麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年08月22日(月)
J・G・バラード「殺す」読了。ロンドン郊外にある高級住宅地パングボーン・ヴィレッジで32人の大人が殺され、13人の子供が姿を消した。一体この街で何が起こったのか?……あくまでミステリ読みの自分としては本作をホワットダニットとホワイダニットという二つの側面から楽しませてもらった。
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posted at 00:21:42
本作の真相は常識的に考えれば有り得ないだろう。しかしながら一方で、もしかしたらと思わせるものがあるのも否定できない。粗筋を見ると「殺す」というタイトルが相応しいように思えるが、読み終わってみるとやはり「RUNNING WILD」という原題の方が本質を突いているような気がする。
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posted at 00:22:06
東山彰良「ファミリー・レストラン」読了。金持ちの整形外科医に連れられて山奥のレストランにやってきた深月。だが和やかなムードは一人の男が店内に飛び込んできたのを機に一変する。「あなたもサバイバーですか」という謎の言葉を遺して自ら首を切る主人。そして「死」のゲームが幕を開ける――。
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posted at 17:39:44
本作の帯には「鬼才が仕掛ける今年度No.1の戦慄と謎」とあるけれど、実際の内容はというとそこから期待されるような話とはかなりかけ離れている。「死」のゲームと言っても熾烈な頭脳戦もなければサスペンス要素があるわけでもない。あるのは事件に巻き込まれた人間たちの懺悔のドラマだけである。
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posted at 17:40:00
だが、そのドラマにしても作者の独特な語り口が邪魔をして、最後まで乗りきれないまま終わってしまった。この作家の作品を読むのは本作が初めてだったが、どうも自分には合わないようだ……。
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posted at 17:40:27