麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年09月16日(土)
東野圭吾「マスカレード・ナイト」読了。警視庁に届いた一通の密告状。それによると練馬のマンシマスカレード・ホテルョンで若い女性が殺害された事件の犯人がホテル・コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現すのだという。あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び――。
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posted at 08:31:32
敏腕刑事・新田浩介とホテルウーマン・山岸尚美の異色コンビが活躍するシリーズの三作目。一作目の「マスカレード・ホテル」同様、メインの殺人事件を追いつつホテルの客たちから持ち込まれた厄介な依頼を解決していく展開はなかなか読ませるものの、最後に明かされる肝心の真相がいただけない。
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posted at 08:32:06
これまでのシリーズ二作品はまだミステリ的な伏線がキッチリと張られている印象があったが、本作に関しては意外性だけで読者が解けるようには全く作られていないのが難。とはいえ途中の客たちの問題を解決していく部分は日常の謎物連作として読めばそれなりに楽しい作品である。
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posted at 08:32:23
矢樹純「がらくた少女と人喰い煙突」読了。強迫性貯蔵症という、がらくた集めが生きがいの少女・陶子の前に現れた心理カウンセラーの桜木。だが彼も「普通ではない衝動」を抱える人間であった。陶子の治療で訪れた狗島で起こる凄惨な首なし殺人事件。事件の解明と共に明かされる島の哀しい歴史とは?
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posted at 22:03:42
作者のデビュー作「Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件」に続く桜木シリーズの二作目。嵐の孤島で起こる不可解な連続殺人というと本格物らしいトリックやロジックを期待したくなるが、どちらかというと本作の見所は京極夏彦の某作を彷彿とさせるエログロナンセンスなドロドロの動機だろう。
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posted at 22:04:03
そのドロドロ具合はインパクト抜群な反面、動機に比重を置きすぎたせいか本格ミステリというより伝奇ミステリ的評価になってしまうのは好みが分かれるところだろう。とはいえ最後に明かされる仕掛けに関しては巧く機能していたと思う。
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posted at 22:04:36