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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年10月05日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

「ジョーカー」観了。理不尽な抑圧からの解放、そして象徴へ。思ったよりも静かな映画で、最初はジョーカーに感情移入させるように見せつつも途中から妄想と現実の境目をあえて曖昧にすることで観客との距離感をおく作りと、バットマンファンだからこそ楽しめるブルースとの絡ませ方が実に巧かった。

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posted at 20:44:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

加えて本作には「読者への挑戦」が用意されており、真相もそれに相応しいロジックの積み重ねと大胆な伏線に裏打ちされている。何より本作は異世界転生物でしか描けない事件と解決をやっている点が素晴らしく、そういう意味では今だからこそ生まれた傑作と言っていいだろう。

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posted at 12:11:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

それでいて異世界転生物のお約束(?)とも言える、異世界転生した主人公が持ち前の魔術の才能と前世からの知識や記憶を活かして王都の名門校に入り、表彰式を受けるまでの流れすらも本格ミステリとして計算ずくなのだから正直恐れ入る。

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posted at 12:11:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

また更に念が入っているのはファンタジー世界の住人にロジックが受け入れられるような土壌をしっかり作り上げた上でそれを実現している点であり、その時点で本作がなんちゃってファンタジーが多い異世界転生物とは一線を画しているのは明白である。

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posted at 12:10:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

名探偵に憧れた主人公が剣と魔法の世界に転生し、そこで起きた不可能犯罪にロジックで挑むファンタジー本格ミステリ。本作が秀逸なのは何といってもファンタジー的な現象を全てロジックに組み込んでいる点であり、そのための世界観や魔術のルールの作り込みも実に抜かりがない。

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posted at 12:10:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

片里鴎「異世界の名探偵 1 首なし姫殺人事件」読了。剣と魔法の異世界に転生したミステリマニアの俺は王都の名門校に入り王から表彰を受けるほど優秀な成績を収めた。だがその表彰式の最中、惨劇は起きた。密室状態の聖堂で聖女の生まれ変わりと言われるヴィクティー姫の首なし死体が発見されたのだ。

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posted at 12:10:29

2019年10月04日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

良く言えば王道、悪く言えば徹頭徹尾どこかで見た話であり、ロジックは手堅いものの動機は間違いなく賛否分かれるだろう。「元年春之祭」の作者らしさが全くないわけではないが、端から別物と割り切って読んだ方が楽しめる作品である。

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posted at 22:52:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

「元年春之祭」の作者の翻訳化二作目。前漢時代の中国を舞台にした歴史ミステリ「元年春之祭」から一転、雪密室を扱った現代青春ミステリである本作は前作に比べると文章的にも内容的にもかなり読みやすくなった反面、個性という点ではかなり薄まったように思う。

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posted at 22:52:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

陸秋槎「雪が白いとき、かつそのときに限り」読了。冬の朝、一人の少女が死体で発見された。雪に覆われた地面に犯人の足跡は残っておらず、警察は自殺として捜査を終える。それから五年後、学生寮長の顾千千は生徒会長の馮露葵と共に密かにこの事件のことを調べ始めるが……。

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posted at 22:52:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

本作は「その可能性はすでに考えた」ほどミステリ的目新しさがあるわけではないものの、SF的味付けのされた小説とミステリの程よいブレンドという点において、作者の作家としての飛躍を感じさせてくれる快作と言っていいだろう。

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posted at 00:23:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

そして三編目からは一転SFというより最先端技術を用いて人間を描くミステリへと変化する。ちなみに本作に寄せられた推薦文で本作を本格ミステリと評しているものがあるが本格ミステリとして評価するならきちんと手掛かりが提示されている三編目以降になるだろう(気付きという点では三編目が巧い)。

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posted at 00:23:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

作者初のSFミステリ短編集。地に足の着いた文体で綴られる五編の物語のうち前半二編に関してはミステリ的仕掛けを備えつつも最終的にはミステリの境界線を超えてSFの領域に着地してみせる。その見せ方は人によっては「[映] アムリタ」から「2」までの初期野﨑まど作品を思い出すかもしれない。

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posted at 00:23:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

井上真偽「ベーシックインカム」読了。遺伝子操作、AI、人間強化、VR、ベーシックインカム。未来の技術・制度が実現した時、人々の胸に宿るのは希望か絶望か。美しい謎を織り込みながら、来たるべき未来を描いた全五編収録。

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posted at 00:22:37

2019年10月03日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月3日

謎解き前に挿入されている読者への挑戦状にて、作者は親切にもヒントを四つも提示してくれているが、この奇想に思い至る読者はそうそういないに違いない。インパクト抜群の足跡なき殺人トリックに惹かれる読者には是非お勧めしたい傑作である。

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posted at 08:50:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月3日

根本尚「怪奇探偵 羽衣の鬼女」読了。美少女探偵・写楽炎がおぞましい羽衣伝説に見立てたような足跡なき殺人の謎に挑むミステリ漫画シリーズの一作。何といってもトリックが斬新で普通なら無茶で終わるところを怪奇探偵らしい小道具や設定を駆使することでそれを巧みに成立させている点が素晴らしい。

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posted at 08:49:55

2019年10月02日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

むしろ本作は本格かどうかは気にせず、サスペンスフルな物語に身を任せながら最終的に見えてくる「十日間の不思議」との関係性を楽しむのが吉な秀作である。

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posted at 20:29:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

