麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2014年06月18日
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2014年06月18日(水)
森川智喜「半導体探偵マキナの未定義な冒険」読了。17歳の男子高校生・坂巻正行の祖父が開発した四体の人間そっくりのAI搭載探偵ロボット。ある日、そのうちの三体が深刻なエラーを起こし勝手に町へ出て「探偵」活動を始めてしまう。正行は残った一体・マキナと共に早速探偵探しに乗り出すが……。
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posted at 22:33:07
内容紹介には探偵探しとある本作だが、正確にはちょっと違う。本作のメインは不可解な行動を取る探偵の行動原理当てであり、故に探偵を見付けてからが本番なのである。そして何より秀逸なのはその探偵をロボットに設定することで、どんな無茶な行動原理でも可能にしてしまった点だろう。
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posted at 22:33:25
それを見事に体現したのが一体目の探偵の話であり、ミステリ読みにはお馴染みのアレからどうしたらこんな話が作れるのか、つくづく作者の頭の中を覗いてみたいと思ってしまう。
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posted at 22:34:07
ちなみに本作はこれまでの作者の作品同様、連作形式を採用しているが、連作らしい仕掛けを期待すると些か物足りないかもしれない。とはいえ本作もまたこの作者にしか書けない独特の本格ミステリであり、見方によっては「一つ屋根の下の探偵たち」の変奏曲と捉えられなくもない良作である。
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posted at 22:34:40
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