麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年02月17日(金)
同時収録の「急転」も動機という点において鮮やかな反転を見せてくれる佳作ではあるものの、やはり本作のメインは「地球に落ちてきたと言っている男」と断言しても決して過言ではないだろう。
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posted at 21:25:47
作者が好んで使うSF理論によって演出された不可解な謎の数々は真相だけ取り出せば他愛ないものだが、それと人物像を組み合わせることで読む者の感情に強烈に訴えかけてくるところが素晴らしい。とりわけ最後に提示される動機に至っては一人の人間の人生を一気に見せられたような凄まじさすらある。
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posted at 21:25:30
これまでも作者は謎を通して人間を描くという点に拘り、多くの傑作を生み出してきたが、本作に収録されている「地球に落ちてきたと言っている男」もまたその系統に属する新たな成果と言っていいだろう。
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posted at 21:24:08
加藤元浩「Q.E.D.iff」6巻読了。認知症の祖母の家に出入りする宇宙人を名乗る男。鍵のかかった扉すらすり抜ける彼の正体に迫る「地球に落ちてきたと言っている男」、人気ドラマのプロデューサーが転落死した。事件に仕掛けられたトリックと隠された動機を燈馬が暴く「急転」の二編収録。
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posted at 21:23:50
また第二の事件にしてもトリックこそよくあるものだが、館の構造を活かしつつもそれと悟らせない点が素晴らしい。ラストの唐突な○○との対決には思わず笑ってしまったけれど、内容としては学生アリスを思わせる王道フーダニットの佳作であるのは間違いない。
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posted at 01:01:08
京都探偵局シリーズの一作。本作はクローズド・サークル状況下での犯人探しに真っ向から挑んだ作品であり、特に第一の事件における、ある些細な事実から辿り着く犯人像が圧巻。まさか序盤の何気ないシーンが重要な伏線だったとは思いもしなかった。
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posted at 01:00:15
風見潤「月食屋敷幽霊事件」読了。十八年ぶりの皆既月食の日、四つの館が渡り廊下で円形に結ばれている月食屋敷には天体観測をする者たちの他に謎の手紙を受け取った人々が集まっていた。そして遂に起こる殺人事件。吊り橋を落とされ、電話も不通となった月食の闇の中で息を潜める犯人の正体とは?
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posted at 00:59:38