麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2014年07月12日(土)
御手洗学園高等部実践ミステリ倶楽部シリーズの二作目。メインの仕掛けはある古典的トリックの応用でその大胆な使い方が評価できるものの、いかんせん話が無駄に長すぎる。館の見取り図や読者への挑戦状を盛り込むなど作者の意気込みが伝わってくるだけに、もう少ししっかりと作り込んでほしかった。
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posted at 19:49:54
舞阪洸「彫刻の家の殺人」読了。実践ミステリ倶楽部部長・有栖の誘いにより伊豆半島の南〈彫刻の家〉と呼ばれる館のパーティーに出席することになった夏比古、薫子、天由美の三人。だがまたしても起こる不可能犯罪。ビールを飲めば飲むほど推理が冴える天由美の出した結論は……。
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posted at 19:49:37
例えばあるものを元にした演繹的推理はそれなりに説得力があるし、読み返してみると最低限の伏線も張ってはいる。しかし一方で読者の知識に依存する部分もあるのが気になるが、それについてはもう仕方がないと割り切ってしまった方がいいだろう。少なくとも自分は作者の試みだけは評価したいと思う。
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posted at 19:49:01
黒江壮と笹谷美緒の素人探偵コンビが活躍するシリーズの三十六作目。本作の見所はタイトルにもある死角に潜んだ犯人をどう引き摺り出すかにある。このタイプの作品は往々にしてアンフェアすれすれになりがちな上に読者を納得させることが極めて難しいが、本作もまたその点で作者の苦労の跡が窺える。
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posted at 19:48:30
深谷忠記「遺産相続の死角 東京~札幌殺人ライン」読了。函館・赤レンガ倉庫郡近くの海でスタンガンを押し当てられ溺死させられた水産会社社長・一ノ瀬祐二は、かねてから遺産相続で兄・和雄と揉めていた。やがて札幌で第二の殺人が起き、和雄の妻から助けを求められた壮と美緒は真相解明に乗り出す。
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posted at 19:48:17
見せ方的には「煽動者」に近いものがあるが、本作の方が丁寧に描写している分、説得力がある。ただその長さに見合ったネタなのかと言われると疑問であり、また犯人が発覚するのも意外性を狙ったのかもしれないが、少々唐突な気がする。
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posted at 08:42:19
石持作品中最長の本作は「月の扉」の「師匠」を思わせるカリスマに心酔する人々の間で起こる連続殺人物。といっても殺されるのはたった(?)二人で頁数の約半分は舞台や人間関係の説明に費やされている。そのため些かダレる部分もなくはないが、それが後々犯人の動機にきちんと活かされている点は○。
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posted at 08:41:48
石持浅海「御子を抱く」読了。平和な新興住宅地に、ある人物を師と仰ぐ集団の「門下生」たちが住んでいた。彼らは師亡き後も結束を保っていたが、一人の研究者の死をきっかけに、目覚めぬ師の遺児「御子」を巡る熾烈な争奪戦の火蓋が切って落とされる。そしてそれはやがて連続殺人を引き起こして――。
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posted at 08:41:32