麻里邑圭人

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2015年09月02日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月2日

アガサ・クリスティー「アクナーテン」読了。芸術を愛し他の国とは戦争をしないという理念を持つ古代エジプトの王アクナーテンは勢力を増すアメン神の神官団排除のため太陽神アテンを唯一神とする宗教改革を断行、民に自由を与えようとするがその想いとは裏腹にエジプトは崩壊の一途を辿っていく――。

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posted at 20:59:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月2日

理想と現実に苦しむ実在の王アクナーテンを描いた戯曲。誰よりも平和を愛する彼の行動が結果として幾多の争いを呼び、民から憎まれる様は実に皮肉としか言いようがないが、これはいつの世に限った話ではない。理想だけでは成り立たないという不変のテーマを歴史を通して改めて考えさせる作品である。

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posted at 20:59:22

2015年09月06日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

海渡英祐「新門辰五郎事件帖」読了。町火消し「を組」の頭で幕末の侠客として名高い新門辰五郎が探偵役を務める連作ミステリ。記憶喪失の娘と焼死体の謎「紅蓮の女」、女狐騒動に端を発する殺人事件「廊の狐」、神隠し事件と奇妙な暗号「神隠し夢隠し」など八編収録。

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posted at 00:27:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

「次郎長開化事件簿」の次郎長に続く侠客探偵物。「次郎長開化事件簿」と比べるとミステリの出来としては一歩譲るものの、次郎長同様辰五郎のキャラが魅力的に描かれているのがいい。また全編その時代ならではの事件を扱っている点が○で、史実との結びつけ方も極めて自然。

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posted at 00:28:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

ベストは二転三転する展開と設定を活かした謎解きが面白い「神隠し夢隠し」だが、鉄壁のアリバイが意外なところからひっくり返される「告別の舞」も捨てがたい。

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posted at 00:28:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

海渡英祐「燃えつきる日々」読了。昭和十五年、東亜新聞記者の中沢は従妹の香代子と共に米国から帰国したばかりの岩岡を訪ねた。岩岡は香代子が米国留学中に愛し合った謎の男・田村の消息を知る手掛かりになるかもしれない人物でもあった。ところが彼らが訪ねた時、既に岩岡は何者かに射殺されていた。

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posted at 00:28:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

全体的に仄暗い雰囲気が漂う青春歴史ミステリ。本作では二つの殺人事件を扱っているが、いずれも現場に残された奇妙な証拠品から紡ぎ出されるロジックが素晴らしい。特に第一の事件では全く違う視点の二つの推理から同じ真相を導き出すという離れ業を見せてくれる。

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posted at 00:28:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

対して第二の事件はプロット面から犯人の正体が明らかになる点が秀逸だが、それ以上に浮かび上がる構図の歪さが、結果を知っているからこそ際立つ結末の残酷さと相俟って何とも言えないやりきれなさを残す。本作は本格ミステリの手法を使って、戦争を見事に描ききった傑作である。

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posted at 00:29:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

岡嶋二人「クリスマス・イヴ」読了。敦子と喬二は山深い別荘でのクリスマス・パーティーに向かうが、到着した別荘で待っていたのは友人の血まみれの死体と凶悪で強靭な殺人鬼だった。果たして二人は殺人鬼から逃れることはできるのか?

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posted at 19:44:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

「13日の金曜日」を彷彿とさせる、殺人鬼にただただ追い回される作品。作者曰く「本作の眼目は〈恐怖〉であり、脅かしの連続以外何もいらない」とのことだが、確かにテンポ良く殺人鬼が手を変え品を変え襲ってくるので、読んでいる間は一切退屈することはない。

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posted at 19:45:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

ただその反面、テンポの良さが眼目である恐怖をかなり薄めてしまっており、また殺人鬼にしてもただの人間という点にどうしても物足りなさを感じてしまう。ホラーというより、良くも悪くもベタなサスペンス物として読んだ方が楽しめる作品である。

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posted at 19:45:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

岡嶋二人「三度目ならばABC」読了。再現ドラマの制作スタッフで共に回文名を持つ織田貞夫と土佐美郷のコンビが活躍する連作ミステリ。クリスティーの某作を下敷きにした、金曜日になると現れるライフル魔を追跡する表題作の他、誘拐事件とカメラ盗難がリンクする「七人の容疑者」など全六編収録。

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posted at 19:45:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

再現ドラマの制作を機に事件の様相がガラリと一変するのが見所の短編集。特にそれが顕著なのは仮装パーティーでの殺人事件を扱った「十番館の殺人」で、再現ドラマで明らかになった矛盾を検討していくうちに辿り着く盲点をついた真相が素晴らしい。

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posted at 19:45:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

また作者が得意とする誘拐事件を扱った「七人の容疑者」も再現ドラマの取材を通じて新たに発生した事件が解決の糸口になっている点が面白い。その他「電話だけが知っている」の大胆に示されていた決め手も捨てがたいものがある。

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posted at 19:46:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

岡嶋二人「チョコレートゲーム」読了。作家の近内は最近、中学生の息子・省吾の様子がおかしいことに気付く。そんな中、省吾のクラスメイトが撲殺され、その犯人として省吾が疑われるに至り、真実を知るため近内は孤独な戦いに挑む。事件の鍵を握る〈チョコレートゲーム〉とは一体何なのか?

