麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年05月10日(日)
逆に最も微妙なのが表題作で、ダイイング・メッセージが出てきた瞬間にある程度ミステリを読み慣れている人であれば容易に真相が読めてしまうため、折角の決め手があまり効果を上げていないのが残念。
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posted at 19:42:34
オーソドックスではあるが、犯人を追い詰める際の演出も実に効果的。次点は追突事故に見せかけた殺人という変わり種の「知らなかった」で、事件の焦点がどこにあるのか、ぎりぎりまで掴ませない展開は面白いが、そこが判明して以降は些か駆け足気味なのが惜しい。
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posted at 19:41:24
検事・霞夕子が探偵役を務める倒叙ミステリシリーズの一作。とはいえ表題作のみは例外で通常のミステリ同様、犯人が伏せられている。全編、基本的に事件の重要なキーワードがタイトルになっているが、中でも最もその使い方が上手かったのは女友達の復讐劇を描いた「早朝の手紙」だろう。
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夏樹静子「夜更けの祝電」読了。バツイチOLが39回目の誕生日を迎えた夜に突然届けられた数本の紅いバラ。そして翌朝彼女はダイイング・メッセージを残して死んでいるのが発見された……。表題作を始め外部犯の殺人、交通事故、無理心中などに見せかけられた四つの事件に検事・霞夕子が挑む短編集。
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posted at 19:41:00
その他の短編にしても真相がバレバレだったり、伏線が取って付けたものだったりと気になる点が多く、どちらかといえば事件を通して描かれる人間ドラマを楽しむのが吉だろう。唯一例外なのは表題作で、奇抜な展開と捻りのきいたオチに唸らされる傑作である。
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posted at 19:40:50
光文社文庫版の解説によれば本作に収録されているのは全て本格物の推理短編となっているが、本格としての出来はかなり微妙。例えば「夜空に~」は謎は面白い反面、真相に意外性は全くなく、ただのメロドラマで終わってしまっているのが難。
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posted at 19:40:31
樹下太郎「散歩する霊柩車」読了。告別式が終わった後、夫が不貞を働いて自殺した妻の相手を探すべく霊柩車で関係者の家々を廻っていく表題作の他、あるネオンが停止すると必ず東京近郊の河川で水死人が出る謎を扱った「夜空に船が浮ぶとき」など八編を収録。
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posted at 19:40:01