麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2016年09月17日(土)
加えてこのシリーズならではのホラー的仕掛けも健在で、構図の反転と共に浮かび上がる某登場人物のクソババアっぷりが素晴らしい。鬼畜度でいえば前作に劣るものの、殺人トリックの面白さとホラー的仕掛けの巧さは前作以上と言っていい佳作である。
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「可視える」に続く私立探偵・槙野康平と鉄仮面と渾名される女性刑事・東條有紀が活躍するシリーズの二作目。最近のミステリ作家には珍しく殺人トリックに並々ならぬ拘りのある作者だが、今回盛り込まれた殺人トリックは島田荘司の「舞踏病」を彷彿とさせる状況で、鬼畜な発想を見せてくれるのがいい。
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posted at 18:56:48
吉田恭教「亡者は囁く」読了。25年前に一度だけ会った女性の消息を知りたい――盲目のバイオリニストの依頼を受けた探偵の槙野はやがて四年前に起きた殺人事件に辿りつく。その事件の犯人は踊りながら発狂した挙げ句、家に放火して自殺を遂げていた。しかも似た状況で自殺した人物まで出てきて……。
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posted at 18:56:38
その一方で無理している点も幾つかあり、例えば冒険活劇とチェスのある知識を活かそうとした結果、ヒロインがチェスに詳しい空手少女という変な設定になってしまっているのはご愛嬌。とはいえ、本作が遊び心と難度の高い仕掛けを両立させた秀作であるのは間違いない。
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posted at 16:11:44
また二つの世界で展開する密室殺人に関してはハウダニットよりもむしろ何故それらが盛り込まれることになったのかという点に注目したい。真相を知った後に改めて読み返してみると作者がどんな考えで本作を構築していったのかが色々と読み取れて面白い。
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posted at 16:11:24
本格ミステリ版甘城ブリリアントパーク(?)もとい、テーマパークを舞台に意外な犯人という離れ業に挑んだ作品。メインの仕掛けに関しては登場人物によって語られる意外な犯人パターンとある伏線によって見えやすくなっている部分もあるが、アンフェアすれすれのバランスで巧く成立させていると思う。
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posted at 16:10:54
七河迦南「わたしの隣の王国」読了。人気テーマパーク「ハッピーファンタジア」にやって来た杏那と優はそこで別々の世界――現実と夢の国に引き裂かれた挙げ句、それぞれの世界で密室殺人と犯人の消失に遭遇する。暗号と魔法、消去法とねじれた論理、やがて明らかになる意外な犯人の正体とは?
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posted at 16:10:42
また決め手となる証拠が後付けだったり推理だけでは到達できない事実があるのも気になる。故に収録作はいずれも手放しで絶賛はできないものの、意外性や構成だけで言うなら「月輪先生と異人館の怪談」が一番好みだった。
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posted at 02:12:53
その一方で帝大生三人が探偵として成長していく姿が微笑ましいが、時にはそんな彼らの心にトラウマを残すような真相を用意しているところが何とも「黒龍荘」の作者らしい。ただ難点も幾つかあり、例えば全編○○を使っているのはさすがに都合良すぎの感が否めない。
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posted at 02:12:25
名探偵・月輪龍太郎シリーズ初の短編集。収録作は基本的に受講生である帝大生三人と月輪による多重推理によって構成されており、シリーズ中最も推理に重点が置かれた作品となっている。
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posted at 02:12:08
岡田秀文「月輪先生の犯罪捜査学教室」読了。名探偵・月輪龍太郎が東京帝大で犯罪捜査学講座を受け持つことになった。月輪は実際に起きた未解決事件の現場に臨んで講義する。人間消失、誘拐事件、幽霊譚、密室殺人……明治の世に起こった四つの怪事件を巡り、帝大生と月輪の推理合戦が白熱する。
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posted at 02:11:49