麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年03月29日(火)
事件の構図としては別段珍しいものではないが、それを最後まで隠し通した手腕は大いに評価したい。個人的には探偵役の存在も視野に入れたある趣向が○。前作に物足りなさを覚えた人も本作であれば問題なく楽しめるのではないだろうか。
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posted at 19:46:54
密室を扱っていたとはいえ一人しか死ななかった前作から一転、本作はクローズド・サークル物ということもあって死者数一気に四倍増という大盤振る舞い(?)である。とはいえアップしたのは死者数だけではない。ミステリ的にも見違えるくらい完成度が上がっている。
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posted at 19:45:43
田代裕彦「平井骸惚此中ニ有リ 其貮」読了。担当編集者・緋音の誘いにより那須の一等地にある山深い洋館のホテルに避暑にやって来た探偵作家・平井骸惚一行はそこで華族・日下家の跡目争いに端を発する連続殺人事件に巻き込まれる。折からの嵐により孤立した洋館で一人、また一人と消されていく――。
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posted at 19:44:48
また探偵役の設定の関係もあってこの時代の探偵小説事情がふんだんに語られるのもミステリ好きには嬉しい限り。ただミステリとして見た場合、トリックが小粒過ぎて非常に物足りない。あくまで探偵小説の雰囲気とキャラを楽しむのみに留めたい。
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posted at 19:43:11
今は無き富士見ヤングミステリー大賞の第三回大賞受賞作である本作は、ラノベでは珍しい講談調の文体を採用した探偵小説である。勿論この文体を採用したのは大正という時代の雰囲気を出すためだと思われるが、この手の作品にありがちな読みにくさがほとんどないのは個人的に好印象。
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posted at 19:42:00
田代裕彦「平井骸惚此中ニ有リ」読了。時は大正十二年。探偵小説家、平井骸惚の許に帝大生の河上太一が弟子入りしてしばらく経ったある日、骸惚の知人・池谷是人が密室状態の庭で首吊り死体となって発見される。一見それは自殺に思えたが、骸惚は「池谷先生は自殺などしていない」と断言する。
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posted at 19:40:42