麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2014年02月02日(日)
その他「気まぐれの馬」は特殊知識に依存し過ぎ、「極秘情報」「灰色の賭け」はトリックが小粒すぎと難点はあるものの、いずれも競馬ミステリならではのネタを扱っているのが興味深い。ベストを挙げるなら「大穴の秋」。
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posted at 20:09:21
収録作五編のうちミステリとしてお勧めできるのは前述した「出馬表は語る」「大穴の秋」の二編で、前者は毒殺トリックに雑さを感じる反面、競馬ミステリであることを活かした絞り込みが秀逸。一方、後者は事件の真相が読めたと思わせておいて更に一捻り加えた、この作者らしい皮肉なオチが素晴らしい。
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posted at 20:09:04
海渡英祐「パドックの残影」読了。競馬新聞記者の栗本が、大レースを中心に競馬界の一年間で遭遇した不可解な事件の数々を解き明かす連作ミステリ。連続毒殺事件にダイイング・メッセージの謎を絡めたフーダニット「出馬表は語る」、不倫相手の夫の死が衝撃的な結末に繋がる「大穴の秋」など五編収録。
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posted at 20:08:54
2014年02月01日(土)
また作中で起きる事件の中には真相が不明なものもあり、読んでいてかなりモヤモヤする。とはいえ、リーダビリティは高いので、細かいところは気にせず読むのが吉な作品である。
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posted at 14:17:07
平穏な日常からの転落という趣向そのものは珍しくないが、各話の冒頭に「穴の独白」を付けることにより、主役を人物ではなく穴の方にした発想自体は面白い。しかしながらオチが計算されたものではなく、よくある、もしくは取って付けた感が否めないものばかりなのが残念。
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posted at 14:16:55
土屋隆夫「穴の牙」読了。この物語に、たとえ彼や彼女が登場しようとも、背後の主役は“穴”である。ある日、突然に、われわれの日常生活をおそう不条理な陥穽は、いたるところで、ひそかに牙をといでいる――。平穏な日常にあいた落とし穴に嵌まった人々を描いた全七話構成の連作ミステリ。
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posted at 14:15:52