麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年08月16日(日)
ベストは闇の七福神と呼ばれる盗賊一味から村を守る「恐怖の村祭り」で人を信じない主人公のキャラがあってこそ、意外な展開からの救いのなさが際立つのがいい。次点は祟りによる連続死の謎を追う「むらさきの姫君」で国定忠治との共演という趣向と構図の反転によってガラリと変わる光景が素晴らしい。
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posted at 20:48:08
愛犬シロと共に流浪の旅を続ける浪人・九鬼真十郎が主役の連作時代小説。全編、何かしらのミステリ的意外性が盛り込まれている点もさることながら、基本的に人を信じないという真十郎の設定と作品全体に漂う虚無感がどこか作者の木枯し紋次郎シリーズを彷彿とさせる。
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posted at 20:47:57
笹沢左保「江戸の夕霧に消ゆ 追放者・九鬼真十郎1」読了。街道で人を襲う青鬼、無念の死を遂げた娘の祟りと思しき連続死、盗賊一味から狙われている村……ある出来事がきっかけで重追放を言い渡され、愛犬以外人を信じなくなった浪人・九鬼真十郎が行く先々で巻き込まれた六つの事件を収録。
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posted at 20:47:25
個人的には真相よりもダミーの解決の方(逆説的な動機もさることながら特にある現象を利用した第二の事件のトリックが秀逸)が好みだが、真相も真相で外部の人間が介入するからこそ成立する仕掛けを持ってきている点がいい。ある種幻想的な結末の余韻も含め、異世界本格の秀作と言っていい作品である。
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posted at 15:57:12
観察者シリーズの一作目にあたる作者のデビュー作。まず何といっても老荘思想が根付いた竹林に囲まれた村で起こる連続殺人という設定が魅力的であり、それだけで異世界本格好きとしては読まないわけにはいかないだろう。
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posted at 15:57:00
鳥飼否宇「中空」読了。何十年に一度、開花する竹の花の撮影のため、鳶山と猫田が訪れたその村は老荘思想の説く理想郷を目指す人々が自給自足で暮らしていた。村長から二十年前に起きた血腥い惨劇の顛末を聞かされて間もなく村で猪や兎が相次いで殺される事件が発生。そして遂に村人の惨殺死体が……。
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posted at 15:56:51