麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2010年11月26日
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2010年11月26日(金)
折原一「追悼者」読了。昼は美人OL、夜は売春婦という二つの顔を持っていた女が安アパートの一室で何者かに殺された、通称「丸の内OL殺人事件」。事件に興味を抱いたノンフィクションライターの笹尾が女の生い立ちを取材すると、その周囲で奇妙な事件が相次いで起きていたことが分かる。
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posted at 16:38:10
情報一つで事実が歪んでしまうことの恐ろしさ――本作のテーマは何かと問われたら、恐らくこの一言に尽きると思う。物語が進んでいくにつれて、次第に誰が本当のことを言っているのか分からなくなってくる展開はさすが「騙りの魔術師」といったところだろう。
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posted at 16:38:57
途中ある事実が発覚した時はてっきり折原版bit.ly/gRbgUIかと思ったが「騙りの魔術師」がそんなもので終わらせる筈がない。更に二転三転した末、明らかになる事件の構図には脱帽と言わざるを得ない。まさかアレやアレまで仕組まれたものだったとは思わなかった。
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posted at 16:40:44
そして、それと同時に読者は「情報一つで事実が歪んでしまうことの恐ろしさ」に慄然とすることだろう。本作は折原マジックの健在ぶりを存分に堪能できる傑作である。
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posted at 16:41:49
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