麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年03月30日(水)
事件の構図的には前作より一歩劣るものの伏線、構成は間違いなく本作の方が上。個人的に面白かったのは平面図を付けたその理由で、もしかしたら推理の過程で引っ掛かる人もいるかもしれない。作品を出す毎に確実にミステリとしての完成度が増していくこのシリーズ、次巻を読むのが楽しみで仕方がない。
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posted at 20:03:04
一作目の密室、二作目の嵐の山荘ときて今回は誘拐である。しかも舞台となる屋敷の平面図付きときては否応なしに期待が高まるというものである。そして、その期待に応えてくれる内容だったのかと問われたら、自分はイエスと答えるだろう。
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田代裕彦「平井骸惚此中ニ有リ 其参」読了。探偵作家・平井骸惚の弟子である河上太一の許にやってきた郷里の幼なじみである翠子。彼女は子供の頃した結婚の約束を果たしてもらいにきたと言い暫くの間、平井宅に居座ることになる。そんな彼女がある日、貿易商宅で起こった誘拐事件に巻き込まれて――。
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posted at 19:59:10
そんな中で唯一「壁紙」は、鉄砲玉を務めることになったあるヤクザの選択が実に涙を誘う。またこの短編は、小川ファンにはお馴染みのある人物の名前がさりげなく登場する点も見逃せない。個人的なベストは表題作で、ラスト一行の救いのなさが堪らない一編である。
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posted at 15:50:01
小川勝己「あなたまにあ」読了。本作の帯には「傑作怪奇小説集」とあるが、怪奇小説と言えるのは最初の短編「蝦蟆蛙」くらいで、あとはブラックユーモアや狂気溢れる黒い話で占められている。雰囲気的には作者の第一短編集である「ぼくらはみんな閉じている」に近いのではないだろうか。
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posted at 15:49:01