麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年06月30日(日)
「ハッピー・デス・デイ」観了。謎のループ現象により誕生日に何度も殺される羽目になった○バズレ女子大生の話。ループする理由付けが乏しいという欠点はあるものの、前半はブラックなシチュエーションコメディとして楽しいし何より終盤のミステリ的仕掛けによるサプライズが○。続編にも期待したい。
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posted at 23:17:20
2019年06月29日(土)
「フレームアームズ・ガール〜きゃっきゃうふふなワンダーランド〜」、FAガールズ新曲のライヴシーンはかなり気合が入っていたのに対し青&ブキ子の新曲のライヴシーン(?)はやっつけもいいところで泣いた……。
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posted at 21:09:50
しかしバトルあり、ライヴあり、飯テロあり、擬人化(?)学園日常回あり、温泉回ありというTV版からしてなかなかのカオスぶりだったが、それを総集編にすると更にカオスになってもはや意味不明の域に達していたのには笑ったw
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posted at 20:57:11
「フレームアームズ・ガール〜きゃっきゃうふふなワンダーランド〜」観了。登場人物達がTV版のダイジェストを観ながらコメント付きで振り返るという劇場版総集編として一番最悪な見せ方ながら映画の制作費をそこに全振りしたようなFAガールズの新規ライヴシーンなど一応見るべき所があって良かった。
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posted at 20:51:35
本作の犯人を突き止めるロジック自体は極めてシンプルであるものの、そのロジックに至る手掛かりの隠し方と物語の展開によって巧みに隠蔽された動機に見るべきところがある。またラストに明らかにされるある趣向も実にクイーンらしい。本作はシンプルなネタをプロットで変化球として魅せた良作である。
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posted at 13:38:03
「顔」のラストシーンから始まるクイーン後期の長編ミステリ。「顔」の直接的なネタバレこそないものの、何故エラリーがお馴染みのライツヴィルで休養することになったのか、その経緯を知りたい人は先に「顔」を読んでおいた方がいいかもしれない。
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posted at 13:37:54
エラリー・クイーン「最後の女」読了。エラリーの大学の旧友にして富豪のジョニー・ベネディクトが三人の前妻たちをライツヴィルの別荘に呼び集め、遺言状の書き換えを発表する正にその前夜、当のベネディクトが何者かに撲殺された。彼の死と、その直前に起きた奇妙な盗難事件の関係は?
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posted at 13:37:37
2019年06月26日(水)
そしてだからこそ終盤、そんな犯人らを相手に呉美由紀が啖呵を切る場面がシリーズ中最も痛快の一言に尽きる。一作目の「鬼」を読んだ時はこのシリーズの先行きにやや不安を覚えてしまったが、本作はそれを見事に払拭した佳作と言っていいだろう。
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posted at 22:34:38
尤もミステリではお馴染みのあるネタが使われた本作の真相だけ見ればさして目新しさはないかもしれない。しかしながら天狗というテーマを活かした不可解な状況演出による真相のミスディレクションは巧みだし、犯人の鬼畜ぶりとどうしようもない身勝手さは実に百鬼夜行シリーズの犯人に相応しい。
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posted at 22:33:30
京極堂の妹・中禅寺敦子と「絡新婦の理」に出てきた呉美由紀の二人が活躍する番外編的シリーズも早いもので三作目になるが本作でようやくこのシリーズのコンセプトが確立された感がある。前作「河童」にも百鬼夜行シリーズ本編を彷彿とさせるものがあったが、真相の面白さで言えば本作の方が上だろう。
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posted at 22:33:04
京極夏彦「今昔百鬼拾遺 天狗」読了。昭和29年8月、是枝美智栄が天狗伝説の残る高尾山中で消息を絶った。約2か月後、遠く離れた群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服を身に纏っていた。この不可解な謎に中禅寺敦子、呉美由紀、そして美智栄の友人・篠村美弥子が挑む。
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posted at 22:32:49
2019年06月22日(土)
そんな中から強いてベストを挙げるなら三編目の「長谷川邸のありふれた密室」で、タイトルにある通り密室トリックは勿論のこと逆トリックもありふれたものながら、トリックはトリックの中に隠せと言わんばかりの展開と犯人を絞り込むロジックは○。
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posted at 20:31:30
かがやき荘シリーズの二作目。ミステリとしてみると収録作四編ともネタが小粒なのは相変わらずだが、シチュエーションや捻りという点では前作に比べると凡庸で、些か物足りなさを覚える。
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posted at 20:31:17
東川篤哉「ハッピーアワーは終わらない かがやき荘西荻探偵局」読了。若きエリートの全裸死体、防犯カメラに映ることなくビルの谷間で殺人を完遂した犯人、豪邸の離れで起きた密室殺人、盗まれたコスプレ衣装のマント……四つの難事件に家賃免除の代わりに探偵稼業を始めた金欠アラサー三人組が挑む。
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posted at 20:31:01
2019年06月21日(金)
天樹征丸/さとうふみや「金田一37歳の事件簿」4巻読了。京都美人華道家殺人事件開幕。倒叙形式だった前回の話から一転、枯山水の足跡なき殺人に首なし死体、更にそれが見立て殺人の様相を示し始めて……といういかにも本格っぽい展開は○。これにリベンジポルノがどう関わってくるのか要注目。
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posted at 08:54:47
