 17:09:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

だがその一方で前二作の設定に縛られ過ぎて話に広がりがあまり感じられない、言い換えれば物語として非常に窮屈な印象が否めないのが難。一部では本作が最終作という話もあるが、確かに展開的にはこれが限界なのではないだろうか。

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posted at 17:09:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

「リライト」から始まるシリーズ三作目である本作は前作「リビジョン」よりも密接に過去作に絡んだ内容となっている。核となるネタ自体はシンプルというか、恐らく本作は出版に纏わるあるネタから話を膨らませたと思われるが、そこからこれだけ複雑な物語が作り出せるのは素直に感心させられる。

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posted at 17:08:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

法条遥「リアクト」読了。1992年秋、西暦3000年からきたタイムパトロールの少女ホタルは過去が見える能力者・坂口霞との遭遇を機に岡部蛍という作家が書いたSF小説「リライト」に疑問を抱く。作中で2年4組の同級会が開かれた2000年に向かったホタルは恐るべき真実に近付いていく。

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posted at 17:08:16

2014年04月24日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月24日

擬態の深水(?)の本領発揮とばかりに次々と意外な事実が物語の中に巧みに隠蔽されていた伏線によって明らかになる様は激動の展開と相俟って驚きの一言に尽きる。もっともあくまで主軸はエンタメなのでそこまで凝った仕掛けではないものの、手法的にはミステリ読者にも楽しめる作品ではあると思う。

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posted at 01:58:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月24日

深水作品の様々な要素を取り入れた、「言霊たちの夜」以来のエンタメ作品。全三部構成で、第一部は舞田ひとみを更にやかましくした(!)ような姪っ子と繰り広げる「言霊たちの夜」的な趣があるが、ミステリ読みとしてはやはり注目は第二部以降の展開だろう。

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posted at 01:53:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月24日

深水黎一郎「テンペスタ 天然がぶり寄り娘と正義の七日間」読了。東京の大学で美術の非常勤講師を務める賢一はある日、田舎に住む弟の一人娘・ミドリを一週間預かることになる。小学四年生のミドリはしょっぱなから毒舌全開、得体の知れないミドリと賢一の一週間にわたる共同生活が幕を開ける。

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posted at 01:52:25

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