麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2018年09月07日(金)
中でも発想力という点でずば抜けているのがアリバイ探しをテーマにした第4話で、容疑者として疑われる人物のある証言から導かれるトリックにはかなり驚かされた。また作者得意の犯人当てスタイルの第6話はある些細な気付きから事件の構図がガラリと一変する点が実に秀逸。
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posted at 21:00:20
時計店の女店主がアリバイに纏わる七つの事件を解き明かす安楽椅子探偵物の連作ミステリ。アリバイと一言で言ってもシチュエーションは結構多岐に渡っており(中には作者の某作と全く同じものもあるが、それはご愛敬)第1話から発想力に定評がある作者のセンスが遺憾なく発揮されているのがいい。
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posted at 20:59:22
大山誠一郎「アリバイ崩し承ります」読了。美谷時計店の奇妙な貼り紙「アリバイ崩し承ります」。「時計にまつわるご依頼は何でも承る」という店主の美谷時乃は捜査一課の新米刑事が持ち込む数々の難事件のアリバイを鮮やかに崩してみせる。「時を戻すことができました。――アリバイは、崩れました」
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posted at 20:59:04
しかしながらこの時代でしかできないホワイダニットはなかなか見るべきものがあるし二度にわたる読者への挑戦やあとがきから窺える作者の本格ミステリに対する情熱はかつての新本格を思わせて個人的には非常に好感が持てる。傑作とは言えないが、人によって何かしら琴線に触れるものがある作品である。
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posted at 17:22:46
三津田信三と麻耶雄嵩の影響を受けたという作者の長編デビュー作に当たる中国歴史ミステリ。率直に言えば本作の評価は非常に難しい。お世辞にも読みやすいとは到底言えないし、物語的にも読ませる内容とはとても言い難い。正直途中で挫折する読者もいることだろう。
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posted at 17:22:21
陸秋槎「元年春之祭」読了。前漢時代の中国。かつて国の祭祀を担った名家、観一族は春の祭儀を準備していた。その折、当主の妹が何者かに殺されてしまう。しかも現場に通じる道には人の目があったというのにその犯人はどこかに消えてしまったのだ。連続する事件と四年前の前当主一家惨殺との関係は?
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posted at 17:21:09
しかしながら本作はその展開こそが絶妙なミスディレクションになっていると同時に通常のロジック型本格では有り得ない犯人の絞り込みを可能としているのが面白い。また見方によっては前作「モロッコ水晶の謎」の発展形として見ることもでき、そういった点でも興味深い佳作である。
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posted at 01:08:30
国名シリーズの九作目に当たる長編ミステリ。本作はあらすじだけ見るとどこか神秘的な雰囲気を感じさせるが、実際読んでみると物語自体は意外にも地に足がついた極めて現実的な展開であり、そのギャップに戸惑う人も中にはいるかもしれない。
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posted at 01:07:50
有栖川有栖「インド倶楽部の謎」読了。全ての運命が予言され記されているというアガスティアの葉。その神秘に触れるイベントに立ち会った者が相次いで殺された。まるでその死が予言がされていたように。臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖は謎に包まれた例会と連続殺人の関係に迫っていく。
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posted at 01:07:24