麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2022年07月22日
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2022年07月22日(金)
面白いといえばもう一つ、本作には事件のきっかけである遺産相続の権利を放棄した景子の夫・俊彦を始めとした登場人物たちの曲者ぶりにだいぶ筆が割かれており、それがブラックユーモア色が強い人間ドラマとして面白いのもさることながら、最終的にXの正体と真意に絶妙な説得力を与えているのが○。
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posted at 22:01:56
そして以降は事件を起こしてしまった犯人・景子の視点――いわゆる倒叙形式で物語が進んでいくのだが、更に興味深いのは景子に何らかの事情で手を貸す謎の人物Xが存在していることであり、次第にそのXの正体と真意を犯人自らが探っていく変則フーダニットの趣向が浮かび上がってくるのが実に面白い。
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posted at 22:01:20
「閻魔堂沙羅の推理奇譚」シリーズの作者による、遺産相続を巡るノンシリーズ物の長編ミステリ。遺産相続を扱ったミステリというと基本的には遺産を相続する権利があったばかりに事件に巻き込まれるパターンが多いが、本作は逆にその権利を放棄したことで事件が起こってしまうのがまず興味深い。
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posted at 22:00:36
木元哉多「遺産相続を放棄します」読了。名家・榊原家の当主が亡くなり孫の俊彦に多額の遺産が相続される筈だった。しかし俊彦はその権利を放棄。妻の景子は何とか夫を翻意させようとするもある事情から義姉を死なせてしまう。ところが放置した死体が忽然と消失。一体誰が何のために死体を隠したのか。
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posted at 22:00:20
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