麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2010年10月16日(土)
「Q.E.D.」37巻読了。今回収録されているのはプロファイリング講習会の会場で殺人事件が起こる「殺人講義」とアニメ製作会社で起こった事故の真相に迫る「アニマ」の二本。「殺人講義」は探偵役である燈馬とプロファイラーの推理対決を盛り込みつつも、シンプルなロジックが決まった佳作。
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posted at 08:02:04
一方「アニマ」はアニメ製作会社という特殊な舞台を選んだせいかやたらと説明台詞ばかりの展開が目についてしまい、個人的にはあまり話に引き込まれなかった。勿論ページ数の関係もあると思うがもう少し自然な展開にはならなかったのだろうか。とはいえ盲点を突いた真相自体はなかなか良かったと思う。
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posted at 08:04:27
斎藤肇「あいまいな遺書」読了。一人の推理作家が電話で編集者に言い残した「これから死ぬ」という台詞。慌てて編集者が作家の家に駆け付けるとそこには既に作家の姿はなく、代わりに「あいまいな遺書」と題された小説の原稿が残されていた。やがて、山中から作家の切断された首が発見されて……。
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posted at 18:58:26
本作のあらすじを読んで自分が真っ先に思い出したのは「奇想の復活」に収録されている某作品だった。確かに本作にもアレを彷彿とさせる手の込んだトリックが使われてはいるものの、ミステリとしてはどうにもスッキリしない。何だか作者の意図がそういった所にはないような気がしてならないのだ。
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posted at 19:00:07
このスッキリしなさは同じ作者の作品である「夏の死」と似てるなあと思ってたら、あとがきで本作は「夏の死」のプロトタイプとも言えるもの、と語られていて至極納得した。正直誰にでもお勧めできる作品ではないが、ちょっと変わったものが読みたいという人であれば手に取ってみてもいいかもしれない。
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posted at 19:01:04