麻里邑圭人

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2010年11月01日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月1日

草野唯雄「三幕殺人事件」読了。ゴルフ場建設反対運動のリーダーである老人ホームの所長が変死した。反対運動はその後息子の徹が引き継いだが、それから間もなく徹もまた轢き逃げにあい急死してしまう。二人の死に不審を抱いた娘の美香と四人の老人は自分たちの手で犯人を捕まえるべく調査を開始する。

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posted at 17:54:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月1日

クリスティの作品を彷彿とさせるタイトルだが肝心の出来の方は本家の足元にも及ばない。一応トリックらしきものはあるもののあくまで一応なのでそれを期待して読むと確実に肩透かしを食らう羽目になる。加えて犯人も後半になってやっと登場するといった有様で正直ミステリとしては全くお勧めできない。

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posted at 17:55:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月1日

とはいえストーリーのテンポはいいので、ミステリとして期待しなければそれなりに楽しめると思う。若者が老人たちと協力して巨悪に立ち向かう話に惹かれる人であれば、読んでみてもいいかもしれない。

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posted at 17:56:10

2010年11月02日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月2日

北國浩二「アンリアル」読了。夢中になれるものもなくダラダラした毎日を過ごしていた高校生のサトルはある日兄が申し込んだ体感型オンラインゲーム「アンリアル」に一緒にログインすることになる。現実と見紛う程リアルな世界で繰り広げられる戦いと殺戮の日々に忽ち虜になるサトルと兄だったが……。

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posted at 15:46:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月2日

オンラインゲームを舞台にした話でまず思い浮かぶのは「幻影のベルセポネ」だが、本作に出てくるゲームはどちらかと言えば「クリス・クロス」に近い。NPCに対する殺戮が横行する世界で主人公が出会った、NPCにも関わらず「心」を持った一人の少女。本作は「心」とは何かを問う作品である。

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posted at 15:48:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月2日

少女を連れて逃げることで「心」を守る弟と、それを狩ろうとする兄。そんなゲームの世界の話と平行して、現実世界における登場人物たちの「心」の問題が語られていく。本作のラストについては参否両論だと思うが、あえて答えを出さず読者に委ねる形の方が、この作品には相応しいのかもしれない。

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posted at 15:49:30

2010年11月03日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月3日

石崎幸二「記録の中の殺人」読了。巷で流行っている「女子高生連続殺人事件」の脅威から逃れるべく、日本海に浮かぶ孤島「深角姿島(みかくしじま)」にやって来た櫻藍女子学院ミステリィ研究会の面々。だが、そこでも例によって殺人事件に巻き込まれてしまう――。

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posted at 20:46:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月3日

この作者の作品で島が舞台になるのは一体何度目だろう(爆)。いっそのこと北山猛邦の「城」シリーズならぬ「島」シリーズに名前を変えてもいいのでは? ……まあ冗談はさておき、本作でもまた作者お得意の○○○ネタが用いられているが、その使われ方は前作よりもずっと洗練されているように思う。

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posted at 20:47:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月3日

犯人に関してはこれまでと同様、丸分かりもいいところだが、本作のメインとなる問題はそこではない。すなわち「何故やったか?」――その動機を知った時、全ての設定はこれを軸として逆算して組み立てられていたことに気付くだろう。本作はトリックのための物語が好きな人には堪らない作品である。

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posted at 20:48:14

2010年11月04日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月4日

御影瑛路「空ろの箱と零のマリア」読了。ある日、主人公のクラスに転校してきた息を呑む程の美少女、音無彩矢。当然のことながら、主人公は彼女とは面識がないはずだった。だが、彼女は自己紹介の際、主人公に向かってこう宣言する。「私はお前を壊すために、ここにいる」――と。

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posted at 18:55:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月4日

一言でいえば、涼宮ハルヒのエンドレスエイトをちょっと血生臭くした話。「箱」と呼ばれる謎のアイテムによりループする日常に閉じ込められた登場人物たちが、そこから抜け出るために四苦八苦する……のだが、口で言っている割りにそれが行動にさして表れていないのはいかがなものか。

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posted at 18:56:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月4日

確かに何千回と繰り返されたらあれこれ策を考える気もなくなるのは分からなくはないが、かと言ってそこをはしょってしまったらそれ系の面白さの大半を放棄したも同義だと思う。一応オチはそれなりに捻ってあるものの正直この1巻だけではあまり評価できない。続く2巻で化けてくれることを期待したい。

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posted at 18:57:51

2010年11月05日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月5日

御影瑛路「空ろの箱と零のマリア2」読了。延々と繰り返される悪夢のような日常も終わり、ようやく平穏な日々を取り戻した主人公。だが、それも長くは続かなかった。ある日主人公は送った覚えのないメールがあることに気付く。それこそ「箱」の新たな所有者による主人公の体の乗っ取りの始まりだった。

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posted at 12:58:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月5日

所有者の願いに応じて様々な現象を引き起こす「箱」を巡る物語第二弾。前作は個人的には微妙だったのだが、本作はかなり楽しめた。ミステリ的には所有者の正体と「箱」が引き起こす現象をどう逆手に取るかが焦点となってくるが、前者は登場人物の少なさが裏目に出てあっさり分かってしまうのが難。

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posted at 12:59:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月5日

とはいえ、伏線の張り方はフェアだったと思う。また後者に関しては、逆手に取る場面こそあまりなかったものの、駆け引きとしてはなかなか面白かった。次回作への引きも申し分なく、前作から完全に「化けた」とは言わないまでも「化けかけ」であるのは間違いない。とりあえず続く3巻に期待が高まる。

