麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2023年02月14日(火)
ただその反面これまでの門前作品同様欠点も多く、事件が起きるまではかなり退屈だし設定に無駄が多いしオチの伏線も唐突だし……と挙げていったらキリがないが、それでも作者らしからぬ仕掛けの連打が新鮮だし何より近年の門前作品の中では最良と言える佳作である。
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posted at 21:44:46
ちなみに門前作品ではお馴染みのバカトリックを期待するとやや物足りないかもしれないが、最初の事件における一石二鳥の密室トリック(何が一石二鳥なのかは読めば分かる)はユニークだし邪悪な犯人の動機や偶然が過ぎるとはいえブラックなオチなど見所は多々あると言っていいだろう。
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とはいえその構成は定番とも言えるものであり、加えていかにもな書き方と分かりやすい伏線のせいである程度ミステリを読み慣れている人であれば作者がやろうとしている仕掛けに見当がつくかもしれない。しかしながらそこは作者も想定していたのか、更にもう一捻り入れてきているのは○。
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posted at 21:44:44
名探偵・蜘蛛手シリーズの七作目にあたる長編ミステリ。本作はここ数年の門前作品ではお馴染みの手記によって事件が語られる方式に加え謎のタクシーに一人の女が拉致されるエピソードが度々挿入される構成となっているがまず結論からいうと本作は門前史上(?)最も構成に力が入った内容となっている。
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posted at 21:44:44
門前典之「友が消えた夏 終わらない探偵物語」読了。一級建築士で探偵の蜘蛛手啓司が相棒の宮村達也から渡されたのは連続窃盗犯が所持していたある事件の記録。名門大学演劇部の劇団員たちが密室殺人に遭遇した挙げ句一夜にして首なし白骨死体と化したというその事件は一応の決着を見ていたのだが――。
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posted at 21:44:43