麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年06月17日(水)
なお唯一の例外である「天空のらせん階段」は作者の新境地とも言えるバカトリック物で、三津田信三が作者に「深木さんもバカミスを書くんですね」と語ったというエピソードにも納得の(?)一編である。
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posted at 22:32:36
特に表題作は法月綸太郎「キングを探せ」の引用が全てを顕していると言っても過言ではない。凝りに凝った交換殺人を巡り展開が二転三転、気持ちいいくらい読者を翻弄してくれる。やはり交換殺人テーマはプロット本格と相性がいいと再認識すると共に短編とは思えない密度の高さに唸らされる傑作である。
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posted at 22:32:17
作者初の短編集は安楽椅子探偵物の連作ミステリ。技巧的なプロットに定評がある作者にしては珍しくストレートな本格という印象だが、実際読んでみると最初の一編「天空のらせん階段」を除き、全て捻りに捻ったプロット本格であることがよく分かる。
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posted at 22:31:45
深木章子「交換殺人はいかが?」読了。元刑事の君原が過去に関わった難事件、怪事件の数々を推理作家志望のかわいい孫・樹来が解き明かす短編集。密室、幽霊、ダイイング・メッセージ、交換殺人、双子、童謡殺人――ミステリではお馴染みのテーマを扱った六編を収録。
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posted at 22:31:18
一方「量子力学の年に」は、新興宗教で起きた迷宮入りの乱射事件、教祖の用いる不思議な鏡、百年後に発見されたミイラ化した教祖の死体といった魅力的な謎の数々もさることながら、何より量子力学を活かした唯一無二の解答とそれが浮き彫りにする犯人の絶望感が素晴らしい。
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posted at 10:05:48
リニューアルしたシリーズの1巻。「iff」は新規読者を意識したのがミステリとしてはかなりストレートな作品。とはいえ容疑者を全て論理的に候補から外した後で炸裂するバカトリックが秀逸で、しかも漫画という形式と舞台設定を使って巧みにミスディレクションしているのが実に心憎い。
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posted at 10:05:35
加藤元浩「Q.E.D.iff」1巻読了。密室で彫刻家が殺され、四人の容疑者から犯人を推理する「iff」、百年前に起きた新興宗教絡みの乱射事件とミイラ死体の謎が量子力学とリンクする「量子力学の年に」の二編収録。
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posted at 10:04:40