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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2017年04月14日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月14日

早坂吝「○○○○○○○○殺人事件」(文庫版)読了。あとがきによるとノベルス版で多かった「タイトル当ての意味がない」「序盤が冗長」という批判に応えて序盤に殺人事件を新たに追加したとのことだが、確かにそれによってタイトル当ての意味が増したのは○。

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posted at 23:00:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月14日

ただ事件の内容的にはそこまで面白いというわけではないので冗長さが完全に解消されているかどうかはやや疑問が残る(これに関しては物語のバランスを考えると難しいところかもしれないが)。あと麻耶雄嵩による解説が実に的確かつ、ちょっとした本作のパロディ作品になっているのが良かった。

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posted at 23:01:39

2017年04月15日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月15日

風見潤「秋の十和田湖幽霊事件」読了。麻衣子たちが十和田湖で出会った記憶喪失の男はキリシタン信仰と北斗星信仰の残る奇妙な村の出身だった。その後、男を村に送り届けた麻衣子たちは不可解な事件に巻き込まれる。闇の中の殺人、消えた死体、蘇る死者、神社の消失……この村では何が起きているのか?

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posted at 14:46:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月15日

幽霊事件シリーズの一作。あらすじからも分かるように本作は不可解な謎の連打が魅力的だが、基本的には何故やったのかという動機部分に力が入れられており、それを成立させるための計算も行き届いている。一部明らかに余計な謎もあるが、そこはこの手の作品のお約束として割り切りたいと思う。

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posted at 14:46:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月15日

誉田龍一「見破り同心 天霧三之助」読了。質屋の三浦屋六兵衛が離れで出刃包丁により惨殺された。遺体の不自然さに気付いた南町奉行所臨時廻り同心・天霧三之助は下手人像を絞り込み追い込んでいくが、そんな最中に六兵衛が死んだ同じ離れで第二の刺殺事件が起きて――。

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posted at 14:47:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月15日

江戸時代を舞台にした倒叙ミステリ。時代小説としてのニーズに応えるためのキャラ描写が明らかに浮いているのが気になるものの、倒叙物としては真っ当な出来で、所々に時代小説らしい小道具を活かしているのは○。

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posted at 14:47:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月15日

逆に言えば真っ当過ぎるのが物足りない点であり、第二の事件にしてもそれが起きる必然性こそなくはないが、差ほど意外な展開とは言えないのが難。もし続編があるなら、もう少し捻ったものを読ませてほしいと思う。

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posted at 14:48:10

2017年04月18日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月18日

石持浅海「鎮憎師」読了。赤垣真穂が友人の結婚式の二次会に招かれた翌日、出席者の一人が他殺体で発見される。これは学生時代の事件の復讐なのか? それから間もなく真穂は叔父から鎮憎師なる人物を紹介される。叔父曰く、彼は「事件を上手に終わらせる方法を考えてくれる人」だというのだが……。

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posted at 23:04:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月18日

人によって賛否が分かれそうな問題作。通常本格ミステリでは物的証拠や機会から犯人を論理的に絞り込むものだが本作ではなんと論理では割りきれないはずの動機や性格、何気ない仕草から犯人を論理的に絞り込んでみせる。これは石持作品特有の妙にロジカルな登場人物だからこそ成せる技と言えるだろう。

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posted at 23:05:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月18日

加えて本作が面白いのは鎮憎師の目的が憎しみの連鎖を断つことであるが故に事件を起こした犯人だけではなく、これから事件を起こしそうな人物――言うなれば未来の犯人をも推理してみせる点だ。そして、それらを成立させるために用いられる要素や構図はどことなく西澤保彦を彷彿とさせるものがある。

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posted at 23:05:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月18日

もともと西澤と石持は似たところがある作家だけにこの化学反応(?)は実に興味深く、個人的には色々と読みどころの多い作品だった。

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posted at 23:05:51

2017年04月19日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月19日

風見潤「金沢幽霊事件」読了。歌舞伎役者の芳沢吉也の招待を受けて金沢へとやって来た麻衣子たち。だが、そこで待っていたのは親友の美奈子の誘拐と、美奈子によく似た女性が被害者となる殺人事件だった。二つの事件を追う麻衣子はやがて全てがある小説に結び付くことに気付く――。

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posted at 22:28:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月19日

幽霊事件シリーズの一作。事件そのものはシリーズの他の作品と比べると些か地味な印象が否めないが、その代わりある意外な繋がりであっと言わせてくれる。もっとも元ネタである小説を知らないとどうしてもアンフェアに感じてしまうのが難だが、それでも最後まで真の狙いを隠し通した点は評価したい。

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posted at 22:28:54

2017年04月20日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月20日

風見潤「まぼろしの富士幽霊事件」読了。美奈子の姉の友人・美緒の誕生パーティーが孤島にある別荘で開かれることになった。ところが招待客の中には美緒の夫の元恋人がいて怪しい雲行きに。そして遂に起きる殺人事件。だが死体は服だけ残して消失してしまい……。

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posted at 23:10:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月20日

幽霊事件シリーズの一作。クリスティの某作を意識したという本作はシリーズの中でもかなり本格度の高い作品であり、その力の入れようは読者への挑戦が盛り込まれているところからも窺うことができる。

