麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年11月14日(水)
言うなれば本作はトラベルミステリの王道パターンを踏襲することで意外性を際立たせており、そこからの構図の反転も実に鮮やか。特に秀逸なのはプロローグの書き方で、その時点から作者が仕掛けていたことがよく分かる。本作はアリバイ物が苦手な人にこそ読んでほしい、隠れた良作である。
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posted at 17:34:53
そして、それ以降も火サスの域を出ることはなく(ただ事件を追う妹の、姉の呼び名が「お姉ちゃま」なのにはさすがに吹いたw)イマイチ面白みのわかないまま頁をめくっていたのだが……まさか後半であんな展開が待っていたとは思わなかった。
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posted at 17:34:10
正直言えば途中まで本作のことをダメミスだとばかり思っていた(爆)。何しろ序盤から、殺されるかもしれないと手紙まで書いていた女が何の疑いもなく人気のない河原に連れ出され、あからさまに怪しいワインを飲んで死ぬというツッコミどころ満載の展開なのだ。
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posted at 17:33:29
津村秀介「北の旅 殺意の雫石」読了。東京でホステスをしていた藤本昌代が岩手・雫石の河原で死体となって発見された。現場には「川口」というダイイングメッセージが残されていた。事件の謎を追う妹の亜紀とルポライターの浦上はやがて姉の元愛人・牧内に目をつけるが彼には鉄壁のアリバイがあった。
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posted at 17:32:32
とはいえ事件の構図自体はなかなか面白く、きっちり伏線を張っていれば、かなりの秀作になっていたかもしれない。ちなみに本作(自分が読んだのは徳間文庫版)の裏表紙に書かれているあらすじは、犯人や動機のネタバレになっているため、これから読もうとしている人は要注意。
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posted at 17:32:06
ハードボイルドと本格ミステリの融合。もっとも犯人当てとしてみると、犯人を特定する伏線がほとんどなく、完全に後付けの説明になってしまっているのが残念。むしろ本作で見るべきところは密室トリックの方であり、このトリックを成立させるための状況設定が実に秀逸。
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posted at 17:31:46
荒木一郎「シャワールームの女」読了。妹が財閥の次男坊と結婚することになったので恋人との縁を切ってほしい。費用は秘書として働いた給料と相殺で――それが元刑事の探偵・一条精四郎の許へ舞い込んだ奇妙な依頼もとい秘書志願だった。だがいくら探っても恋人の情報は掴めず、やがて密室殺人が……。
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posted at 17:31:19