麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年11月17日(日)
とはいえ本作で一番光っているのは短編の時と同様、ある定番の仕掛けに海外ならではの事情を盛り込んだ点だろう。またそういったミステリ部分以外にも裁かれない巨悪に対するやり場のない怒りや当時のサラリーマンの悲哀が印象に残る作品である。
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posted at 20:16:58
「ベルリンの女」に収録されている短編「国際電話会社殺人事件」を全面的に改稿し長編化した作品。長編化するにあたり、新たに密室からの人間消失という謎が加わったほか、事件の構図に関してもより捻ったものになっているのは○。
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posted at 20:16:47
高柳芳夫「維納の森殺人事件」読了。KDD事件で自殺した矢須田参与の直属の部下である赤井はしきりに「赤毛の女に殺される」と口走る。それから間もなく赤井が施錠されたホテルの一室でナイフで刺されるのを外交官の草葉らが目撃するも、なぜか死体は消失。やがてウィーンの森のはずれで発見される。
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posted at 20:16:37
ミステリとしてみると手掛かりの出し方がこなれていないせいでせっかくの犯人の意外性が台無しになってしまっているのが難だが、トリック面ではなかなか練られており特に死体が箪笥の中にあった理由に関しては設定を活かした巧さがある。本作は事件のシチュエーションとハウダニットが光る良作である。
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posted at 20:16:20
過去と現在で起きた二つの密室殺人の謎を扱った長編ミステリ。密室殺人の謎も魅力的だが、それに作者が得意とする異国情緒と残酷な運命に弄ばれる男女のラブロマンスも加わり、物語を大いに盛り上げてくれるのが○。
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posted at 20:15:57
高柳芳夫「ライン河の白い霧笛」読了。ライン河畔デュッセルドルフで実業家ヴォルフマンが施錠された室内の、箪笥の中で窒息死しているのが発見された。そして現場となった雪の降り積む屋敷一帯に残されていた足跡は妻・百合子のものだけだった。だが犯人として名乗り出たのは同家の運転手・鷹見で――。
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posted at 20:15:44