麻里邑圭人

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2015年12月01日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月1日

石持浅海「罪人よやすらかに眠れ」読了。その館を訪れた者は自らの業と向き合うことになる。友人とその恋人を連れた若者、初めての一人旅に出た小学生、懐かしい友を思い出すOL……彼らを待ち受けるのは眉目秀麗の青年・北良。彼は言う。「謎が解かれてしまったら、もうここにいてはいけない」

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posted at 22:28:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月1日

謎多き館の住人が、館を訪れた人間たちの様々な罪を暴いていく連作ミステリ。基本的には犯人当てならぬ罪当てが眼目となるが、たとえその罪に見当がついてしまったとしても、探偵役がどこで気付いたのかというロジックの面白さがあるのがいい。

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posted at 22:28:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月1日

もっとも罪の見当がついてしまうものばかりかといえばさにあらず、作者らしい黒さが炸裂するものや、この連作のスタイル自体を逆手にとって読者を騙そうとしたりするものもあるので油断ならない。ベストは「待ち人来たらず」で、次点は「懐かしい友だち」。

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posted at 22:28:38

2015年12月05日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月5日

「グリーン・インフェルノ」観了。おバカな食人ホラーかと思いきや、意外と理知的な映画だった。全体的に計算されたブラックユーモア作品で、食人族も要素の一つに過ぎない。故に食人ホラーとして観ると物足りない部分もあるが、風刺という点ではロメロのゾンビ映画に通じるものがあるかもしれない。

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posted at 20:32:10

2015年12月10日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月10日

西村京太郎「炎の墓標」読了。東京に本社を持つ新太平洋石油にインド洋を航行している同社の巨大タンカー・洋平丸の爆破中止と引き換えに百万ドルを要求する脅迫電話がかかってくる。百万ドルの振り込み先はバリ島にある小さな商店だった。犯人の狙いはどこにあるのか? 十津川警部が捜査に乗り出す。

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posted at 22:34:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月10日

作者らしいスケールの大きな犯罪が目を惹く作品。前半の脅迫事件を巡る犯人との駆け引き、航行中のタンカーを爆破させる方法はよく練られており、そこから二転三転、まさかの誘拐事件へと発展していくまでの流れは抜群に面白い。

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posted at 22:34:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月10日

ただその反面、後半になればなるほど意外な展開を重視し過ぎていらない要素や雑な解決が目立つのが難。また事件の内容に対し動機が些か俗っぽすぎるのが気になるが社会派ミステリでこういうアプローチの仕方はあまり見ないし何よりロマンティックな結末がだいぶ俗っぽさを消しているので良しとしたい。

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posted at 22:35:19

2015年12月11日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月11日

岡嶋二人「あした天気にしておくれ」読了。三億二千万円のサラブレッド・セシアが不慮の事故により骨折、多額の弁償を恐れた馬主の鞍峰とその部下たちはセシア誘拐事件をでっち上げることで窮地を免れようとする。だがそこに彼らの計画を知る謎の脅迫者が現れたことで事件は思わぬ方向へ――。

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posted at 23:21:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月11日

第二十七回江戸川乱歩賞最終候補作。本作には競馬ミステリ、誘拐ミステリ、倒叙ミステリという三つの要素が盛り込まれているが、何より秀逸なのはそれらのうちどれが欠けても成立しない、一つの緻密な犯罪パズルを作り上げていることだろう。

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posted at 23:21:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月11日

競馬ミステリだからこそできた盲点をつく誘拐トリック、倒叙形式だからこそ見えなかった構図、そして様々な人間の思惑が絡み合いギリギリのバランスで成り立っていた物語に引導を渡す皮肉なオチ……全てが有機的に結び付いた本作は、落選作とは思えないハイレベルな傑作である。

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posted at 23:21:41

2015年12月13日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月13日

笹沢左保「魔家族」読了。横浜黄竜会の用心棒を務める羽根沢はたった一人の肉親の臨終を見取るために車で病院へ向かう途中、見知らぬ老女と接触事故を起こした。緊急時ということもありやむなく放置した羽根沢だったが翌朝の新聞に老女がハネられた上で絞殺という記事が載っているのを見て愕然とする。

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posted at 20:20:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月13日

車にハネられたはずの人間が絞殺されるという奇妙な謎が目を惹く本作は、探偵役の設定(大学出のインテリで大のおばあちゃんっ子であるヤクザの用心棒)も相当変わっているが、読み終わってみるとこの設定が必要不可欠だったことが分かり、大いに唸らされる。

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posted at 20:21:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月13日

途中で判明するある意外な事実に関しては少々強引な気がしないでもないが、その展開があるからこそ、構図の因縁が際立つのがいい。本作もまた作者らしいミステリで人間を描いた秀作である。ちなみに徳間文庫版の、中島河太郎の解説では本編の核心の一部がネタバレされているので要注意。

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posted at 20:21:21

2015年12月15日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月15日

村崎友「フェイバリット・シングス」読了。六呂田録郎は娘と犬と暮らす推理作家。自分と同じ名前の私立探偵が主人公の推理小説を執筆している。ところがある日「探偵の六呂田さんですよね?」と声を掛けられたのをきっかけに彼は自分のことを探偵と思い込み始めて――。

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posted at 22:56:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月15日

