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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年02月09日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月9日

そしてこのシリーズではお馴染みの、隠されていたもう一つの真相に関しては、一見無茶に思えるものの、それまでの伏線の積み重ねが絶妙にフォローしている点が秀逸。幾つか蛇足的な部分もなくはないが、それらが気にならなくなるほどのものが盛り込まれている秀作である。

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posted at 18:08:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月9日

貴島刑事が探偵役を務めるシリーズの三作目。本作が面白いのは、プロローグで描かれる犯罪計画の一部が同時に巧妙なミスディレクションにもなっている点であり、それが死体が殺人を犯したとしか思えない不可解な状況設定と結び付いて一筋縄ではいかない強固な謎を作り出している。

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posted at 18:08:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月9日

今邑彩「「死霊」殺人事件」読了。妻を保険金目当てに殺害しようとしていた男が数日後、密室状態の自宅で友人と一緒に死んでいるのが発見され、二階には何故か泥まみれの妻の死体がベッドに寝かされていた。更に男は息を引き取る間際、電話で「死体が生き返った」と言い残していることが分かり……。

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posted at 18:08:09

2014年02月08日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月8日

文庫版あとがきによると本作は本格ミステリではなくサスペンスに分類されるらしいが、個人的には脅迫状に隠されたある伏線に最も唸らされた。とはいえ復讐者の正体に関しては展開上ほとんどの読者が途中で分かってしまいそうだが、それを差し引いても伏線とプロットで楽しませてくれる良作である。

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posted at 19:56:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月8日

もともと今邑彩はサスペンスを得意とする作家だが、本作でもそれは健在で、設定を巧みに活かし、次から次へと登場人物たちを容疑者に仕立てあげては、何気ないシーンでヒロインを脅かしていく様はもはや熟練の域に達している。

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posted at 19:55:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月8日

今邑彩「七人の中にいる」読了。ペンション「春風」のオーナー・晶子には二十一年前のクリスマスイヴに起きた医者一家虐殺事件に加担した過去があった。そんな晶子のもとにあの事件の真相を知る人物から復讐予告が届く。果たして復讐者はクリスマスイヴを控え「春風」に集った七人の客の中にいるのか?

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posted at 19:55:27

2014年02月07日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月7日

もっともSF展開はあくまで歴史ミステリとしての要請であるため物語にはあまり絡んでこないし、殺人事件にしてもトリック的には必ずしも優れているわけではないが、両者の最後に待つ哀愁感はなかなかのもの。暗号物が苦手だと少々つらいが、それだけに留まらない魅力を秘めた作品である。

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posted at 23:10:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月7日

あの「占星術殺人事件」をおさえて第二十一回江戸川乱歩賞を受賞した、作者のデビュー作。本作が最も秀逸なのは実在する和歌を暗号として綺麗に読み解いてしまった点であり、これに関しては素直に凄いと思うものの、暗号音痴(!)な自分としてはむしろSF展開と後半の殺人事件の方を面白く読んだ。

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posted at 23:10:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月7日

井沢元彦「猿丸幻視行」読了。明治四十二年夏、特殊な薬で折口信夫と意識を同化した現在の学生・香坂明は百人一首にも採用されている猿丸大夫の歌が実は暗号だったという衝撃的事実を知る。やがて暗号解読に成功した信夫は宇治山中の猿丸村へと招かれるが、そこで奇怪な事件に巻き込まれることに……。

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posted at 23:09:49

2014年02月05日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月5日

数学ネタやフェアプレイに拘るのはいいが、それよりも先にトリックの必然性とオリジナリティ、そして手掛かりの出し方にも拘ってほしいと切に願う次第である。

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posted at 21:57:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月5日

そんな状態なので折角フーダニットに凝らされたある仕掛けも見事に不発で終わってしまっているし、最終的な真相も数学に興味がないとだから何? の一言で片付いてしまう。加えて某超越者が何をしたいのかさっぱり分からないし、トリックのためのトリックであるのも個人的にはかなりマイナス。

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posted at 21:56:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月5日

例えば密室トリック一つとっても、ただでさえ見取り図で察しがつきやすいのに序盤から大ヒントを与えてくれる超親切設計である。また過去の事件の真相や館の秘密の一部にしても隠す気がないとしか思えない書き方で真相当てならぬヒント当て(沢山あるヒントを全部見付け出せるか)の様相を示している。

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posted at 21:56:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月5日

三度目の正直ならず。これまで作者が発表した二作品はいずれも既視感あるトリックを使った初心者向けミステリだったが、それは本作もまた変わらない。いや、むしろこれまで以上に手掛かりがあからさまで、ぶっちゃけ読者を騙す気があるのかと本気で疑いたくなってしまった。

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posted at 21:56:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月5日

周木律「五覚堂の殺人」読了。超越者に導かれ東北山中の館〈五覚堂〉に足を運んだ放浪の数学者・十和田只人。そこで彼はビデオテープに記録された〈五覚堂〉連続密室殺人事件の一部始終を見せられることになる。だが彼のいる〈五覚堂〉には惨劇の痕跡が一切なく消失した事件の解を彼は探すことに――。

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posted at 21:55:46

2014年02月02日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月2日

その他「気まぐれの馬」は特殊知識に依存し過ぎ、「極秘情報」「灰色の賭け」はトリックが小粒すぎと難点はあるものの、いずれも競馬ミステリならではのネタを扱っているのが興味深い。ベストを挙げるなら「大穴の秋」。

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posted at 20:09:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月2日

