麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2016年07月10日(日)
但し最終的な真相に関しては肝心の情報が後出しになってしまっているため、いまいち釈然としないのが残念。できれば最終章で明かされる幾つかの事実をもっと早くに提示してほしかった。
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posted at 17:17:51
アリバイの証人である「幻の女」を巡るサスペンス長編。途中まではこの手の作品にはよくある展開ながら、それも終盤の裁判パートに入ってから一変する。正直この展開には誰もが唖然とするだろうが、作者はそれだけに留まらず更にそこから二転三転してみせる。
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posted at 17:16:43
小杉健治「裁かれる判事」読了。現職の寺沢判事が担当中の被告人の妻を殺害した容疑で逮捕された。寺沢は被害者から夫の減刑のため誘惑され、一緒にいるところを目撃されていたのだ。寺沢は犯行時間に行きずりの赤いコートの女と別のホテルにいたと語るが、その女の行方は杳として分からなかった。
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posted at 17:16:31
2016年07月09日(土)
そして最後の「絵の中の男」で再びホワイダニット本格になるが、表題作に比べると事件の鍵を握るある人物の描き方が不充分なように感じてしまうのが少々残念。ミステリ重視でみると表題作ばかりが際立っているものの、物語としては全体的に捻りのきいた作品集である。
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posted at 16:11:49
以降は「目撃者はいなかった」は倒叙風味の因果応報サスペンス、「ありがとう、ばあば」はラスト一行に脱力するブラックユーモア物、「姉のように」は思い込みを活かした二段オチが目を惹くイヤミスといった具合に必ずしも本格とは言えないが、作者の引き出しの多さを見せつけてくれる。
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posted at 16:11:33
日常に潜む狂気を描いたミステリ短編集。ベストは「余命僅かな人間を何故殺害したのか?」というミステリ読みにはお馴染みのホワイダニットに挑んだ表題作で、村のシステムと祖母の人間性を徹底的に描くことで浮かび上がる異形の論理とそこに込められた切実な想いが胸を打つ本格ミステリの傑作である。
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posted at 16:11:13
芹沢央「許されようとは思いません」読了。かつて祖母が暮らしていた村を訪れた「私」。祖母は末期癌に冒されていた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。彼女は何故、余命僅かだったはずの曾祖父を殺さねばならなかったのか? 表題作含む五編収録。
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posted at 16:10:50
2016年07月08日(金)
但し三編目から本番とはいえ二編目までの出来は明らかに一作目の方が上だし、連作を活かした仕掛けにしても一作目を読んでいると些か物足りなさを感じてしまうのが難か。ベストは三編目で会話にさりげなく隠された手掛かりもさることながら、シリーズの設定を逆手にとった企みがうまく決まっていて○。
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posted at 21:21:18
日常の謎に対し、こねくりまわされるロジックを楽しむ「赤村崎葵子の分析はデタラメ」シリーズの三作目。あいにく自分は一作目しか読んでいないものの、それでも各編におけるダミーの解決→真相の二段構造や連作形式を活かした仕掛け、三編目から本番である点は一作目とほぼ変わらない。
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posted at 21:21:04
十階堂一系「自称分析官ヴィルヘルムの迷推理」読了。可憐な容姿に似合わず日常のどんなものにでも首を突っ込んで分析しなければ気が済まないちょっぴり残念な女子大生・テルこと赤村崎葵子。バイト先で、ふと訪れた喫茶店で、大学の研究室で――今日もテルは日常に隠れた分析の種を見つけてくる。
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posted at 21:20:45
2016年07月07日(木)
その一方でこのシリーズだからこそできる仕掛けも絶妙で、意外な展開に隠された二重三重の騙しには脱帽と言わざるを得ない。また毒殺トリックに関してもミステリ読みならニヤリとする推理を幾つか披露した後にちゃんと特殊設定を活かした真相を用意しているのは○。
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posted at 01:18:46
では具体的にどうやってその難題に応えたのか。本作が秀逸なのは前作同様、多重推理形式を採用しつつも、新たに捻りまくったプロットとコンゲーム要素を盛り込んだことであり、それは第一部の唖然とするラストから第二部の展開にかけてよく現れている。
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posted at 01:17:56
奇跡がこの世に存在することを証明するため、全ての可能性が不成立であることを立証する探偵・上苙が活躍するシリーズの二作目。あまりに特殊な探偵役故に前作を読んだ人間であれば誰もが「二作目なんて本当に書けるのか?」という不安を抱くだろうが、作者は見事にそれを払拭してみせる。
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posted at 01:17:16
井上真偽「聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた」読了。聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した毒殺事件。参列した少年探偵・八ツ星による数多の推理と論理的否定の果て、突然まさかの真犯人が名乗り出て……!? そして青髪の探偵・上苙は、今度こそ「奇跡の実在」を証明できるのか?
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posted at 01:14:23
2016年07月03日(日)
「ルチオ・フルチの幻想殺人」観了。夢の中で見た殺人が現実でも起きるというある意味定番とも言えるストーリーで、ミステリ的な要素を期待すると正直拍子抜け感が否めない。どちらかと言えば夢の中の光景などに見られるフルチらしい意味のわからなさ(誉め言葉)が魅力の作品である。
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posted at 22:30:52
「デモンズ95」観了。デモンズ1~2の流れで観ると違和感のある内容ながら登場する多彩なゾンビが面白く、特にバイク少年と町長の娘のゾンビが秀逸。但し哲学的ストーリーは賛否両論分かれるところだろう。個人的にはいまいちスッキリしないのが気になったが、センス溢れる映画ではあると思う。
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posted at 22:30:40
「愛と欲望の毛皮」観了。毛皮の呪いで人が死ぬという単純明快なストーリーの中で展開する「サスペリアテルザ」などでも見られたパワフルなスプラッターシーンが素晴らしい。加えて音楽が流れると人が死ぬ、愛らしい動物たちなどアルジェントらしさも健在で、短いながらも配慮が行き届いた佳品である。
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posted at 22:30:28