麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2014年03月15日
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2014年03月15日(土)
志茂田景樹「西城家の惨劇」読了。熱海の岬をまるごと買い取った広大な敷地に住む西城家で謎の事件が相次ぐ。崖から転落死した使用人、茶室の天井崩落、当主の後妻の子供への襲撃未遂――長女の盲目のピアニスト・世志子の手紙により十数年ぶりに帰国した長男の春彦と名探偵・烏丸良輔が事件に挑む。
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posted at 02:51:24
本作で一番目を惹くのは名探偵・烏丸良輔のキャラ設定だろう。黒いソフト帽に金髪、顔には黒いサングラスとカイゼル髭、黒い蝶ネクタイが付いた燕尾服に似たジャケットを着て、極めつけは愛馬レッドアローに乗って登場(!)という、どう贔屓目に見ても変質者としか思えない奇抜な出で立ちである。
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posted at 02:51:35
ただし探偵役の派手さとは裏腹に事件自体は思いのほか地味で、どちらかというとバリエーションが豊富な食事のメニューの方が印象に残る(爆)。肝心の謎解きにしても後付けとこじつけばかりで、正直真っ当なミステリとしてはあまりお勧めできない。
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posted at 02:52:34
一応、最後に用意されたある趣向のみはフェアではあるものの、書き方があまりに不自然なので人によっては途中で気付いてしまうかもしれない(現に自分は気付いた)。個人的には「だから何?」の一言で終わってしまったけれど、この趣向を面白がれる人ならば、バカミス認定しそうな作品である。
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posted at 02:52:44
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