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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2017年06月02日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月2日

吉田恭教「鬼を纏う魔女」読了。渋谷区宮益町で発生した通り魔事件の唯一の生き残りは乳房に般若の刺青を刻んだ、身元不明の三十代前半と思われる美しい女だった。警視庁捜査一課の東條有紀は女の刺青から身元の特定を試みる。その結果、辿り着いた女の戸籍には四十九歳という驚くべき年齢が……。

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posted at 22:04:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月2日

私立探偵・槙野康平と鉄仮面と渾名される女性刑事・東條有紀が活躍するシリーズの三作目。しかしながら今回は槙野の出番は殆どなく実質有紀メインの特別編的趣がある。そのせいかシリーズ前二作に比べてだいぶホラー(というかグロ)寄りになった反面、ミステリ部分はかなり弱いと言わざるを得ない。

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posted at 22:04:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月2日

そのホラー部分にしても、一部のネタは悪くなかったのにそこからよくある話に着地してしまったのが残念。故にこれまでのミステリとホラーの融合は期待せず、あくまで特別編として読んだ方が吉な作品である。

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posted at 22:05:15

2017年06月03日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月3日

辻真先「義経号、北溟を疾る」読了。北海道大開拓使・黒田清隆に妻を乱暴され、殺されたと思い込んだ屯田兵とその一派が明治天皇が乗車する義経号の妨害を企てていた。元新撰組三番隊長斎籐一こと藤田五郎と清水次郎長の子分・法印大五郎は警視総監から依頼を受けて、問題の妻殺しの調査を始める。

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posted at 17:52:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月3日

勝海舟、黒田清隆、斎籐一、清水次郎長といった錚々たる面子が登場する歴史ミステリ傑作。明治天皇が乗る列車妨害計画を巡り展開する冒険活劇だけでも楽しいのに更に本格ミステリや武侠アクション、少女剣士や獣娘(!)といった萌え要素までぶちこみ、正にこの作者にしか書けない作品に仕上げている。

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posted at 17:52:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月3日

そして何より秀逸なのはミステリ部分とそれらの要素が有機的に結び付いていることで、アクションの中に巧みに隠された仕掛けもさることながら、あるキャラの秘密には思わず唖然。そのあまりのギャップには見事な伏線回収と相俟って必ずや多くの紳士の心を鷲掴みすることだろう。

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posted at 17:53:25

2017年06月04日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月4日

風見潤「クリスマス幽霊事件」読了。クリスマスを間近に控えたある日、水谷麻衣子の弟・孝夫はバイト中にサンタクロースが少女を刺し殺す現場を目撃してしまう。この事件をきっかけに孝夫は遺産相続を巡るトラブルに巻き込まれていくが、その一方で孝夫が想いを寄せる日下百合子にも危険が迫っていた。

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posted at 13:50:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月4日

幽霊事件シリーズの一作。今回はシリーズの探偵役である麻衣子の弟・孝夫の冒険がメインとして描かれており、一見すると謎解きの余地がほとんどないサスペンス重視の作品のように思えるが、実はそれこそが作者の仕掛けた罠だったりするので油断ならない。

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posted at 13:51:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月4日

具体的な言及は避けるが、本作はどこから作者が罠を仕掛けているのか眉に唾をつけながら読むとなかなか楽しめる良作である。

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posted at 13:52:28

2017年06月08日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月8日

風見潤「軽井沢かぐや姫幽霊事件」読了。かぐや姫と呼ばれている令嬢が五人の恋人を軽井沢にある別荘に呼び集めた。彼女はそこでかぐや姫に纏わる宝探しゲームを行いその勝者一人を真の恋人にしようと目論む。だがゲームの途中で参加者の一人が屋根から墜落する事故が発生、そして遂に密室殺人が……!

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posted at 23:50:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月8日

幽霊事件シリーズの一作。本作は宝探しゲーム、密室殺人、クローズド・サークル、読者への挑戦――と本格ミステリのお約束をこれでもかと詰め込んでいる点がまず魅力的だが、その中でもとりわけ目を惹くのが密室の使い方だろう。

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posted at 23:50:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月8日

基本的にこの作者は「どうやって密室を作ったか?」よりも「なぜ密室を作ったか?」を重視する傾向があるが、本作ではそこから更に発展させて、策士策に溺れるを地で行く状況から犯人を指摘できるようになっている点が見事。

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posted at 23:51:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月8日

欲を言えば宝探しゲームをもっと犯人当てのロジックと絡めてほしかったところだが、それを差し引いても丁寧なロジックが光る良作である。

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posted at 23:51:47

2017年06月10日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月10日

風見潤「香港幽霊事件 ヴィクトリア・ピーク編」読了。夜景が綺麗な香港のヴィクトリア・ピークの滝の上から落ちたのは女……だったはずなのに、下で死んでいたのは何故か全裸の男性だった。初めての海外旅行で香港を訪れていた麻衣子の推理が冴える。

