麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年10月17日(木)
「レース」は幻のレースであることを逆手にとったミスディレクションが秀逸。「箪笥の中の幽霊」は単純なトリックを巧く組み合わせて、不可能状況を効果的に演出している。個人的なベストを選ぶなら「ダイヤ泥棒」。
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posted at 19:01:15
微妙な話ばかりだった前巻から打って変わって今回は快作揃いなのがいい。「二笑亭」は珍妙な建物に纏わるエピソードの面白さもさることながら過去の事件と現代の事件のリンクのさせ方が○。「ダイヤ泥棒」は単純ながら盲点をついたダイヤの隠し方と倒叙形式だからこそ際立つどんでん返しが素晴らしい。
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posted at 19:00:54
「C.M.B.」24巻読了。二笑亭を現代に再現した男の真意「二笑亭」、ダイヤ盗難事件を倒叙形式で描く「ダイヤ泥棒」、幻のレースもろともヨットに火を放ち死んだ父親にかけられた叔父殺しの嫌疑「レース」、降霊術に使われた曰く付きの箪笥の中から出てきた他殺体「箪笥の中の幽霊」の四編収録。
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posted at 19:00:40
「失恋」はトリックこそ小粒だが、それを活かした構図が秀逸で、終盤の師匠の言葉が胸に染みる。一方「巡礼」は様々なエピソードを有機的に繋ぎ合わせることで感動的に見えた事実の裏に潜む強烈な悪意を鮮やかに浮かび上がらせる。本格ミステリで人間を描くことに成功した傑作と言っていいだろう。
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posted at 18:59:26
「Q.E.D.」46巻読了。寄席の楽屋で起こった現金盗難事件と若手女芸人の失恋がリンクする「失恋」と、1941年にハノイで行われた裁判で妻を殺した犯人を許した夫の心理に迫る「巡礼」の二編収録。
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posted at 18:59:09