麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年09月02日
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2013年09月02日(月)
似鳥鶏「パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から」読了。惣司季が継いだ喫茶店で警察を辞めた弟・智がパティシエとして働き始めた。季としては弟をお菓子作りに専念させたいが、そんな願いとは裏腹に鋭敏な推理力を持つ智の前には次々と難解な殺人事件の相談が持ち込まれて……。
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posted at 22:42:50
元警察官でパティシエの探偵役が四つの殺人事件の謎を解く連作ミステリ。タイトルや粗筋から察するに「謎解きはディナーのあとで」や「珈琲店タレーランの事件簿」辺りの路線を狙ったと思われるが、物語が進むにつれて段々とコンセプトからずれていっているのが気になる。
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posted at 22:43:32
前半の二編はよくも悪くも軽い謎解きにほろりとさせるドラマとスイーツを絡ませてそれっぽく仕上げているが、後半三編目で時事ネタを取り入れてから話がおかしくなっていき、四編目に至ってはどこが「最後は、甘い解決を」なのかと小一時間問い詰めたくなるほど後味が悪い。
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posted at 22:44:04
尤もミステリとして見れば後半の方が凝っており、三編目は大がかりなアリバイトリックが、四編目は銃弾からのロジカルな犯人当てが堪能できる。しかしながらそういったミステリ部分と物語が噛み合っておらず、特に四編目に関しては構成も無理やり感が否めない。
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posted at 22:44:39
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