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posted at 19:46:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

第39回日本推理作家協会賞受賞作。本作の優れている点は幾つかあるが、その中でも取り分け目を惹くのはやはり中学生間における事件とアレを結び付けてしまった非凡な発想だろう。これにより真相の衝撃度と強烈なミスディレクションを同時に作り出している点が実に秀逸。

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posted at 19:46:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月6日

その一方で犯人当てとしての仕込みも抜かりなく、更には犯人が明かされてからも最後の最後まで気が抜けない構成になっているのにはさすがと言うしかない。それでいて小説としての完成度も高く、ラストに提示される救いがいつまでも心に残る傑作である。

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posted at 19:46:46

2015年09月08日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月8日

岡嶋二人「ちょっと探偵してみませんか」読了。ダイイング・メッセージ、密室、フーダニット、暗号、犯人が残した致命的なミス……鬼才岡嶋二人が25の謎であなたに挑戦。「ちょっと考えてみて下さい」という文章が探偵ゲームの始まりです。

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posted at 09:20:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月8日

推理クイズ形式の掌編集。推理クイズというと得てしてワンパターンの味気ないものに陥りがちだが、本作の場合、一編ごとに倒叙ミステリ風、翻訳ミステリ風、スパイ小説風など、様々なバリエーションをつけることでそれを回避しているのが○。

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posted at 09:20:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月8日

また掌編ながらもミスディレクションを凝らしたものやおっと思わせる発想が見られるのもいい。その中でも特に○○を使った先駆的作品「高窓の雪」、某古典を思わせる毒殺トリック「聖バレンタインデーの殺人」、設定の巧さと皮肉なオチが光る「シェラザードのひとりごと」の三作を推したい。

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posted at 09:21:08

2015年09月09日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月9日

井上真偽「その可能性はすでに考えた」読了。かつてカルト宗教団体が首を切り落とす集団自殺を行った。唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために探偵のもとを訪れる。依頼を受けた探偵は奇跡がこの世に存在することを証明するため、全ての可能性が不成立であることを立証する――。

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posted at 22:12:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月9日

今年度の、前作は何だったのか大賞作品(爆)。前作はどちらかというとキャラミスに近い内容だったが、本作ではまるで中の人が変わったように本格ミステリで攻めてきたことにまず驚かされる。但し本格は本格でもかなりの曲者で、探偵役は奇跡を証明するために全ての可能性を論理的に否定してみせる。

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posted at 22:13:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月9日

これはつまり「虚構推理」や「セカイのスキマ」の、怪異を無効化するために合理的解決をでっち上げるのと逆の発想と言える。本作で展開される可能性の数々はバカトリックの見本市的な様相を示しており、それはそれで面白いのだが何より秀逸なのはそれらが出揃った後に示される、ある趣向だろう。

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posted at 22:13:49

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15年9月9日

言うなればこれはこの設定だからこそできた離れ業であり、この趣向をやったことにより本作は本格ミステリにおいて唯一無二のオリジナリティを勝ち得たと言っても過言ではない。些か中二病が過ぎる部分もなくはないが、本格読みであれば一読の価値がある秀作である。

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posted at 22:14:06

2015年09月10日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月10日

北村薫「中野のお父さん」読了。体育会系な文芸編集者の娘が持ち込む謎の数々を、定年間際の国語教師の父が解き明かす連作ミステリ。新人賞の最終選考に残った応募していない原稿の謎「夢の風車」、マラソン大会に纏わるアリバイ崩し「冬の走者」、ハズレの宝くじを盗む強盗「数の魔術」など八編収録。

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posted at 22:58:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月10日

作者久々のミステリ短編集。帯には「出版界に秘められた《日常の謎》」とあるが、扱われる謎は必ずしも《日常の謎》とは限らない。むしろ謎のタイプは千差万別だが、全編ほぼ共通しているのは謎が解かれることで隠れた人間性が見えてくる点だろうか。

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posted at 22:58:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月10日

ミステリとしてみるとあっさり真相が読めてしまうものも幾つかあるが、個人的には今のマラソン大会のハイテクぶり(?)と何気ない伏線が結び付いて見えてくる構図に唸らされた「冬の走者」と、さりげない気付きから見えてくる本好きの闇が忘れ難い「茶の痕跡」を推したい。

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posted at 22:59:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月10日

その他、泡坂妻夫「椛山訪雪図」に言及するなど作者のミステリ論が垣間見える「闇の吉原」も興味深い一編である。

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posted at 22:59:22

2015年09月11日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月11日

戸松淳矩「名探偵は九回裏に謎を解く」読了。弱小チームの明和学園野球部に超高校級と噂のピッチャーが転校してきて以来、奇怪な事件が相次ぐ。グラウンドに突っ込んでくるバスに始まり、バトン部への放火、茶室での毒殺未遂、赤ちゃん誘拐……果たして犯人の狙いは何なのか?

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posted at 23:54:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月11日

「名探偵は千秋楽に謎を解く」に続く、高校生トリオが活躍するシリーズの二作目。前作同様立て続けに起きる事件と生き生きとしたキャラの掛け合いでテンポよく読ませてくれるのは○だが、フーダニットとしてみるとそれほど難易度は高くない。

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posted at 23:54:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年9月11日

むしろ本作のメインは動機の方であり、これが明かされると共に見えてくる人間性と野球の試合を通して描かれるある人物の心境の変化が秀逸。但し動機を完全に当てるには些か想像に頼らないといけない部分があるのが難だが、それを差し引いてもジュブナイル本格の良作と言っていい作品である。

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posted at 23:55:10

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