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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2020年12月16日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月16日

本作はミステリになりそうでならない絶妙なずらし方もさることながら、夜な夜な甘いものに夢中になる使用人トリオのやり取りが何とも微笑ましい作品である。

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posted at 21:51:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月16日

しかしながら本作は外野ならではの事件の描き方が秀逸で、事件に直接関わっていないにも拘わらず、何気ない日常の描写から見えてくる名探偵の影に隠れたある人物の活躍に、外野だからこそ気付いてみせる点が実に心憎い。

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posted at 21:50:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月16日

名探偵であるお嬢様の活躍ではなくそのお嬢様に仕えるただの外野に過ぎない三人の使用人にスポットを当てた異色連作。物語の大半が傍若無人なお嬢様探偵に振り回され蓄積した疲れを使用人トリオがとっておきの甘味で癒す様に費やされているのでミステリとは思わず本作を読む人がほとんどかもしれない。

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posted at 21:50:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月16日

鳳乃一真「お嬢様がいないところで」読了。名家として名高い道明院家の可憐お嬢様はどんな難事件も解決してしまう“お嬢様探偵”だった。この物語は可憐お嬢様が関わった事件を描いた華麗なる事件簿──ではなく、そんなお嬢様に仕える三人の男たちの日々の様子を描いただけの、平凡な物語である。

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posted at 21:47:43

2020年12月15日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月15日

加えて横書きのテキストとLINEならではの仕掛けがない点も些か残念ではあるが、端からそういったものさえ求めなければ、ちょっと変わった構成のサスペンス物として楽しめる作品である。

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posted at 22:06:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月15日

タイトルにもなっている三人の人物「イノ」「志賀」「ちょう」によるLINEのとぼけたやり取りも楽しいが、それ以上にヒロインに何があったのか少しずつ明かしていく構成が秀逸。だが凝った構成の割りに真相が安直なのもさることながら登場人物が少ないせいで誰が犯人なのかバレバレなのが勿体ない。

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posted at 22:06:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月15日

とある事情で手に入れた誰のものかわからないスマホのLINE記録を盗み見ることでヒロインが自分の身に何が起こったのかを探っていく長編ミステリ。本作でまず目を惹くのはなんといっても全編横書きのテキストと、アイコン画像やスタンプまで忠実に再現されたLINEのやり取りだろう。

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posted at 22:06:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月15日

鳳乃一真「いのしかちょうをこっそり視ている卯月ちゃん」読了。女子高生の逆槻卯月の日課は放課後になると使われていない部室に侵入しあるスマホの中に残った三人の人物のLINE記録を読み返して観察日記をつけること。そしてそれこそが「あの日」に起きた出来事に迫ることができる唯一の鍵だった。

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posted at 22:05:44

2020年12月14日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月14日

一見ただのネタミステリのように思えるかもしれないが、実際読んでみると思いのほかサウナ探偵という設定がミステリとして活かされていることに驚かされる快作である。

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posted at 22:56:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月14日

前者は焦点となる動画に隠された嘘が物語の展開と共に刻々と形を変えていく点が秀逸で、何気に犯人視点の描写が絶妙なミスディレクションになっているのもポイント高し。そして後者は謎の面白さもさることながら、探偵役が突きつける盲点と言うべき気付きによってガラリと反転する構図が素晴らしい。

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posted at 22:55:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月14日

また収録作は割りとベタなネタを扱う一方で変化球も取り揃えており、特にドッキリ企画の動画に隠された嘘を暴く「サウナ探偵の順応」と同じ人物を殺したと主張する二人の容疑者の謎を扱った「サウナ探偵の巡礼」の二編が抜きん出ている。

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posted at 22:55:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月14日

毎回探偵役がサウナへ行く前に披露する推理がとても推理とは言えないポンコツ仕様なのは賛否が分かれるところながら、サウナの蘊蓄の中にさりげなく手掛かりを織り込むことでサウナで謎を解く必然性をしっかりと用意しているのは好印象。

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posted at 22:55:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月14日

カクヨムオーバー30歳主人公コンテスト特別賞受賞作。タイトル通り60歳の元刑事がサウナで謎を解く連作ミステリの本作は基本的に娘婿の刑事が事件を持ち込む→探偵役が迷推理を披露→探偵役がサウナで天啓を得て真相に辿り着く→容疑者と一緒に(!)サウナで謎解きという流れになっている。

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posted at 22:54:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月14日

吉岡梅「探偵はサウナで謎をととのえる」読了。不可解な心中事件、魚と一緒に冷やされていた死体、タロットのダイイング・メッセージ、同じ人物を殺したと主張する二人の容疑者……刑事・水田龍二の義父で元刑事の櫓竜太郎は安楽椅子ならぬサウナで六つの難事件の謎を解く。「謎は全てととのいました」

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posted at 22:54:11

2020年12月12日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月12日

もっとも仕掛けとしては斬新とまでは言い難いものの、できる限り自然に物語の中に隠し通したという点では技巧的と言える快作である。

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posted at 16:12:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月12日

