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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年07月20日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月20日

野崎まど「バビロンⅡ ―死―」読了。超都市圏構想『新域』の長・齋開化による自死の権利を認める「自殺法」宣言直後に発生した64人の同時飛び降り自殺。齋の行方を追い東京地検特捜部検事・正崎善を筆頭に機密捜査班が組織されるが彼らを待っていたのは『最悪の女』曲世愛が齎す更なる絶望だった。

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posted at 00:16:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月20日

前作「バビロンⅠ ―女―」を読んだ時は「know」から先の「死」の物語を見せてくれそうな気配を感じたものだが、その続編である本作ではまだ本題には行かず、外堀からまず埋めにいったような印象がある。

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posted at 00:18:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月20日

そんな本作の一番の見所は自殺法を巡るTV討論会で、そこで仕掛けられたある策略にはあっと驚かされることだろう。とはいえ最後の展開に関しては正直テーマから大きく逸脱してしまった感があり、ただショッキングな場面を入れたかっただけとしか思えない。三作目で軌道修正してくれることを祈りたい。

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posted at 00:18:30

2016年07月21日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月21日

鯨統一郎「崇徳院を追いかけて」読了。歴史学者の早乙女静香は行きつけのバーの常連・宮田六郎と共に崇徳院ゆかりの京都を訪れるが、その矢先に宮田の知人のジャーナリストが失踪、静香を監視していた歴史学者も他殺体となって見付かる。そして知り合ったばかりの社長令嬢も……。

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posted at 20:28:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月21日

「邪馬台国はどこですか?」から始まるシリーズの初長編。今回は長編ともあってシリーズで初めて殺人事件を扱っているが(静香がゲストで出てくる「すべての美人は名探偵である」という例外はあるが)、殺人事件で使われるトリックの難易度はそれほど高くない。

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posted at 20:29:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月21日

一方、シリーズでお馴染みの歴史の新解釈に関しては意外性こそないものの、根拠の提示が相変わらずこなれており、特にある名称に隠された意味には感心した。また物語としても静香と宮田の知られざる一面や恋愛模様が描かれているので、シリーズ読者であれば見逃せない作品である。

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posted at 20:30:25

2016年07月23日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月23日

三津田信三「怪談のテープ起こし」読了。自殺する間際にカセットテープにメッセージを吹き込む人がたまにいる。それを集めて原稿に起こしたい――そんな企画を提案したライターが失踪し、三人分のテープ起こし原稿が編集者の三津田の許に郵送で届く「死人のテープ起こし」他、全六編収録。

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posted at 17:21:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月23日

作者お得意の実話怪談風連作ホラー。終盤で一連の怪異に対する作者の解釈が語られる構成は「どこの家にも怖いものはいる」や「のぞきめ」を思わせるが、前二作とは異なり、本作での解釈はいまいち切れ味に欠ける印象を受ける。

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posted at 17:22:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月23日

ただそれさえ目を瞑れば、収録作の怪談としてのクオリティは相変わらず高いと言えるだろう。個人的なベストは病院で遭遇した老人の不気味な昔話を扱った「屍と寝るな」で、作者がよく使うネタではあるものの、ミステリ的手法がホラー部分を巧く際立たせていて○。

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posted at 17:22:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月23日

次点はバイトでやってきたお屋敷で女子大生が怪異に巻き込まれる「留守番の夜」で、これまた三津田作品ではお馴染みの、得体の知れないモノに追われる恐怖が好きな人(?)には是非お勧めしたい一編である。

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posted at 17:22:35

2016年07月24日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月24日

岡田鯱彦「樹海の殺人」読了。富士山麓にある坂巻久の研究所で、二十年ぶりに再会した旧友で物理学者の田島亮が爆死した。事故か他殺か? 決め手がないまま幾日が過ぎた頃、続いて他殺の証拠を握るらしい研究助手の須藤洋が殺害され、更に坂巻の娘の久美子もまた何者かに殺されそうになる――。

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posted at 18:14:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月24日

富士の大自然の中で起きる謎の連続殺人を描いた長編ミステリ。メインのトリックはこの舞台でなければ成立し得ない計算が働いていて好感が持てる反面、犯人と動機に関しては伏線があからさま過ぎてすぐに分かってしまうのが難。

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posted at 18:14:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月24日

またミスディレクションのためとはいえ一部の事件が明らかに余計なのも気になるところ。どちらかといえばミステリ部分よりも愛憎を描いた物語の方を楽しむのが吉な作品である。

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posted at 18:15:12

2016年07月29日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月29日

岡田鯱彦「薫大将と匂の宮」読了。時は平安。宮中の人気を二分する二人の貴公子・薫大将と匂の宮が中君、浮舟の姉妹を巡って争奪戦を繰り広げるが両者の想いを受けた浮舟は宇治の橋から投身し変死体となって見付かる。それから間もなく中君も同じ状況で死んだことで事件は連続殺人の様相を示し始める。

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posted at 23:05:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月29日

かの「源氏物語」の後に紫式部が書いた探偵小説という設定の歴史ミステリ。探偵小説というだけあって、謎の連続殺人、降霊会、清少納言との(!)推理対決といかにもな展開が多く盛り込まれており、加えて男女の色恋を始めとした源氏物語らしい要素もきちんと活かされているのが実に技巧的。

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posted at 23:06:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年7月29日

但しミステリとしてみると推理の一つ一つは論理的とは言い難いし、最終的な真相にしてもいまいち決定打に欠ける。故にミステリ部分よりもそういうシチュエーション目当てに読んだ方が楽しめる作品である。

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posted at 23:06:20

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