2019年06月20日(木)
タイトルにもなっている本題の話に関しては一瞬ミステリとして期待できそうな雰囲気はあるものの、残念ながら虚実が反転する本作の醍醐味からは程遠い出来と言わざるを得ない。キャラクター小説として力を入れるのもいいが、そろそろミステリ的にも気合いの入った作品を読ませてほしいと思う。
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posted at 23:15:29
虚構推理シリーズの三作目。内容紹介を見ると本作は長編ということになっているが、どちらかというと短編集に近く、しかも二作目の「虚構推理短編集 岩永琴子の出現」よりも更にミステリ度が下がってキャラクター小説寄りになっているのは些か好みが分かれるところだろう。
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posted at 23:15:19
城平京「虚構推理 スリーピング・マーダー」読了。「二十三年前、私は妖狐と取引し妻を殺してもらったのだよ」妖怪と人間の調停役として怪異事件を解決する岩永琴子に大富豪の老人はそう告白した。彼の依頼は親族に自身が殺人犯であると認めさせること。だが妖狐の力を借りた老人にはアリバイが……。
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posted at 23:15:02
2019年06月19日(水)
終盤で明かされるある事実に関しては仕掛けのわりにやや不発気味の感が否めないものの、それを差し引いてもある程度年を重ねた読者であれば程よいノスタルジーと良薬のような苦味が後を引く青春ミステリの良作と言っていいだろう。
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posted at 23:54:33
過ぎ去った時の中に一体何を置き去りにしてきたのか? 十八歳のまま年を取らなくなった彼女という生きた証拠(?)を通すことでその解答に説得力が生まれる点もさることながら、伏線に定評がある作者らしく何気ないエピソードの数々が後半思わぬ形で繋がり、物語を大いに盛り上げてくれるのもいい。
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posted at 23:54:24
仄かなファンタジー設定が光る青春ミステリ。本作は所謂過ぎ去った青春ものに当たる作品だが、同時に本作ならではの不思議要素――昔片想いしていた彼女が十八歳のまま年を取らなくなったという謎を盛り込むことで、置き去りにされた青春ものというべき独自の物語を構築しているのが面白い。
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posted at 23:53:54
浅倉秋成「九度目の十八歳を迎えた君と」読了。通勤途中のホームで僕は高校の同級生の姿を目撃する。あの十八歳の時の姿の彼女を――。僕が卒業してからもずっと十八歳のまま高校に通っている彼女。何が彼女をその姿に止めているのか。彼女が年を取らなくなった原因を探るべく僕は高校時代を追想する。
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posted at 23:53:36
加えて凝った真相にしようとすればするほど状況の不自然さが際立ってしまい読み終わっても釈然としないものが残るのが残念。最後に語られる主人公の過去にしても唐突かつ悪い意味で奇をてらいすぎており、コンパクトに纏めるくらいならもっと自然に見えるように頁数を割いてきっちり描いてほしかった。
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posted at 00:33:57
福山ミステリー文学新人賞受賞作家による全三話+αで構成された連作ミステリ。全体的に目につくのは情報の出し方の拙さであり、物語の中にさりげなく織り込むことなく延々とそれを書き出すかのような展開の仕方はもう少し何とかならなかったのだろうかと思わずにはいられない。
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posted at 00:32:55
叶紙器「美しすぎる教育評論家の依頼 よろず請負業 さくら屋」読了。有名教育評論家の認知症を抱える母の世話防犯カメラに映る子供の万引き犯の保護、不気味な大声が響き渡る病院の祈祷……”よろず請負業さくら屋”を営んでいる多村安佐郎のもとに持ち込まれた三つの依頼に隠された真相とは?
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posted at 00:32:36
2019年06月18日(火)
工藤哲孝/笹古みとも「シチハゴジュウロク」3巻読了。まずトンデモトリックはトンデモトリックの中に隠せと言わんばかりの展開が面白い。正直そこまでする必要があったのかどうかはやや疑問が残るが、少なくとも前巻で幕とはせずに更に一捻りして読み応えのある内容に仕上げた点は評価したい。
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posted at 09:32:44
七月鏡一/杉山鉄兵「探偵ゼノと7つの殺人密室 」6巻読了。遂に隠神島編完結。殺人密室のネタこそ定番のものだが巧くそれまでの流れに組み込んでいるのは○。その他、本筋以外の事件二編は真相よりも解決の仕方に見るべきものがある。次の殺人密室――AIが管理する別荘での殺人事件にも期待したい。
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2019年06月17日(月)
一方「特異点の女」は数学用語である特異点が象徴するように登場人物たちは勿論のこと、読者もまた謎の女に振り回され、何が起こっているのか見落としてしまう構成が○。また何気に漫画らしい見せ方が決まっている作品である。
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posted at 17:26:09
「殺人風景」は同一人物が異なる三つの場所で殺されるという不可解な謎もさることながら、それ以上にまさかの吊り天井というキワモノ凶器(?)に唖然とさせられる。個人的には事件の真相よりもただのキワモノだけでは終わらない、吊り天井であることを活かしたトリックに感心した。
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posted at 17:25:54
加藤元浩「Q.E.D.iff」13巻読了。古井戸前での殺人、轢き逃げ、そして吊り天井(!)……同一人物が異なる三つの場所で殺されたと語る三人の目撃者と消えた死体の謎「殺人風景」、25億円相当の薬物強奪事件。自首してきた一人の男の証言で謎の女の存在が浮かび上がる「特異点の女」の二編収録。
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posted at 17:25:36