とはいえ、それ以外の部分でもミステリ要素は盛り込まれており、例えば不可解な盗難事件を扱った夏の章では容疑者の鉄壁のアリバイを駆け足ではあるが鮮やかに解いてみせる。そしてメインの仕掛けでは主人公の恋の行方をミスディレクションにすることで衝撃度をより高めているのが○。

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posted at 16:11:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月12日

第20回電撃小説大賞金賞受賞作。本作は「ミステリアス・ファンタジー」と銘打たれているものの、七不思議の設定を活かしたある仕掛けを最大のサプライズにした構造を考えると充分特殊設定ミステリと言っていいだろう。

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posted at 16:11:34

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20年12月12日

小川春央「僕が七不思議になったわけ」読了。高校生の中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。「おめでとう、お主はこの学校の新しい七不思議に選ばれた」生きながらも七不思議の一つとなった彼はその不思議な力を使い、気になる女生徒・朝倉さんをストーカーから助けようとするが――。

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posted at 16:11:13

2020年12月11日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

時折挿入される謎めいたモノローグの意味も物語のいいアクセントになっており、「ゆるミス」という売り文句とは裏腹にしっかりと作り込まれた青春ミステリの快作である。

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posted at 21:30:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

尤も事件の真相だけ取り出せば他愛のないものながら本作が秀逸なのはあくまで猫探しという小さい事件の特徴を徹頭徹尾活かした点であり、そこを起点に様々な謎を用意しただけでなく、それらを伏線として回収することである人間ドラマを浮き彫りにしてみせたところに作者のミステリセンスが感じられる。

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posted at 21:29:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

第10回講談社BOX新人賞Talents受賞作。「ゆるミス」と銘打たれた本作はいわゆる日常の謎を扱った作品であり、とぼけたキャラたちが繰り広げるただの猫探しのはずが、開かずの社堂やジェイソン(?)に纏わる噂など不可解な謎を幾つも絡ませることで事件に深みを持たせているのがいい。

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posted at 21:29:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

靖子靖史「そよかぜキャットナップ」読了。長谷川弘忠の友人・小野啓太の家で飼っている愛猫マコトが行方不明になった。弘忠、啓太に玉井香織を加えた三人は「里山田園愛好会そよかぜ」を結成し事件を追うが、ただの猫探しは次第に開かずの社堂やジェイソン(?)に纏わる噂など謎を増やしていく。

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posted at 21:29:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

しかしながら、やがて明かされる真相は見方によってはSF的でもあり、徐々に錯綜していく展開は幻想小説のような趣がある。個人的にはこの真相でいくのであればもう少しある人物の背景を描いてほしかったところだが、それを差し引いても本作は読ませる作品であり、充分秀作と言っていいだろう。

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posted at 16:31:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞≪大賞≫受賞作。本作はジャンルとしてはホラーに属する作品ながら主人公の身の回りで起きた二つの謎――何者かによる墓石の破壊と日記に突如出現した「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」という奇妙な一文を巧く絡めミステリとホラーの両輪で物語を引っ張ってみせる。

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posted at 16:30:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

原浩「火喰鳥を、喰う」読了。信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。一つは久喜家代々の墓石が何者かによって破壊されたこと。もう一つは太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・貞市の日記が届いたことだった。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。

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posted at 16:30:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

人によっては怒るかもしれないが、自分のような変な物が好き、かつ寛大な心の持ち主にこそ読んでもらいたい作品である。

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posted at 16:29:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

だが本作の一番の見所はドラマや映画にもなった某作を彷彿とさせるある趣向であり、見方によっては本作が時代ミステリレーベルから出たことが最大のトリックと言えるだろう。しかも一見無茶な趣向にも拘わらず、その後の史実と何故か(?)符合してしまうのが面白い。

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posted at 16:29:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

そして孤島に着いてからは四人の武将に加え、様々な歴史上の有名人が登場するのである意味戦国時代オールスターズの趣があり、更にそこで起こる連続殺人劇は不可能犯罪の様相を示しているのだから堪らない。もっとも個々のトリックに関しては、それほど意外性はないかもしれない。

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posted at 16:29:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

本能寺の変と「そして誰もいなくなった」の融合というまさかの試みを成立させてしまった時代ミステリの怪作。といっても序盤は本能寺の変から明智光秀が討たれるまでをシリアスに描いているのでそんな印象は一切受けないかもしれないがそこから一転、謎の童歌と孤島へ行く急すぎる展開には唖然の一言。

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posted at 16:28:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年12月11日

田中啓文「信長島の惨劇」読了。本能寺の変で織田信長が明智光秀に討たれてから十日後、羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、徳川家康の四人の武将が三河湾に浮かぶ孤島の館へと招かれる。そこで彼らを待っていたのは謎めいた童歌になぞらえるように一人また一人と殺害されていく連続殺人劇だった。

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posted at 16:28:21

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