麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年05月03日(木)
そして、トドメは犯人の正体。意外といえば意外だけど、強引かつ伏線ゼロ。というか何故警察がすぐにそのことに気付かなかったのか疑問が尽きない。とりあえず本作は「彼は残業だったので」が笑って許せる人にこそお勧めしたい作品である。
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posted at 19:06:51
B級を超えたC級本格という話を聞いて読んでみた本作だが、成る程、確かにこれは凄い。「ニャーン!ニャーン!ニャーン!――ズドン!」という脱力描写に勝るとも劣らない脱力の密室トリック、「……モロ……モロ……」というダイイング・メッセージのあんまり過ぎる真相には開いた口が塞がらない。
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posted at 19:06:16
左右田謙「狂人館の惨劇」読了。狂った建築家によって紀伊半島の海沿いに建てられた古色蒼然たる館――通称「狂人館」でクリスマス・イブの夜、招待客の一人である若きプロ野球選手が密室内で銃殺された。それを皮切りに次々と起きる不可解な事件の数々。しまいには霊媒実験中に当主が蒸発してしまう。
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posted at 19:05:32
事件が起きてからの展開は実に意表を突くものであり、一見「私」の計画が失敗したようにすら思えるが、それも全て計算通りだったことがラストで分かり唖然とさせられる。正直この荒唐無稽な計画が可能かどうかは不明だが、最後まで犯人の正体を伏せきった作者の技巧には脱帽と言うしかない秀作である。
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posted at 19:04:00
冒頭の、完全犯罪を企む「私」の独白。それから間もなく三人の若い女が登場し、宏助を殺害する動機が語られた後、事件が起きる。果たして「私」の正体は誰なのか?――本作が優れているのは何と言ってもここまで犯人の条件を限定させた上で強烈なサプライズを生み出すことに成功している点だろう。
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posted at 19:03:25
青柳友子「完全犯罪の女」読了。決心しなさい。いま、お金を自分のものにしなさい。あの男を、殺すのよ! ――鏡に向かいながら、私は会社社長・西条宏助の殺害を決意した。けれど、私が罪に問われることがあってはならない。私は、完璧に犯行をなしとげなければならない……。
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posted at 19:03:02