麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年09月13日(金)
またヒロイン・リーマに関してもただ魅力的に描くだけではなく、きちんとそれをミステリ的に活かしている点が秀逸。若干展開に地味さは否めないものの、それを補って余りある異形の論理に唸らされる秀作である。
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posted at 22:36:03
本作の見所は何と言っても魅力的なヒロイン・リーマと犯人を犯行に駆り立てた異形の論理であり、特に後者に関してはクイーン作品を読み慣れた読者からするとクイーンが好んで使うあるパターンの変形だということに気が付くに違いない。
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posted at 22:35:45
架空の町ライツヴィルを舞台にした四作目。本作は「靴に棲む老婆」以来の童謡殺人をテーマにしている作品だが、童謡殺人物としてみるなら「靴に棲む老婆」より本作の方が完成度は上と言っていいだろう。
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posted at 22:35:31
エラリー・クイーン「ダブル・ダブル」読了。エラリーのもとへ届いた匿名の手紙にはライツヴィルのゴシップを知らせる新聞の切り抜き記事が数枚入っていた。”町の隠者”の病死、”大富豪”の自殺、”町の呑んだくれ”の失踪。更にライツヴィルを訪れた彼を嘲笑うかのように不可解な童謡殺人が続発する。
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posted at 22:35:09
ライツヴィル物は基本的に舞台や人物の関係性を理解するためにシリーズ順に読まなくてはいけないなどお勧めするには若干ハードルが高い面もあるが、本作はそこまでして読む価値がある傑作と言っていいだろう。なおハヤカワ・ミステリ文庫版の鮎川哲也解説は思いっきりネタバレがあるため要注意。
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posted at 22:34:58
また本作の真相は後に新本格のみならず今日発表されている現代本格にも多大な影響を与えているだけあって完成度はかなり高く、練りに練られた人物設定と二重三重にも考え抜かれた仕掛けには脱帽と言わざるを得ない(あと何気に二部構成の見出しも巧い)。
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posted at 22:34:45
架空の町ライツヴィルを舞台にした三作目。本作はこれまでの三作中最も殺人事件が起きるまでが長いが、その間コンスタントに様々な事件やエラリーを巻き込んだアクシデントが起きるのでほとんど退屈することがないのに加え、後にそれらが全て無駄なく絶妙な伏線として機能する点が素晴らしい。
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posted at 22:34:13
エラリー・クイーン「十日間の不思議」読了。時折訪れる記憶喪失に悩む旧友のハワードはライツヴィルの実家へ同行してほしいとエラリイに懇願した。しかしエラリイが着くのも待たず、不吉な事件は幕を開ける。正体不明の男から二万五千ドルでハワードの秘密を買えという脅迫電話がかかってきたのだ。
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posted at 22:33:47
「アス」観了。同じ顔の人間に襲われる家族の話。シチュエーションと途中までの展開は面白いが、無駄に壮大な割にザルな設定とこれしかないオチには正直肩透かし感が否めない。風呂敷を広げていく過程は悪くないだけに、きっちり納得がいくように巧く風呂敷を畳んでほしかった。
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posted at 19:26:03