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posted at 13:01:07

2010年11月06日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月6日

御影瑛路「空ろの箱と零のマリア3、4」読了。終わりのないループ地獄に他人の肉体の乗っ取りと、これまで様々な現象を引き起こしてきた「箱」を巡る物語の第三ラウンドは【王降ろしの国】という名の殺人ゲーム。3巻、4巻と銘打っているが、実質3巻の前編、後編に当たる。

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posted at 17:31:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月6日

3巻は【王降ろしの国】というゲームを知るためのデモンストレーション的な内容だがそこから既に作者の仕込みは始まっている。そしてその仕込みが活きてくるのはゲーム本番に当たる4巻に入ってからだ。全てはアクロバティックとも言える最後の一手のためだけに費やされていると言っても過言ではない。

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posted at 17:32:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月6日

その最後の一手が明らかになった瞬間、読者は本作が緻密な計算のもとに成り立っていたことに気付き、愕然とすることだろう。本作は殺人ゲーム物のお手本と言うべき作品であると同時に、御影瑛路がようやく「化けた」作品である。

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posted at 17:34:30

2010年11月07日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月7日

初野晴「退出ゲーム」読了。ハルチカシリーズの第一弾である本作には四つの短編が収録されている。前半の二編「結晶泥棒」「クロスキューブ」に関しては伏線回収は上手いと思うものの、個人的にはその真相が専門知識に寄るところが大きい点がいただけない。

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posted at 13:30:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月7日

だが後半の二編「退出ゲーム」「エレファンツ・ブレス」は手放しで絶賛したい。前者はある一言によって、これがトリックのための物語であることを気付かされる点が秀逸。加えて○○トリックの使い方も実に憎い。そして後者は真相が明らかにされた時の「さよなら妖精」にも似たやり切れなさが胸を打つ。

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posted at 13:32:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月7日

本作は、生き生きと描かれたキャラクターが巻き起こすコミカルさの中に、キラリと光るミステリセンスが忘れ難い印象を残す青春ミステリの秀作である。

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posted at 13:33:00

2010年11月08日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月8日

斎藤肇「殺意の迷走」読了。ある探偵小説の舞台そのままに作られた城「薔薇の城」にゲームソフトのロケハンで訪れた開発スタッフたち。その中の一人であるプログラマーの科田は密かに「薔薇の城」を舞台にした殺人計画を企んでいた。だが、その科田が翌朝、密室で墜落死体となって発見されて――。

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posted at 21:10:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月8日

「黒死館」の系譜に連なる伝説の探偵小説「薔薇の城」。その舞台を元に建てられた城で起こる不可解な連続殺人とくればさぞ絢爛豪華な作品なのだろう……と思いきや、本作は驚くほどあっさり風味に仕上がっている。そしてどこか冷めたように感じられるのは作者の興味がそういった部分にないからだろう。

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posted at 21:12:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月8日

「この作者は本格ミステリの基本様式に何かと関心があって、ミステリの本質に対する批評意識から作品を構築する」とかつて波多野健氏に評されたのは殊能将之だが本作の作者である斎藤肇にも同じものを感じる。事実、本作の真相は本格ミステリの王道を逆手にとったような実に屈折したものになっている。

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posted at 21:13:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月8日

徹頭徹尾本格ミステリに酔いしれたような作品を好む読者には決してお勧めできないが、本作の作者のように「本格ミステリとは何か?」というテーマに惹かれる人は読んでみてもいいかもしれない。

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posted at 21:14:40

2010年11月11日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月11日

亜木冬彦「傀儡の糸」読了。巷を騒がせている連続猟奇殺人事件。被害者は若い女性ばかりで、いずれも生前の姿が想像できない程に無残に切り刻まれていた。だが、その一方で、片手だけが毎回無傷な点が捜査陣を困惑させる。果たして一体誰が、何の目的で?

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posted at 02:48:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月11日

あとがきにある「やめられない、とまらない」小説を目標としたという作者の狙いは、ある程度達成されているとは思う。だが、いかんせん作品としては中途半端な印象が否めない。グロさにしても真相にしても無難の一言で済んでしまう。折角題材は悪くないのだから、もう少し突き抜けたものが欲しかった。

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posted at 02:49:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月11日

嵯峨島昭「美食倶楽部 グルメ殺人事件」読了。美食倶楽部の会長が殺された。その倶楽部のメンバーである酒島警視は、富豪の美人妻、鮎子と共に事件の捜査という名目で会長の遺した美食ノートにリストアップされていた名店を一軒一軒食べ歩いていく――。

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posted at 22:46:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月11日

本作は食通として知られる作者が自信を持って贈るグルメミステリーの決定番である。探偵コンビの行く先々で起こる美食に纏わる事件。それと共にこれでもかと言わんばかりに語られる、グルメ情報。お陰で読んでいる最中はお腹が空いて仕方がなかった程である(苦笑)。

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posted at 22:47:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月11日

事件そっちのけでひたすら食い、ひたすら(料理の感想を)語り合う登場人物たちに、ミステリとして全く不安を覚えなかったかと言われれば嘘になるが(爆)そう思っていると、たまにとんでもないこと(バカトリック)をやらかしてくれるので油断ならない。

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posted at 22:49:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月11日

しかもこの探偵コンビ、何を思ったか、しまいにはアフリカにまで足を伸ばし象やライオンをハンティングするというやりたい放題ぶりを発揮し出して、読んでいるこちらとしてはますます不安になってくるが、結末は意外にちゃんとしているので(?)ご安心を。

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posted at 22:50:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

10年11月11日

個人的には本作の風格に、何となく鯨統一郎と似たものを感じた。バカグルメミステリーという響きに惹かれる人は是非読んでみることをお勧めしたい。ちなみに本作には作者の行きつけの店が電話番号付きで載っています(笑)。

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posted at 22:51:39

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