麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年02月23日
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2013年02月23日(土)
伯方雪日「ガチ! 少女と椿とベアナックル」読了。プロレスラーだった父の急死と少女連続殺人事件。一見何の関連性もないと思われた二つの出来事が繋がっていることに気付いた時、父と友人を失った女子高生・つくしは父を尊敬していた若手レスラー・吉野と共に真相を暴くため、闘うことを決意する。
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posted at 14:58:00
前作「死闘館」から約三年ぶりの本作は、少女の敵討ちと若手レスラーの成長要素を盛り込んだ、作者らしいプロレス本格ミステリ。一見何の関連性もない二つの事件が実は……という話はミステリの定番ではあるものの、少女連続殺人の必然性が些か弱い気がする。
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posted at 14:58:17
一応、犯人の正体を捻っている点は評価できるものの、それを特定する根拠がいまいちピンとこない。また事件の構図自体もミステリ慣れしている人が読めばかなり早い段階で気付くのではないだろうか。むしろ本作で秀逸なのは、主人公たちが事件の真相を暴くために仕掛けたある策略の方だろう。
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posted at 14:58:36
仕掛けとしては過去に一度作者が使っている手ではあるが、これには全く気付かなかった。加えて本作は作者の作品では最も物語としての完成度が高いため、ミステリをあまり読まない層にもお勧めできる作品ではあると思う。
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posted at 14:58:53
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