麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年02月09日(火)
最初は唐突に感じたある趣向にしても、その後に明かされる事件の構図を際立たせるのに一役買っているし、犯人の正体に関しても見え見えと思わせてきっちり捻っただけでなく、さりげなく張られた伏線の数々で絶妙にフォローしているのが○。
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posted at 21:19:40
そしてトリックの方もまたこのシリーズらしい大胆な物理トリックが使われているが、その一方でこれまでのシリーズ作とは異なり、トリックだけに頼らない、人間ドラマを軸にした事件の構図もしっかりと描いているのがいい。恐らくその辺は近年の浜中刑事シリーズの影響が少なからずあるだろう。
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posted at 21:19:16
「呪い殺しの村」以来、久々の名探偵・海老原シリーズの八作目。本作は開始早々密室の謎が出てくるものの、これまでのやり過ぎミステリだったシリーズ作と比べると地味な印象が否めないかもしれないがそこは作者も理解しており、ちゃんと海老原物らしい派手な事件も用意されているのでご安心(?)を。
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posted at 21:18:46
小島正樹「怨み籠の密室」読了。大学生の飛渡優哉にとって故郷の謂名村は禁断の土地だったが父の死に際の言葉を聞いて病死と言われていた母の死に疑問を持ち謂名村を訪れる。 だが村人は彼を拒絶。優哉は考えた末、友人で名探偵の海老原を伴い再び村を訪れるが待っていたのは密室の首吊り死体だった。
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posted at 21:18:20
もしかして作者は何も考えずに思い付きで書いたのではないかと思わず邪推してしまうくらいのひどさであり、前作からの便利アイテム化とした異能の扱いの杜撰さも相俟って頭を抱えたくなる作品である。
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posted at 17:33:38
意味のない潜入捜査にはまだ目を瞑るとしても連続不審死事件の真相はそういう能力でしたの一言で終わり、更に被害者たちを繋ぐミッシング・リンクに関しても情報の後出しもさることながら、それをやるならもっと作中で描いておかないとダメだし何より全体的に扱っている出来事の脈略のなさが気になる。
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posted at 17:32:57
破滅の刑死者シリーズの二作目。作者や公式のミステリアピールとは裏腹にお世辞にも出来がいいとは言い難かった前作に対し本作はあらすじだけ見れば前作よりもミステリっぽいし、さすがに前作よりはマシになっているだろうと読んでみたところ、前作を遥かに下回る完成度で逆にビックリしてしまった。
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posted at 17:32:45
吹井賢「破滅の刑死者2 内閣情報調査室CIRO-S第四班」読了。雙ヶ岡珠子と戻橋トウヤの次の任務はある大学の同一教室で起こる「連続不審死事件」の潜入捜査。不可解な死因。物証もゼロ。接点のない三人の被害者……。捜査は手詰まりに見えたがトウヤは〈象牙の塔〉に潜む悪魔の気配を感じ取り――。
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posted at 17:32:31