麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年02月22日(金)
尤も三途川理に勝るとも劣らないぶっ飛んだ策を次々と繰り出す七沢やそれを見破ることのできる小曾根警部を指して普通の人々というのはやや無理があるかもしれない。しかしながら作中で展開される殺人や善悪の定義はなかなか興味深いものがあるし、それを踏まえてのブラックなオチが実に印象的。
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posted at 21:09:49
森川智喜流ジャーロとも言うべき長編ミステリ。具体的には殺しても特定の時間に生き返る不思議なナイフを巡り、映画好きの大学生とシングルマザーの警部が頭脳戦を繰り広げる……というといつもの森川作品のように思えるが、その頭脳戦を名探偵ではない普通の人々がやっているところに新鮮さを覚える。
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posted at 21:09:35
森川智喜「そのナイフでは殺せない」読了。自主制作映画を撮る大学生の七沢はある日、イタリアで手に入れたナイフが殺しても特定の時間に生き返る能力があることを知る。一方、シングルマザーの小曾根警部は「猫や犬を本当に殺しているのではないか」と通報を受けた七沢の映画を調べ始めるが……。
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posted at 21:09:09
ミステリ的には前の事件同様、今の時代だからこそできるネタを盛り込みつつもここぞというポイントで意外なトリックを用意しているのはさすが(尤も一部のトリックは金田一少年の方で使われたものもあるが)。加えて倒叙物のお約束であるあの台詞もちゃんと出てきたので総じて満足度は高い。
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posted at 08:57:40
天樹征丸/さとうふみや「金田一37歳の事件簿」3巻読了。前の事件「歌島リゾート殺人事件」も「犯人たちの事件簿」っぽさがあったが、今回の「タワマンマダム殺人事件」では倒叙形式を採用したことにより、一層その要素が強調されている。
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posted at 08:57:24
その過程は実に壮大で美しく、正直殺人事件一つ起きないのにここまで心を掴んで離さないミステリを書けることに驚きを禁じ得ない。尤もミステリとしてみると推理だけでは解けない部分が散見されるものの、事件の裏に隠された意外な繋がりの連続がそれを補って余りある。
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posted at 00:24:22
前作「64」から六年ぶりの長編ミステリ。本作はある意味、横山秀夫流日常の謎と見なすこともできるかもしれない。消えた家族を探す物語はいつしか建築家ブルーノ・タウトを巡る物語となり、激動の展開を経て家族の再生へと収束していく。
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posted at 00:24:05
横山秀夫「ノースライト」読了。一級建築士の青瀬は、信濃追分に向かっていた。たっての希望で設計した新築の家。しかし越してきたはずの家族の姿はなく、ただ一脚の古い椅子だけが浅間山を望むように残されていた。一家はどこへ消えたのか?
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posted at 00:23:34