そしてそこから一気に物語を加速させて読者を引き込みつつ、最後にある捻りを決めて読者を唖然とさせてみせるその緩急の付け方はさすがクイーンの一言に尽きる。だがその反面、意外性重視の構成ゆえにフェアか否かという点で本作をみるとかなり微妙なところと言わざるを得ないだろう。

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posted at 20:28:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

「十日間の不思議」の姉妹作と言うべき長編ミステリ。あらすじからもわかる通り本作はミッシング・リンクテーマの作品であり、物語の展開と共に浮かび上がってくる〈猫〉に纏わる幾つかの謎が、唯一の手掛かりを掴んだ途端一瞬にして腑に落ちるようになっている練り込まれた登場人物設定がまず秀逸。

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posted at 20:28:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

エラリー・クイーン「九尾の猫」読了。ニューヨーク全市を恐怖にたたきこむ連続絞殺魔〈猫〉。その冷酷な犯行には動機もなく目撃者も容疑者もいない。唯一の証拠は犠牲者の首に結びつけられた凶器の絹紐だけだった。恐るべき連続殺人をつなぐ鎖の輪を求めて、エラリーと〈猫〉との対決が始まる――。

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posted at 20:28:37

2019年09月28日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

収録作中この話に出てくる悪党の計画が最も人を食っており、かつ便利屋が担った役割が大胆不敵の一言に尽きる(大胆不敵という点では第四話「悪花繚乱」もなかなかのものだが)。本作は作者の策士ぶりが存分に発揮された良作であると共にシリーズ化を是非とも期待したい。

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posted at 16:59:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

言うなれば本作は「便利屋が何の役割を担っているのか?」という謎をメインとした本格ミステリであり、完全に読めたと高をくくっていると足を掬われるのが何ともプロットの捻りに定評のある作者らしい。収録作はどれも良くできているが、ベストを挙げるなら第三話「死体が入用」だろう。

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posted at 16:59:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

謎めいた便利屋が関わる四つの事件を収録する連作ミステリ。「悪と悪とが共喰い祭り」とは本作の帯にある謳い文句だが、その言葉通り本作は悪党たちが熾烈な騙し合いを繰り広げており、その中でも一際重要な役割を担っている便利屋の存在が読む者に強烈な印象を残す。

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posted at 16:59:08

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19年9月28日

深木章子「極上の罠をあなたに」読了。背徳の町で繰り広げられる悪事の数々。政治家や葬儀屋、医師、弁護士、捜査一課の刑事……登場人物たちはみな悪知恵を働かす悪党ばかり。そんな彼らにするりと近付き、いとも華麗に知力で騙す、得体が知れない便利屋は一体何者なのか?

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posted at 16:59:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

その一方で今回の特殊設定は近年話題の某作を彷彿とさせる面もあり、もしかしたら実際多少は意識しているかもしれない。とまれそのおかげで白井作品の中では最も受け入れられやすい(?)特殊設定となっており、恐らく白井初心者にもお勧めしやすいのではないかと個人的には思う傑作である。

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posted at 16:57:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

本作もまたこれまでの白井作品同様、多重推理がこれでもかとばかりに詰め込まれているが、特筆すべきは本作で展開される推理はどれも面白く、しかも人を人とも思わない(誉め言葉)奇想に満ちている点だろう。それでいて最終的な真相はきっちりそれらを上回る超絶技巧が炸裂するのだから堪らない。

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posted at 16:57:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

白井智之版「そして誰もいなくなった」と言うべき長編ミステリ。あらすじだけ見ると「鬼畜系特殊設定パズラー」((C)綾辻行人)の書き手らしからぬ印象を受けるかもしれないが、さにあらず。あらすじにある通り島から誰もいなくなった時、作者らしさ全開の本当の「事件」の幕が開くのだ。

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posted at 16:56:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

白井智之「そして誰も死ななかった」読了。覆面作家・天城菖蒲から絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。しかし館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。やがて作家たちは次々と奇怪な死を遂げ、そして誰もいなくなった時、本当の「事件」の幕が開く――。

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posted at 16:56:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

また現在と過去それぞれで事件を起こす意味がさほど感じられないのも難で、むしろ過去の事件一本に絞った方がキャラの掘り下げが巧くできたのではないかとすら思える。見るべきところはあるものの、盛り込んだ要素をきっちり活かしきれてるとは言い難い作品である。

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posted at 00:44:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

謎めいた使用人・栗花落静(ツユリシズカ)が探偵役を務めるシリーズの三作目。奇妙な儀式の最中に起きた三重密室殺人の謎を動機と密接に結び付けて解き明かしていく点はなかなか興味深い反面、動機に説得力を与えるほどキャラが深く掘り下げられていないのが気になる。

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posted at 00:44:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

月原渉「犬神館の殺人」読了。犬神館では奇怪な《犬の儀式》が行われていた。密室の全ての戸にギロチンが仕込まれ、儀式の参加者は自分の首を賭けて“人間鍵”となる。その状況下で起きた不可能犯罪と消えた犯人。そして三重の密室の最奥に立っていた氷結死体。これは三年前に発生した事件の再現なのか。

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posted at 00:43:44

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