何ともとらえどころのない、変な連作短編集。ふとした拍子に自分のことを探偵やコックと思い込んだかと思えば、自分の娘を猫と、ペットの犬を亀と取り違えたりする。そんな主人公の一人称で進む物語はさながら精神病患者の日記を読んでいるようで、実に落ち着かない気分にさせてくれる。

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posted at 22:57:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月15日

この居心地の悪さを面白いと思うかどうかで本作の評価は大きく分かれることだろう。基本的にはミステリではなく妄想小説だが、最後の短編で見せてくれるミステリ作家らしいちょっとした遊び心は個人的には嫌いではない。

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posted at 22:58:19

2015年12月16日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月16日

ポール・アルテ「死が招く」読了。内側から錠がかかった密室状態の書斎でミステリ作家が煮えたぎる鍋に顔と両手を突っ込み銃を握りしめて死んでいた。傍らの料理は湯気が立っていたが死体は死後二十四時間以上経過していた。しかもこの現場の状況は作家が構想中の小説『死が招く』と瓜二つだった……。

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posted at 23:00:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月16日

犯罪学者ツイスト博士が探偵役を務めるシリーズの二作目。本作はあらすじにあるような奇怪な謎に目を奪われがちだが、個人的にはそれよりもミスディレクションの巧さに注目したい。構成での誤導もさることながら、事件を派手に演出すればするほど、真の構図と犯人が見えにくくなる点がまず秀逸。

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posted at 23:01:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月16日

加えてシンプルなロジックで、犯人が判明するのもいい。正直トリックに期待すると肩透かし感が否めないが、本作はむしろトリックよりもプロット面が光る良作である。

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posted at 23:01:28

2015年12月17日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月17日

青崎有吾「アンデッドガール・マーダーファルス1」読了。異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人類親和派の吸血鬼が銀の杭に貫かれ惨殺され、人造人間を生み出した博士が密室で首なし死体となって発見された。解決のために呼ばれたのは怪物専門の探偵と奇妙な鳥籠を持つ助手。彼らの推理やいかに?

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posted at 21:24:06

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15年12月17日

作者の新境地とも言うべき化け物が跳梁跋扈する異世界を舞台にした本格ミステリの連作。というかぶっちゃけもう裏染天馬シリーズはやめて、こっちの路線でいった方がいいんじゃないかと思ってしまうくらい登場人物が上手く書き分けられてるし、ミステリとしてもこの世界ならではのものを見せてくれる。

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posted at 21:24:25

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15年12月17日

例えば本作では吸血鬼と人造人間を扱っているが、どちらもそのモンスターの特性を活かしている点は共通しており、特に前者は定番ネタの意外な応用例と弱点を逆手にとったアイディアが、後者はコロンブスの卵的首の隠し場所とそこからの構図の反転が素晴らしい。

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posted at 21:24:45

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15年12月17日

また探偵コンビのキャラも立っているし、ミステリ好きの心をくすぐる幕引きも○。ただ人によってはクイーン流の推理がないことに不満を覚えるかもしれないが、個人的にはむしろこのくらいの推理の方がちょうどいいように思う。本作は言うなれば作者がようやく化けた秀作である。

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2015年12月18日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月18日

米澤穂信「真実の10メートル手前」読了。一本の電話から推理する事件関係者の行方、高校生の心中事件の真相、死んだ老人が固執した言葉の意味、三歳の姪を殺害したとされる少年の本音、救出された老夫婦に隠された秘密……己の身に痛みを引き受けながらそれらを直視する記者・太刀洗万智の活動記録。

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posted at 23:04:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月18日

「王とサーカス」に引き続き、記者となった太刀洗万智が事件に隠された苦い真実と向き合う連作ミステリ。基本的に謎解きよりも謎が解かれた後に記者として何ができるかという点に重きが置かれており、時には何もできなかったという厳しい現実を突き付けてみせるのもこの作者らしいと言える。

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posted at 23:04:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月18日

とはいえ収録作の中にはミステリとして優れているものも幾つかあり、特に秀逸なのは高校生の心中事件を扱った「恋累心中」だろう。伏線自体は分かりやすいものの、その伏線をどう活かすのかという点で作者は何とも残酷な一捻りをしてみせる。

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麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月18日

またネタ自体は小粒でも演出によって優れたドラマに仕上げているため、全体的にずっしりとした読み応えが感じられる良作短編集である。

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2015年12月20日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月20日

近本洋一「嵯峨野あやつり異聞 浄瑠璃グラン=ギニョル」読了。天才俳優・酒井純哉の周辺で被害者が胸を開かれて殺される猟奇事件が続発。そしてまた新たに古浄瑠璃「阿弥陀胸割」上演中、舞台上で純哉の姉が胸を開かれ死亡する事件が発生した。不思議な経歴の人形遣い・東雲蔵一が見た真相とは?

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posted at 20:52:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月20日

「愛の徴 天国の方角」で第48回メフィスト賞を受賞した作者の二作目。本作は事件の謎解きよりも事件に関わった人々の心をいかに救済するか? に重点が置かれており、真相そのものに意外性はあまり感じられない。

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posted at 20:52:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年12月20日

ただこの現実離れした真相と救済を成立させるためにかなりの筆が費やされており、全体的な印象としてはミステリというよりミステリ風SFと表現した方がしっくりくる作品である。

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posted at 20:52:51

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