麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年10月14日(月)
また第三話でのアリバイトリックは国内作家Hの某作品で使われた毒殺トリックの変形と見ることができるだろう。何となく本作は文体やネーミングセンスからミステリ者が頑張ってラノベを書いてみた感があるが、その真相はさておき見た目に反して(?)きっちりミステリをやっている真っ当な作品である。
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posted at 17:22:11
勿論それを作者が意識して設定したかどうかは定かではないが、少なくとも作者のミステリセンスは本作から十二分に感じることができる。例えば人気声優の脅迫事件を扱った第二話は、さりげない伏線とミスディレクションを効果的に使い、意外性を引き出すことに成功している。
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posted at 17:17:30
本作で特筆すべきはやはり探偵の持つ、事件現場で「事件の象徴」となる女の子(通称・事件ちゃん)を呼び出し、話をすることができるという特殊能力だろう。これは見方によっては実に画期的であり、煩わしい捜査パートを全て省略できるばかりか、後期クィーン問題すらもクリアできる可能性すらある。
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posted at 17:12:22
とよたかゆき「ギャルゲー探偵と事件ちゃん」読了。一瞬にして消失したネックレス、人気声優を脅かす犯人の意外な盗聴法、拳銃自殺したバーチャルアイドル、将棋のタイトル戦で行われた大胆な不正、テーマバークで消えた五人の子供――五つの事件に事件の擬人化能力を持つギャルゲー大好き探偵が挑む。
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posted at 17:11:48
これだったらまだ同じネタを扱った折原一の某短編の方が捻りがきいているように思う。全体的にオチが読めてしまうのが難だが、どちらかというと語りの妙を楽しむのが吉な作品である。
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posted at 17:11:34
本格ミステリというよりブラックユーモア色の強い短編を集めた作品集。ミステリ読み的にはやはりプロの推理作家や推理作家志望者にトリックを売る会社を立ち上げた男を描いた「経営学入門」と最後の密室をテーマにした「密室学入門」に興味を覚えるかもしれないが、後者は些か肩透かし感あり。
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posted at 17:10:24
土屋隆夫「粋理学入門」読了。「俺の女房は浮気しているんじゃないか?」若い妻の愛を疑い始めた中年男が別な男を装って恋文を書き、彼女の心を試そうとする表題作を始め、独創的なトリックを案出する才能のある男がトリックのネタを売る会社を興す「経営学入門」など「~入門」で統一された八編収録。
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posted at 17:09:28