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posted at 23:10:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月20日

ミステリとしての見所はやはり死体移動のアリバイが発想の逆転によって崩される点であり、いかにもクリスティがやりそうな人間関係の中に仕組まれたミスディレクションと登場人物の設定を活かした大胆なトリックの相乗効果がその謎解きの意外性を見事に際立たせている。

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posted at 23:11:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月20日

惜しむらくは動機の掘り下げが甘いところだが、それを差し引いてもミステリとしての完成度はシリーズの中でも上位に入る秀作である。

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posted at 23:11:47

2017年04月22日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月22日

風見潤「天草四郎幽霊事件」読了。茶道の家元・醍醐玲子は弟子である須山亜美の実家で密室殺人に遭遇した。事件が起きる少し前から現場周辺に現れた天草四郎の生まれ変わりを名乗る美青年と書き残される不可解な文字は何を意味するのか? 名探偵・水谷麻衣子の推理が冴える。

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posted at 08:37:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月22日

幽霊事件シリーズの一作。密室殺人といっても鍵のかかった密室ではなく視線の密室――所謂準密室の方だが、トリックに関しては伏線があからさまなのである程度ミステリを読み慣れている人ならすぐに読めてしまうだろう。

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posted at 08:37:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月22日

むしろトリックよりも犯人の正体に工夫が凝らされている作品だが、トリックの解明が即犯人に結び付いているせいでせっかくの意外性が半減してしまっているのが難か。一方、シリーズ読者にとっては事件の合間に語られる、後の京都探偵局シリーズに繋がるエピソードが見逃せない作品である。

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posted at 08:38:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月22日

獅子宮敏彦「上海殺人人形(ドール)」読了。1920年代の上海で続発する不可能犯罪。『赤死病の仮面』に擬えた仮面舞踏会で起きた密室の人間消失、衆人環視の寝室から風のように消えた犯人、遺留品の多すぎる犯行現場……だがそれが解かれても真犯人・上海デスドールをとらえることはできない――。

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posted at 15:54:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月22日

不可能犯罪に拘る謎の殺し屋・上海デスドールが起こす事件の数々を推理力以外ぱっとしない新聞記者の早瀬が解き明かす、全五話構成の連作ミステリ。扱う事件の性質上ハウダニット物がほとんどだろうと思っていると不意に思いもよらぬ依頼人探しのフーダニットであっと言わせてくれるので油断ならない。

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posted at 15:54:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月22日

だが何といっても一番の見所は最終話における連作を活かしたフーダニットで、何気ない場面とあるミステリ的趣向を結び付けた発想もさることながら、そこから浮き彫りになる探偵と犯人の関係性が実に秀逸。加えて歴史ロマンの要素がより一層、それを劇的なものとして演出している点もいい。

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posted at 15:55:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月22日

その他、バカトリック炸裂の第一話や犯人視点で描かれるミッションインポッシブル的展開の第四話から窺える作者らしさも○。本作は物語とミステリ的仕掛けが絶妙に融合した秀作である。

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posted at 15:55:55

2017年04月25日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月25日

風見潤「軽井沢幽霊事件」読了。日下千尋は醍醐玲子と共にロンドンへ。そして水谷麻衣子は中田美奈子と共に軽井沢へ――だがそれぞれの滞在先であろうことか殺人事件に巻き込まれてしまう。しかもその二つの事件はほぼ同時刻に起こったばかりか、被害者まで同一人物としか思えない不可解な状況で……?

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posted at 15:16:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月25日

幽霊事件シリーズの一作。本作はロンドンと軽井沢で同一人物がほぼ同時刻に殺されるというメインの謎も魅力的だが、それ以上に何故そんな状況が起こったのかという点に力が入れられており、あっと驚くトリックこそないものの設定を活かした説得力のある真相を提示しているのは○。

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posted at 15:16:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月25日

そしてそれは密室の謎にしても同様で、何故密室を作ったのかというホワイを巧く犯人当てと結び付けている。また物語の後半には暗号も盛り込まれており、180頁と短い作品ながら様々な趣向で楽しませてくれる良作である。

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posted at 15:16:50

2017年04月27日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月27日

風見潤「大阪ウォーターフロント幽霊事件」読了。大阪湾に浮かぶ無人島・恩根島。そこに建つ女子大の寮に痴漢の幽霊が出るという事件の調査を依頼された麻衣子たちだったが、島を訪れて間もなく寮生の一人が崖から落ちて無残な死を遂げる。事件は幽霊の仕業なのか?

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posted at 23:20:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月27日

幽霊事件シリーズの一作。孤島にある女子大の寮で起きる幽霊騒動にアリバイトリックを絡めた本作は舞台設定や事件の内容だけ取り出せば魅力的と言えなくはないが肝心の真相がいただけない。幽霊騒動の真相はしょうもないの一言に尽きるしアリバイトリックもさすがにこれはバレバレと言わざるを得ない。

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posted at 23:21:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年4月27日

どちらかというとミステリ部分より日下クンの女装や麻衣子に一目惚れする美少年の登場など、主に少女小説らしい見所に力が入れられた作品である。

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posted at 23:21:40

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