収録作五編のうちミステリとしてお勧めできるのは前述した「出馬表は語る」「大穴の秋」の二編で、前者は毒殺トリックに雑さを感じる反面、競馬ミステリであることを活かした絞り込みが秀逸。一方、後者は事件の真相が読めたと思わせておいて更に一捻り加えた、この作者らしい皮肉なオチが素晴らしい。

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posted at 20:09:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月2日

海渡英祐「パドックの残影」読了。競馬新聞記者の栗本が、大レースを中心に競馬界の一年間で遭遇した不可解な事件の数々を解き明かす連作ミステリ。連続毒殺事件にダイイング・メッセージの謎を絡めたフーダニット「出馬表は語る」、不倫相手の夫の死が衝撃的な結末に繋がる「大穴の秋」など五編収録。

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posted at 20:08:54

2014年02月01日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月1日

また作中で起きる事件の中には真相が不明なものもあり、読んでいてかなりモヤモヤする。とはいえ、リーダビリティは高いので、細かいところは気にせず読むのが吉な作品である。

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posted at 14:17:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月1日

平穏な日常からの転落という趣向そのものは珍しくないが、各話の冒頭に「穴の独白」を付けることにより、主役を人物ではなく穴の方にした発想自体は面白い。しかしながらオチが計算されたものではなく、よくある、もしくは取って付けた感が否めないものばかりなのが残念。

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posted at 14:16:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年2月1日

土屋隆夫「穴の牙」読了。この物語に、たとえ彼や彼女が登場しようとも、背後の主役は“穴”である。ある日、突然に、われわれの日常生活をおそう不条理な陥穽は、いたるところで、ひそかに牙をといでいる――。平穏な日常にあいた落とし穴に嵌まった人々を描いた全七話構成の連作ミステリ。

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posted at 14:15:52

2014年01月28日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月28日

特に秀逸なのはある現象が絶妙な盲点になっていることで、これには思わず唸らされた。そうして最後に犯人の正体が明らかになると共に反転する構図も巧く決まっており、密室の微妙さを差し引いても充分お釣りがくる良作と言っていいだろう。

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posted at 23:39:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月28日

作者お馴染みのプロローグに凝らされた仕掛けに加え、密室とダイイング・メッセージが盛り込まれた意欲作。といっても密室の真相に関しては正直微妙だが、その代わりダイイング・メッセージの方でかなり力が入っており、その解釈を二転三転させることで読者を引きずり回す技巧はさすがの一言。

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posted at 23:39:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月28日

中町信「目撃者 死角と錯覚の谷間」読了。二人の幼い命を奪った轢き逃げ事故。小泉香織は犯人と子供の飛び出しを誘った男の姿を目撃するが犯人が捕まる前に旅行先で不審な死を遂げる。これは証言を封じようとした轢き逃げ犯の仕業なのか?ところが最も疑わしい人物までもが密室で殺されてしまい……。

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posted at 23:39:16

2014年01月27日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月27日

また「両国幽霊屋敷殺人事件」は収録作の中では一番工夫が凝らされているものの、国内作家Oの某短編と同じ致命的な穴がある。唯一欠点が少ない「探偵暇潰遊戯」にしてもガチ本格を期待すると少々物足りなさを覚えてしまう。とはいえ基本は押さえていると思うので欠点をカバーした次回作に期待したい。

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posted at 22:40:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月27日

人気ボカロ曲をノベライズした連作ミステリ。キャラ設定や作中のやり取りから作者の本格ミステリに対する思い入れは窺えるものの、肝心のミステリとしての出来に関しては不満が残る。まず「明尾高屋上投身事件」は手掛かりがバレバレ過ぎるのもさることながら、被害者の行動がかなり苦しい。

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posted at 22:40:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月27日

てにをは「女学生探偵と偏屈作家」読了。推理小説好きの女学生探偵・花本ひばりと偏屈な推理作家・久堂蓮真の痛快事件録。屋上に墜落した女学生の謎「明尾高屋上投身事件」、原稿を賭けた女学生探偵と推理作家の対決「探偵暇潰遊戯」、幽霊屋敷で起こった射殺事件「両国幽霊屋敷殺人事件」の三編収録。

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posted at 22:39:55

2014年01月25日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月25日

「密やかな趣味」は「人間そっくりのロボットの使い道ってなんだろう?」という書き出しから始まるスプラッターとブラックユーモアが炸裂した一編で、ラスト一行から滲み出る黒さが実に堪らない。その他、この作者には珍しい郷愁を感じさせる「朱雀の池」も忘れ難い作品である。

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posted at 17:20:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月25日

「首なし」は火災を機に首から上を失いながらも奇跡的に生き続ける男と、その男を慕う女の話でオチ自体は読めるもののフリークス趣味とエゴに満ちた物語が素晴らしい。「兆」はイジメによる自殺事件とそれに絡んだ人ならざるものを描いた話だが国内作家Yの某作品を彷彿させるミステリ的仕掛けが秀逸。

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posted at 17:19:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月25日

ホラーをベースにSF、ミステリ、スプラッター、ブラックユーモアといったこの作者ならではの要素を取り入れた作品集。収録作はどれも安定したクオリティで楽しめるが、個人的に気に入ったものを挙げるなら「首なし」「兆」「密やかな趣味」の三編になる。

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posted at 17:19:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年1月25日

小林泰三「百舌鳥魔先生のアトリエ」読了。妻が百舌鳥魔先生から教わった前列のない芸術。それを説明するため妻はまずペットの熱帯魚を刺身にしてしまう。だが魚は身を削がれたにも拘わらず水槽の中を泳いでいた。妻が崇める異様な芸術は更に過激さを増していき……表題作含むグロテスクな七編収録。

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posted at 17:18:51

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