麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年02月06日(月)
だが最後の短編「後家蜘蛛の死」で再び盛り返す。宝石マニアで知られる夫人の放蕩息子に後家蜘蛛と渾名される未亡人を殺害した嫌疑がかかるこの短編は序盤に挿入される三つのエピソードに巧妙に隠された伏線が実に秀逸。個人的に伏線の妙なら「消失の闇」と表題作、「後家蜘蛛の死」の三作を推したい。
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posted at 18:59:20
リラ荘の美しい女主人・通称リラ夫人の推理が冴えるミステリ短編集。本作に収録された七編のうち、前半の三編――目の前で起こった宝石消失劇の謎「消失の闇」、人気女優が巻き込まれた銃殺事件「女優エリカの悪夢」、そして表題作が良質のパズラーであるのに対し、後半は些か失速しているのが残念。
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posted at 18:58:49
梶龍雄「殺人者は道化師」読了。次期総裁有力候補が別荘で殺された。第一発見者である長男は死体を発見する直前に現場から立ち去る道化師の姿を目撃する。やがて警察の調べで被害者の次男が現場から差ほど離れていない場所で道化師の格好で働いていたことが明らかになる。果たして殺人者は次男なのか。
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posted at 18:58:08
読者への挑戦にて、作者は「犯人の意外性もないし、短編では伏線の数もたかが知れている」と謙遜しているが、ミスディレクションの技巧はなかなかだと思う。何故作者が事件以降よりも事件以前に筆を費やしたのか。その理由に気付いた時、あっと驚かされること請け合いの良作である。
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posted at 11:18:44
依井貴裕「緑の密室」読了。キャンプの最中に密室で女生徒が殺された事件を当時、高校生だった名探偵・多根井理が解き明かす。一応、密室物と謳ってはいるものの、注目すべきポイントは「どのように密室にしたか?」ではなく、むしろ「何故密室にしたか?」にある。
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posted at 11:17:51