麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2014年04月12日(土)
そして終盤、全く予想もしていなかった真相が明らかになると同時にようやく作者の狙いがどこにあったのかが分かり、大いに唸らされる。そういう意味では本作はホワットダニットの秀作と言ってもいいかもしれない。
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posted at 23:15:37
時効寸前という作者が好んで使うシチュエーションを活かしたタイムリミットサスペンスにして、大胆な仕掛けに唖然とさせられる作品。正直いえば途中まではただのサスペンス小説という雰囲気が濃厚なのだが、ヒロインを付け狙う男の正体が判明したのを境に謎の度合いが一気に深まる展開が実に秀逸。
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posted at 23:15:23
笹沢左保「ふりむけば霧」読了。十八歳の時に二人を殺害し逃亡生活を続けていた千早芙美子はあと一年半で時効が成立するタイミングで被害者の夫・八ツ橋待彦と出会ってしまう。だが意外にも待彦は芙美子に逃亡の援助を申し出たのだった。やがて二人は愛し合うようになるが、再び殺人事件が起きて……。
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posted at 23:14:54
本作にはその手の先例である歴史的価値は勿論のこと、事件の背景と探偵役の母としての側面を丁寧に描いたことで、終盤での夫婦の結束感と、過去と決別してみせたラストシーンを際立たせることに成功している。本作は五百頁近い厚さを一切感じさせない、一気読み必至の誘拐ミステリの佳作である。
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posted at 15:21:35
メインのネタに関して言えば、今となっては幾つか作例があるため、早ければ探偵役である純一の母・真紀が過去を探り始めた段階で気付いてしまうかもしれないが、それでも本作の魅力が減じることはない。
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posted at 15:21:25
本作は「他殺岬」同様、身代金目的ではない奇妙な誘拐事件を扱っているが、「他殺岬」が五日間という期限を儲けることでタイムリミットサスペンスとして読ませる作品だったのに対し、本作は誘拐事件に絡めた謎をテンポよく提示することで巧く読者の興味を惹き付けてみせる。
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posted at 15:21:05
笹沢左保「真夜中の詩人」読了。江戸幸デパートの社長・三津田良吉の一歳になったばかりの孫・和彦が誘拐され、その半月後に平凡なサラリーマン家庭に育つ純一が誘拐された。いずれも犯人からは何の要求もなく警察が困惑する中、今度は純一の祖母が轢き逃げされて命を落とす。犯人の狙いは何か?
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posted at 15:20:53