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posted at 00:15:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月10日

幽霊事件シリーズの一作。まず最初に断っておくとこの「香港幽霊事件」はヴィクトリア・ピーク編と九龍編の二部作となっているが、どちらから読んでも問題なく楽しめるように作られている。

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posted at 00:15:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月10日

そのヴィクトリア・ピーク編で最も目を惹くのはやはり男と女が一瞬にして入れ替わっていた謎で、丁寧な可能性の絞り込みもさることながら、海外という特性を活かして一見無茶な解決にきちんと説得力を与えているのは○。

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posted at 00:17:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月10日

その反面、第二の事件の真相と犯人を特定する過程に粗さが目立つのが気になるが、メインの謎だけでも充分楽しめる良作である。

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posted at 00:18:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月10日

倉阪鬼一郎「からくり亭の推し理 」読了。「龍」の字が書かれた紙片を握りしめてショック死していた材木問屋、押し込みを働いた謎の二人組、巷を騒がせる大むささびの正体、造り酒屋に押し入った賊の乗っていた馬の行方……秘密めいた南蛮料理屋「からくり亭」の面々が四つの謎を鮮やかに解き明かす。

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posted at 00:53:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月10日

一言でいうと時代小説でバカミスに挑んだ作品。しかしながらレーベルに配慮したためなのかバカミスレベルとしてはかなり初心者向けで、これまでの倉阪バカミスを期待すると些か肩透かしを覚えるかもしれない。

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posted at 00:54:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月10日

とはいえ第一話に限ってはお馴染みのネタが炸裂しているので、ファンなら思わずニヤリとすること請け合いである。

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posted at 00:54:27

2017年06月12日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月12日

山本巧次「開化鐵道探偵 」読了。明治12年晩夏。建設中の京都―大津間の鉄道、その逢坂山トンネルの工事現場で不審な事件が続発していた。鉄道局技手見習の小野寺乙松は局長・井上勝の命を受け、元八丁堀同心の草壁賢吾と共に事件の調査に乗り出す。そんな中、更に事件が……。

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posted at 09:31:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月12日

「このミステリーがすごい!」大賞出身作家による明治鉄道ミステリ。些か定型的ではあるもののキャラや物語の運びがこなれており、鉄道関係の話も作者自身が鉄道会社に勤務しているせいか自然に読ませてくれる。

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posted at 09:31:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月12日

一方ミステリとしてはよくも悪くも堅実でこれといった意外性や目新しさがないのが物足りないが、好意的に考えればミステリ部分で魅せることよりも物語との親和性を優先した作品である。

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posted at 09:31:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月12日

風見潤「香港幽霊事件 九龍編」読了。初めての海外旅行で香港にやってきた麻衣子たち。ところが謎の包みを預かったことから香港の街を逃げ回る羽目になる。更に麻衣子の恋人の千尋が泊まった部屋には美人の幽霊が現れて……!?

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posted at 23:38:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月12日

幽霊事件シリーズの一作。作者によると同じ香港を舞台にした前作ヴィクトリア・ピーク編が本格ミステリ寄りだったのに対し本作はアクション寄りとのことだが、それでも最小限の手掛かりで犯人が指摘できるように作られているのはさすが。

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posted at 23:38:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月12日

更に事件のきっかけとなった包みの正体についても舞台を活かした意外性が用意されていて○。肩肘張らずに読める内容でもミステリ的見所を忘れない作者の姿勢に頭が下がる作品である。

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posted at 23:38:55

2017年06月14日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月14日

河合莞爾「スノウ・エンジェル」読了。我に依存せよ、我に服従せよ。服従しないものには死を――蔓延する違法薬物の陰で進む「完全な麻薬(スノウ・エンジェル)」の開発。犯人五人を射殺した元刑事と非合法捜査を厭わぬ女麻薬取締官が潜入捜査で炙り出す、依存の闇と驚愕のW計画とは?

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posted at 09:13:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月14日

「デビル・イン・ヘブン」と繋がりのある近未来警察小説。本作は新種の合成ドラッグの出所を突き止めるため決死の潜入捜査を行う元刑事・神西の視点を中心に描かれており、一見するとサスペンス重視の内容に思えるが、さにあらず。

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posted at 09:13:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月14日

実はその裏で作者は虎視眈々と罠を仕掛けており、しかも読者が神西に感情移入すればするほど騙されるように計算されているのが何ともズルい(かつ巧い)。加えてドラッグにある要素を絡めた発想が面白く、それにより作者の持ち味である島田荘司的幻想性と社会派要素を両立させている点が素晴らしい。

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posted at 09:17:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

17年6月14日

本作はリーダビリティの高さもさることながら、リアルとファンタジー、そしてミステリ的仕掛けのバランスが絶妙な佳作である。

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posted at 09:18:34

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