麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2022年11月12日(土)
「ドント・ウォーリー・ダーリン」観了。完璧な生活が保証された理想の街に隠された秘密とは?正直オチに関しては誰もが真っ先に思い付くものでかなりガッカリ。むしろオチが明かされるまでの不穏な空気を楽しむのが吉だが一方でラブラブ(死語)だった主人公夫婦のギャップも見所の一つかもしれない。
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posted at 19:57:30
「すずめの戸締まり」観了。「天気の子」よりも話が一貫しているのは○だが展開はかなりご都合主義&見せたいシーンを優先しすぎたせいか所々キャラの行動原理が謎だったり設定に説得力がなかったりと粗が目立つのが残念。なお終盤に明かされる事実で綾辻行人の某作を思い出したのは自分だけでいい。
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posted at 19:57:14
そしてそれと平行して虚実入り乱れていく展開がやがてSFとして収束していく様もまたこの作者らしさが窺えるがその一方で読者の想像に委ねた結末はやはりどこか幻想小説的だと思う。かなりの変態キャラも出てくるので決して万人受けとは言えないが、ある種の変格ミステリとしても楽しめる怪作である。
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posted at 01:14:59
『赤後家の殺人』さながらの殺人。走行中の車内で耳を切られて死んだ男。両目や両腕、両足を奪われた死体。意味のない密室に意味のないすり替え。そして目張り密室……いずれの真相もこの作者らしいハッタリがきいたものながら特に秀逸なのは最後の目張り密室で大胆な犯行と構図の反転が光っている。
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posted at 01:14:23
ミステリ作家の新珠静香が現実で巻き込まれる事件と何者かが静香の名前を騙って編集部に送り付けてくる「援交探偵(まさか上木らいちシリーズ以外でこの名称を見ることになろうとは!)・野添笙子シリーズ」の原稿で描かれる事件はどれも猟奇的な不可能犯罪ばかりで、真相の方も意外性に満ちている。
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posted at 01:13:36
本作について作者は後書きで「サイコ・スリラーであり、ニューロティックなサスペンスであり、広義な意味でのミステリーであり、アクション小説でもあります」と語っているが、自分は本作を読んでみて虚実入り乱れる幻想小説にして連作形式風の本格ミステリという印象を受けた。
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posted at 01:13:12
山田正紀「サイコトパス」読了。バラバラ死体にされたぼくの腕や足、頭がどこにいったのか捜してほしい――拘置所に収監中の男から奇妙な依頼を受けたミステリ作家の新珠静香。やがて彼女は自身が生み出した人気シリーズ「援交探偵・野添笙子」の原稿とリンクした猟奇的な不可能犯罪に巻き込まれていく。
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posted at 01:12:11